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23ー(57) 素直じゃない同士
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「あ〜、久美」
『ん?』
「なんか聞いとるやろ?」
『え?』
「俺の…その噂」
サッと久美の顔色が曇る
『聞いたよ、噂って言うか…本人から』
「は!?」
本人?
『うん、お店に来たの』
なんやて!?
は!?
『ゴローちゃんと寝たって』
「あ、あのな…それな…めっちゃ酔ってしもうたん、でな全く覚えとらんねん」
頬杖をついたまま、久美は俺の目を見る
『うん、そんなことだろうと思ったよ』
「せやからな、もしかしたらやっとらんかもしれんのや、ベロベロやったらやれんしな」
『そうなんだ…んならもしかして嘘言ってたのかもね』
「せや!」
『そっか…』
そのまま視線を落として黙ってしもうた
『アタシ、平気だから』
「ん?」
『そんな事で、泣いたりしないよ?』
「なんでや…」
『だって、仕方ないもん…ゴローちゃん忙しかったし、きっと疲れてたんだろうし…』
「なんで責めないんや」
『…』
「普通責めるやろ?泣くやろ?怒るやろ」
『…』
「俺が他の女抱いたんやで?お前やなくて…」
『やめてよ…』
「ヤキモチも妬かなくなったんか?」
『そういう事じゃないよ』
「んならなんでや」
『やめよーよ、こういう事になりたくないから』
「お前も他の男と仲良ぅやっとったからか?」
パッと俺に向けた目からポロポロと涙が溢れ出た
『なんで、そうなるの…』
その涙を見たら、自分の言ったことがどんなに最低なことかわかって何も言えなくなってしもうた
「…寝るわ」
そんな久美を放ったらかして
俺は寝室に逃げた
そうや、逃げたんや