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22ー(56)嘘
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「兄さん…兄さんの【あの】噂、多分久美の耳にも入ってると思うぞ?なんにも言って来ないのか?」
「あ?あ…あぁ…」
「やべぇんじゃねぇか?このままじゃ」
「…」
「俺が口出すことじゃないのはわかってる、でも久美と兄さんは運命なんだろ?」
「…せや」
「ちゃんと話した方が…」
「ああ〜!わかっとる!」
思わず頭を掻きむしる
と、そこへ今度は兄弟がやって来た
「なんなんや?今日は」
「兄弟、久美のところに帰っとらんのか?」
「はぁ…お前もかいな…」
「なんや、桐生もか」
聞くところによると、昨日兄弟はRebirthに一人で飲みに行ったらしい
久美は一人の客とずーっと話しとったと…
「はぁ…それで?」
「なんや、あまりにも仲良さそうに話しとったし気になったんでな、久美に聞いたんや」
「何をや」
「真島となんかあったんか?ってな」
「んで、なんやって?」
「お前が帰ってこないって言っとったわ」
「忙しいのはわかってるけど、最近は電話もないって」
あぁ…久美…
「んでな、前に一度夜食持ってたろと飯握って事務所に行こうとしたんやって、その時に店から女の肩を抱いて出てきたお前を見たっちゅうてたな」
「なっ…」
「お前…あの噂ホンマなんか?俺も小耳に挟んだんやが」
「…」
「久美な、そんな話なのに笑って話しとった、ホントなら泣くところやで?ゴローちゃんもちゃんと発散してんのかな、やて」
「兄さん…」
「わかっとる!あんなもん酔ってて全く覚えとらんのや、はぁ…」
「そら、久美かてヤクザの女の自覚はあるやろ、お前の女関係の事の一度や二度覚悟あるやろ?」
「いや…初めてやねん…」
「は?ホンマかいな…」
「久美は違うと思うけどな…男の方は多分久美に惚れてると思うぞアレは」
「ああ、話してるの見た感じはそうやったわ」
「お前らしくないな、酒に飲まれるなんて」
「はぁ…」
ため息しかでん…
とにかく、逃げてばかりじゃ何もならん
それどころかもしかしたら他の男に掻っ攫われるかもしれんなんてそんなの黙って見てられるわけないやろ
俺は意を決して今日は家に帰ることにした