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12−(45)幸せな文句
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誘拐事件の後からも、久美を狙う組の奴は居ったが、護衛につけてた西田で十分だった
俺が出て行く事にもならず、暴れ足りないのと、久美が無事でいられることとの狭間で微妙な俺やった
そうこうしてるうちに、出会いから6年が経った
久美は、最初に出会った時の細すぎる身体が今は少しふっくらしとる
俺は全然気にしないんやけど、本人は太った太ったとやたら気にする
前が痩せすぎだったんやろ?
女はなんであんなに細くなりたがるんやろな
ふっくらしとる方が触り心地がええのに…
『あー!』
「なんやなんや」
『また…去年のジーンズがキツくなってる!』
「ほぅ…また俺の好みに近づいたんか」
『ヤバいって!』
「ん〜?別に変わっとらんけどな〜」
『はぁ…ゴロちゃんが甘やかしすぎなんだよ!』
「ええやんか、だって喜ぶ顔が見たいんやもん」
『アイスとかさ〜肉!肉!とかさ〜』
「でも、アイスも肉も好きやろ?」
『好き!好きだけど、めっちゃ我慢してたの!太っちゃうから』
「ええやん、我慢なんかせんと、好きなもん食えや」
「だいたい、アイス買うて来てやった時の嬉しそうな顔ったらないで?」
『んん〜!』
「俺がええって言っとんのやからええやんか」
『ぶぅ〜』
「んなら、あれや!夜のアマアマ運動の時間増やそっ!」
『無理ぃ!今でもキツい!』
「なんでやぁ〜俺はもっといけるでぇ?」
『ねぇ!なんでゴロちゃんは何にもしてないのにそんなに腹筋バキバキのまんまなの?アタシと一緒にアイスもお肉も食べてるのに!ズルい!』
「元々の作りがちゃうんや」
『はぁ…』
「ちょお、こっち来いや」
久美が項垂れながら俺の隣に来て胸に顔を埋めてくる
可愛ええのぅ
「久美?太ろうがなんやろうが俺はお前を離す気ぃはないで?な?」
『ん…』
『こんなこと言うと…嫌な女みたいだけど…』
「なんや」
『なんか…愛されてるって思えて…幸せ…かも』
「せやろぅ〜、ならええやん、別に事実やからそんなん嫌な女ちゃうわ」
『んでもでも!アタシがやだ!ゴロちゃんと一緒に歩くのに少しでも綺麗でいたいんだもん!』
そんなこと思うとったんか…
「わぁーった、んならアイスはしばらく禁止やな?」
『ん…』
「毎晩腹筋すっか」
『うん』
「ヒヒッ、毎晩ヒーヒー言わしたるわ」
『そっち〜?フフッ」
あんなに細っこかった久美をここまでしてやれたんは、男としては嬉しいけどな
幸せな証やんか
幸せ太りっちゅうやつや
俺は、三度の飯より喧嘩やから太らんけどやな
久美は前よりも色気も出て、堪らんようになっとるけどな〜毎晩でも襲いたいわ
どんな事でも久美がニコッと笑う顔が見たくてやっとる
実は我慢しとるのも知っとった
朝はヨーグルトだけ、昼は食わん
夜も茶碗に半分しか米入れん
好きなチョコも我慢して
俺が帰れない時なんか夜も食っとらんのやないか?
んなもん生きとってもつまらんやん
人生いつどうなるかわからんのやで?…
せや
久美、好きな事沢山して、笑顔を沢山見せてくれや…
最後の最後まで…
俺の傍でな