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11−(44)救出
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車に乗り込んで「家行けや」
と言ったものの、病院連れてった方がええんかなと考える
自分は少しくらいの怪我ならいつも自力で治すんやけどな
一応、医者に見せた方がええか
「おい、柄本んとこ行けや」
「はい!」
『アタシなら大丈夫だよ?』
「ダメや、ちゃんと見てもらわんと」
『ん…』
「ホンマになんもされとらんやろな」
『されてないよ、アタシ噛み付いてやったからフフッ』
「あ?」
『そのせいで殴られちゃったけど』
「無茶すんなや」
『だって、真島組長の女なのに簡単に攫われて好き勝手されるなんて…ゴロちゃんの顔に泥塗っちゃうもん』
「お前な〜、お前はカタギなんやから普通にしとってええ、俺が全部片したる」
『でも…』
「お前に何かあったら悔やんでも悔やみきれん」
久美の頭を撫でながらグッと抱き寄せる
小さく『ありがと』と聞こえた
その後、病院に連れったんやけど頬の赤みは冷やしとけば直ぐに引くだろうという事で、他には目立った傷もなくそのまま家に連れて帰った
風呂を沸かしてとりあえず入らせる
少しは落ち着くやろ
ふぅ…
こんな事もあるやろなと思っとたけど
ホンマに起きるとちょっと堪えるな…
今回は、大したこと無かったからええけど
久美を危険な目にあわせてしもうた
『上がったよ、気持ちよかったぁ〜』
「おう、そらよかった」
「ほっぺ冷やしとけや?」
『うん』
「久美…巻き込んですまんかった…」
『ん?大丈夫だよ、そのくらいは覚悟してたし』
「西田のこと、護衛のつもりで付けとったんやけどな」
『あ、西田さん悪くないからね』
「あ?」
『ちょっと買いたいものがあって、車停めてもらったの。一緒に行くって言われたんだけど…アタシが断ったから…ほ、ほら、一応女の子だからさ〜男の人に見られてると買いずらいもんもあるんだよ』
「そ、そうなんか」
『うん、だから西田さんの事怒らないでね』
「お、おう…、ならこれからも西田付けといた方がええか?」
『うん!』
「そっか」
せやったんか…あいつ、言い訳もせんかったな
なかなか見込みあるな
『ゴロちゃん、かっこ良かったよ』
「アン?何言っとんねん」
『ヒーローみたいだった!』
「はんッ」
『あんなふうに自分のためにされたこと無かったからさ…なんか、嬉しくて』
「…」
『アタシのために来てくれたんだって思ったら嬉しくなっちゃった!』
「フンッ可愛ええこと言いおって」
久美のことを抱き寄せて頭を撫でてやる
「助けに行くに決まっとるやろ?俺の命より大切なんやから」
『アタシも…ゴロちゃんの事大切だよ』
「わかっとるよ」
無性に抱きたくなったけど
今日はゆっくり寝かせてやりたいわ
「ほな、寝るか、疲れたやろ?」
『うん』
「一緒に居るから大丈夫や」
『ん…』
ベッドに二人で潜り込んで
しっかりと俺に抱きついてくる久美は、なんだかんだ言っとっても怖かったんやろなと…
抱きしめて、頭を撫でてやると、直ぐに寝息が聞こえてきた
次の日、いつものように迎えに来た西田に
「これからも久美の事頼むで?」
「え!?」
「ええな」
「は、はいっ!」
久美は、頬の赤みもすぐ引いたから仕事にも普通に行きたいらしく送り迎えさせる条件で許した
今回の件で、親父にグチグチ言われたけどハイハイと流しておいた