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13ー(46)夢の中のおまえ
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『もう!もっと寝たかったのに〜!』
寝ぼけ眼のボーッとした久美をだんだん気持ちよさに覚醒させていくのが癖になっとる
「ヒヒッええやろ?朝から気持ち良うなれたんやから」
『厭らしい言い方!』
「また寝りゃええやんけ」
『アタシ、二度寝出来ないの知ってるでしょ』
「なんで出来ないんや?二度寝最高なのに」
『だって、今まで二度寝出来るようなまともな所で寝てなかったんだもん』
「んならもう安心して二度寝出来るんやからやれや」
『アタシは、ゴロちゃんと違って繊細なの!』
「ハイハイ、んなら俺がポンポンしとってやる」
『何それ』
「来いや」
久美を胸に抱いて、背中をポンポンと優しく叩く
『これ?ポンポン?』
「せや」
『あ〜なんか安心するかも』
「せやろ〜?」
『んふ…お母さんみたい…』
「せめておとんにしろや」
『ね、髪も撫でてみて?』
「ええで」
サラサラの久美の髪を撫でる
『ん…気持ちいいかも…』
そう言いながら俺の胸に擦りついてくる
「可愛ええな、久美」
『ん…ゴロちゃん…大好き』
「俺も大好きやで」
そのうち、スースーと寝息が聞こえてきた
言ってた割に早う寝たな
俺も、規則正しい久美の寝息を聞いてたらまた夢の中に入っていった
夢の中の眠っている久美に話しかけても反応がない
一生懸命揺さぶっても起きない
ここで初めて気付いた
せや、久美は…先に逝ってしもうたんや
何でなのかは思い出せん
でも、一つ思い出した言葉があった
『こうなったのが真島さんじゃなくて私で良かった…』
久美は、俺の事を守ってくれたんやないか?
なんや、わからんがそんな気がする
何だかんだ言って、いつも守られとったのは俺の方やったのかもな
だから、今度は俺がいっぱい幸せにしてやるんや
な、久美…
『私は…いつだってすっごく幸せだったよ…真島さん』