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18−(51)虎&般若
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「お前のその左目…あん時ヤラれたんやて?」
「んあ?ああ…」
「その後、穴蔵にも入れられたって聞いたわ」
「まあ、親に逆らったんやから当然や」
「よく生きとってくれたな」
「フン、ワシ執拗いからのぅ」
久美が不思議そうな顔で俺の事を見とる
「なんや?」
『だからかぁ』
「何がや」
『そんな酷い目に遭って来たからなんだね、だから優しいんだ、ホントに優しくできる人は痛みを知ってる人だよ』
「フフッ」
「あ?なんや?」
「お前、ホンマええおなご見つけよったな」
「せやろ〜」
「コイツとはな、前世でも一緒やったんや」
「前世?」
「まあ、信じられへんやろな〜」
「ずっと当たり前のように俺の隣に居るんやコイツは」
また頭をワシャワシャとしてやる
『アタシも、最初は何言ってんだろこの人…と思ったけど、本当にそうかもって感じることが沢山あって』
「ほぉ〜そないに思える相手なんぞそうそう居らんやろしな、ホンマなんかもな」
「さすが兄弟やな、ようわかっとる」
「お前のその顔見りゃわかるわ」
「久美、真島の事頼んだで」
『フフッ、色んな人に頼まれるぅ〜』
「あ?誰や」
『嶋野さんにも頼まれた』
「せや、あの時親父と何話したん?」
『だから、ゴロちゃんの事頼んだって』
「他にもあったやろ」
『ん〜内緒!』
「ああ〜?」
「せや、三代目と叔父貴たちにも礼せなな」
「せやな、俺も一緒に行くわ」
「兄弟、苦労かけたな」
「なーに言っとんのや、お前の方が長い事ムショなんかで大変やったやろ」
「ワシは、何も失っとらん…お前は目が」
「…あ〜こんなん大したことあらへん、ちーっと前より弱くなったかもしれんがのぅ…前が強すぎたからちょうどええやろ?」
「フン、せやな」
「嵌めた奴らには手ぇ出すな言われたか?」
「ああ、親父に」
「笹井の親父は…」
「…」
「居るで…今後連れてったる」
「ホンマか…」
ふと、横を見れば机に頬杖を着いてコクリコクリと久美が眠そうにしとる
「フッ、随分可愛ええおなご見つけたんやな」
「ヒヒッせやろ?」
「お前がそない人に興味持つなんて初めてやな」
「せやな〜生きる目的が見つかったわ」
「お前をそない変えるおなごか…」
「俺らしくないかもしれんが、運命って奴ホンマにあるんやと思うわ」
「あるかもしれんな」
兄弟の住むところは俺が探しとけ言われとったから、面倒くさくて同じマンションに部屋を借りた
これからやることは仰山ある
でもそれは、きっと俺らの未来のためになる事や