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2ー(35)どうしょうもない女
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それから俺は、絡んできたチンピラを適当に相手にして、公園で一服しとった
「真島さん?」
「ああ、ママやないか」
「こんなとこで何やってるんですか?」
「久美ちゃんアフター待ちや」
「え?」
「久美ちゃんOKしたの?」
「んあ?ま、まあな」
「あら、珍しい」
「あ?」
「アフターなんて良く誘われてるけどOKしたことないわよ、あの子」
「んな事ないやろ、さっきも客のオヤジの誘い受けとったわ」
「もう…まだやってるのね…」
「なんや」
「久美ちゃん、私に恩返しだって…下心丸出しのお客さんの誘いに乗ってる事があるのよ。やめなさいって言ってるのに…」
「……身体の関係持っとるっちゅうことか?」
「ハッキリ言ったわけじゃないけどね、お客さんの態度見てればなんとなく分かるわよ」
「しょーもなっ」
「フフッ、不器用なのよ…気持ちは優しい子なのに。それに…愛に飢えてるのよ」
「…」
「親も何処にいるかわからない、ほとんど10代から一人で生きてきたようなものでね、生きていくには色んなことしたって言ってた、言葉では言えないくらいホントに…」
「例え下心丸出しな男でも、その時は自分が求められてる…それが唯一生きてるって感じるんだって。でも、そんな事しなくてもきっと本物の愛を感じられるときが来るからやめなさいって言ってるんだけどね…」
「勿体ない奴やな」
「え?」
「いや、あない可愛ええのに」
「フフフッ、そうでしょ?ホント…可愛いのよ」
「ママ、アイツにそんな事辞めさせてや」
「あら、真島さんならやめさせられるかもよ?」
「あ?」
「フフッ、なんでも…さっ、お店に帰らなきゃ。じゃあね、またお店で」
一人取り残されたベンチで
さっきの久美の顔を思い出しとった
あのたまに見せる寂しそうな笑顔を…