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21ー(54)寂しい夜と涙
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その日から、Rebirthに三島さんはかなりの頻度でやって来た
少し気まずいアタシは距離を取っていたけど、彼は全く気にしてない様子でいつも通りだった
アタシのその日の顔色や表情で、心配して差し入れやサプリを持ってきてくれたり、あの時のような強引なことは一切されず
アタシも前のように接するようになっていた
ゴローちゃんが事務所に泊まりだしてもう1ヶ月
その間になんどか電話もあったし、お店に来てくれたりもした
だけど、やっぱり忙しいみたいで顔を見たら直ぐに帰って行った
アタシは、そんな時でも平気なフリをして
笑顔を心掛けた
『ふぅ…』
この日もお店の準備中に顔を見せてくれたゴローちゃんがものの5分程で
「ほな久美、また来るな!」
と言って出ていったドアを見つめて思わずため息が出てしまった
敏感なゴローちゃんのことだから、変な対応をしたら気づかれちゃう
忙しいのにアタシのことで煩わせたらいけない
力を何処かに入れてたのか、強張った体からため息とともに何かがスーッと抜けた
カランカラン
お店のドアが開いて振り向くと
三島さんだった
「あ、まだ準備中だった?」
『もう開けるんでどーぞ』
「一番乗りだね」
『フフッそうですね〜』
「最近は大丈夫?」
『え?』
「もう泣いてない?」
あの公園での出来事を思い出してしまった
『ああ、泣いてないですよ〜』
「また泣くほど美味しいもの食べに行く?」
『フフッ、アタシアフターしてないもん』
「なら、同伴は?」
『ん〜、ランチならいっかな?』
「よしっ!なら明日のランチは僕が予約した!」
子供みたいに喜ぶ三島さんは、なんだか最初の頃と大分印象が変わっていた
通ってもらってるうちに、年齢とか職業とかも教えてくれたんだけど、落ち着いてると思ってたけどゴローちゃんよりは年下、アタシより少し上
お仕事は、飲食店のオーナーらしい
そんな舌の肥えた人にあんなおにぎりを食べさせて恥ずかしいったらない
そうして、お友達として
アタシは三島さんを警戒の対象から外し始めていた