苗字は固定になります
10ー(43)俺のできること
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あれから、ちょくちょく俺の部屋に来るようになった久美は、本を見ながら飯を作ったりしとった
たまに、ママに教えてもらったと言ってメモを見てうーんと唸りながらもそれらしい物が出来上がるようになっとった
俺は、ここんとこカチコミばかり行っとって
血濡れで帰ることも多かったが、久美はビビりもせんで風呂で身体を洗ってくれる
カチコミの後は、気持ちが高ぶって優しくできん
それでも久美は
『色んな真島さん、どれも好きだよ』
そんな事を言って、高ぶった気持ちを落ち着かせてくれる
俺よりよっぽどコイツの方が大人やないか…
そんなこんなで久美も、俺の家に住むようになっとった
出会ってから4年が経った
前に、親父に頼まれた錦山は
組を持たされちゃんとシノギを上げている
小耳に挟んだが、病気の妹が居るって
今度話聞いてみるか…
セレナに行ってみると、錦山はいなかった
ママに聞いてみると
「最近は、組の方が忙しいみたいであんまり来ないんですよ…」
寂しそやな…
「あいつ、妹居るんか?」
「ええ、はい。ずっと入院してるんです。手術しても体力が持たないからって…」
「ほぉ…」
「主治医にお金を用意できたらどうにかなるって言われたみたいなんですけど」
「あ?そんなん怪しいやろ」
「でも、錦山くんは藁にもすがる思いなんじゃないかな」
「ワシがその医者調べてみるから、錦山にはまだ金持ってくなって言っとき」
「わ、分かりました」
俺は直ぐに組のもんにその医者を調べさせた
あーもう、真っ黒や
「おい、錦山組に行くで」
「はい、親父」
錦山組につくと、組の奴らが出迎えしとった
組長室へ案内される
「おう」
「真島の兄貴、今日は一体」
「お前の妹の事や」
「あぁ、麗奈から少し聞きました」
「金、払っとらんよな」
「はい」
「よっしゃ」
「ワシが、親父に頼んでちゃんとした病院手配してもろうたから、直ぐにそこに転院させるんや」
「え!?そ、そんなことしたら…」
「大丈夫や、今回の事で親父も恩売る様なことはせん」
「な、なんでそんな事まで」
「別に理由なんかあらへん、ワシが出来ることならやってやりゃええやろが」
「真島の兄貴…」
「さ、善は急げやで?なんや、そこの病院は腕のええ医者が居るらしいから頼むとええ」
「はい、恩に着ます…」
「良くなるとええな」
俺は錦山の肩を軽く叩いて組を後にする
これで上手くいくとええな