苗字は固定になります
8−(41)普通ではない
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
仕事が終わった久美を連れて錦山が良く飲んどるセレナに来た
おったおった
「よう」
「え?あ、真島の兄貴、お疲れ様です」
久美も横でペコッと頭を下げる
「久美や、ワシの連れや」
「え?真島の兄貴女居たんですか?」
「そりゃお前、ワシかて喧嘩ばっかしとるわけやないで」
「なんか、意外です」
錦山の隣に座る
「久美、何飲む?」
『ああ、真島さんと同じので』
「ママ、コイツと同じの」
「はい」
俺は錦山と同じものを頼んだ
「どうなんや最近は」
「別に、特になんにも」
「そのうち、お前も組持つ事になるやろな」
「俺なんか無理っすよ」
「やる前から言うなや」
「桐生だったら持てるでしょうけどね」
ああ、やっぱり
「言っても桐生ちゃんは、喧嘩強いだけやからな?まあ、男気もあるけどやな組持つのにそれだけやダメやで?」
「…」
「お前、シノギ上げさせたら結構やりそうやないか」
「え?」
「自分の得意な所で勝負すりゃええねん、色んな組があってええやろ」
「風間の叔父貴のところも、俺んとこの親父も同じやないやん」
「真島の兄貴…」
「ワシは、お前ならやれると思うけどな」
「なあ?久美、ええ男やろ?」
『そうだね、うん、いい男』
「ほれ、ワシの女が言っとるんや間違いないで?」
「あ、ありがとうございます…」
「腐っとってもなんも変わらん、お前はお前、誰かと比べるもんやないで」
「はい…」
それからは、他愛もない話をした
久美も俺のしたい事がわかったのか、錦山の気分を上げるような事を言ってやってたわ
さすがホステスやっとるだけはあるな
セレナのママは、錦山に惚れとるようやな
女でも出来れば少しは変わるかもしれんのぅ
セレナを後にし
久美と歩いとった
『錦山さんって人を慰める会だったの?』
「まあ、そんなとこや」
『男って面倒臭いね』
「なんでや」
『まあ、ヤクザが特にそうなのかもしれないけどさ、プライド高いって言うか』
「見栄の世界やからな」
『真島さんは、あんまりそういうとこ見えないよね』
「俺は喧嘩出来ればええからな」
『そんなに楽しい?喧嘩』
「おう、めっちゃ楽しいで?」
『ふーん』
「今は、久美と居る時も楽しいけどな」
『そんな、次いでに言わなくてもいいよ』
「ホンマやって」
久美の腰を引き寄せて歩く
『こんな大通り歩いて平気?』
「あ?」
『いや、だって…』
「ええやん、別に」
『ん…そっか』
「俺の女なんやから」
『嫉妬の目が怖いよフフッ』
「あんな奴らどーせ金目当てや」
派手めな女達の視線が痛い
組長なんてアイツらからしたらええカモやからな
「フンッ」
「久美」
『ん?』
見上げた久美にキスをした
周りから息を飲む音が聞こえるようや
お前らなんか勝ち目ないで?
そう心の中で呟いて久美の肩を抱きまっすぐ前に歩き続けた