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20ー(53)前のこと
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「久美ちゃんともう何年になった?」
「ああ、10年は過ぎたかのぅ」
「前回は確か…8年…くらいだったわよ」
「なッッ…そんなことまで覚えとんのかいな」
「結構覚えてるのよ」
「一番聞きたいこと…わかるわよ、でも知らない方がいいこともあるわ」
「確かにな…せやけど、二度とあいつの事失くしたくないんや」
「自分より先に…って事は覚えてるの?」
「わからん…何となく感覚的な感じでやな」
「…」
「そうなんやろ?」
「おい、何なんや一体」
「ああ、言ったやろ?久美とは前も一緒やったって」
「ああ、言っとったな」
「ママも【前】を覚えとるんや…しかも俺なんかより詳しいわけや」
「んな事…ホンマか?」
「そうよね、普通は信じられないわよね」
「…だけど、みんなそれぞれ何処かで覚えてるものよ、真島さんみたいに感覚的にって言うのもその一つ」
「信じられん話やな…」
「自分の身に起こらなわからんよな」
「久美ちゃんには内緒にしてね…」
「ああ、もちろんや」
「前…私は久美ちゃんの…娘だったわ」
「な…ッッ!ホンマか!」
「ええ…だから、あの後のことも全部覚えてるわ」
「あの後?」
「久美ちゃんが居なくなった後」
そか…
久美が居なくなってから俺はどうしてたんやろな…
てか、その娘って…俺のか?
「真島さんは…ずーっと久美ちゃんのこと…【ママ】のこと愛し続けてくれた。身体は無くても返事も聞こえなくても、月命日に必ずお墓参りをして、うちにあった仏壇にも綺麗なお花を持ってきてくれてた…2月の月命日には、ママが好きだったミモザの花を持ってきてくれて…その時だけは毎年部屋に一人にしてくれって…」
「ホンマ…なんやな…」
「本当よ、私はちゃんとそれを見続けて、そして次に二人が出会うときには必ず手伝いたいと思ってた、絶対に二人を引き合わせなきゃって」
「まさか、蒼天堀の風俗から逃がしてやったってのは!?」
「んふふ、私が佐川に頼んだの。でも、その前からあの人は久美ちゃんの事を気にかけてたんだけどね」
「確か…真島さんが佐川の所に来たのと同じくらいに久美ちゃんも蒼天堀に来たのよ、あの人の組の人が連れてきたの…その時の話って聞いたことある?」
「ああ、あるで…せやったんか…」
ママが、久美の娘…
そんなことになる事もあるんやな〜
なんか、聞いたらこれからどないに接すればええんか迷うな…