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23ー(57) 素直じゃない同士
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ドアの前
ふぅ…と深呼吸して思い切って鍵を開けた
「帰ったでぇ〜」
あくまでも平静を装って部屋に入って行く
『あ、おかえり!』
意外にも普通に久美は迎えてくれた
「おう…あんまり帰れなくてスマンのぅ」
『ん…仕方ないよ、忙しいんだからさ、それよりも体調とか崩してない?大丈夫?』
「あ…ああ、大丈夫やで?」
そんな…こんなアホな俺に
なんでそないなこと言えるんや…
『ご飯は?』
「ん〜腹減った」
『んじゃ、なんか作る』
「おう、風呂入ってくるわ」
『うん、湧いてるからゆっくり浸かってね』
「そか、おおきに」
でも、俺は気付いとった
久美は俺の目を見なかった
風呂から上がって、頭をガシガシ拭きながら
いつもの俺の席に座る
久美は何品かのおかずと茶碗にこんもりと盛った白飯を持って来てくれた
「久美はもう食ったんか?」
『あ、ゴローちゃん帰ってくるかわからなかったから先に食べちゃった』
「そっか…」
腹はそんなに空いてもなかったけど、やっぱり久美の作る飯は美味い
あんなになんも出来なかったのにな…
少し久しぶりに見た久美はやつれたような気もする
それが俺のせいなのはわかっとる
「久美、ちょい痩せたんやないか?」
『え?マジ!?めっちゃ嬉しいんだけど』
「んなこと喜ぶんやないでぇ〜」
『女にとっては褒め言葉だと思うけどな』
ちゃうで?自分の女やつれさすなんて、男として最低や
飯を食い終わって、入れてくれた茶を飲む
こんな穏やかな時間も久々やな
久美はニコニコとしながら俺のことを見てた
あの事…なんとも思っとらんのか?
自分であんな事をしてしまったっちゅうのに、平気そうな久美を見ればそれはそれでなんか納得いかん
俺はホンマに根っからのアホなんやな