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6ー(39)夢
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『なんでなのかな…なんでアタシだったんだろ』
「探しとったんや、んで、見つけた」
『まぁたそれ?』
「ええんや、信じなくても。でも、俺は信じとる」
せや、どんどん確信しとる
『ビールでもいい?』
「ええで」
『真島さんが飲んでるようなお酒ここにはないけど』
「ここに来るための口実や、別に茶でもええでヒヒッ」
タバコを取り出すと
『あ、ちょっと待ってね』
キッチンから灰皿を持ってくる
「あ?換気扇の下で吸っとるんか」
『そそ、部屋汚すとお金取られるじゃん』
「せやから、俺ん所来いって」
『フフッ考えとく』
冷蔵庫から、缶ビールを持ってきて
一つ俺に渡す
『蒼天堀でも、こんなふうに飲んだね』
「せやったな」
『…あの時さ』
「ん?」
『真島さん、寝言言ってたんだよ』
「ホンマか?」
『うん』
「なんて?」
『久美…って』
「ッ!?」
『あの時、自分の名前呼ばれた!?と思って…ビックリしてでも、教えてなかったじゃん?だから同じ名前の他の人だよねって…』
「ホンマか…それ」
『うん』
「全然知らんかった」
「それに…久美なんて名前…お前しか知らん」
『え?マジ?』
「ああ」
たまに見る夢があった
綺麗な海を見てる
ホンマ綺麗や
昇ってきた朝日が水面に反射して眩しい
海風が吹くと隣から潮の香りと懐かしい香りがしてくる
横を見れば愛しい愛しくて堪らん存在
顔はよく見えん、いつも髪で隠れとる
その髪をかきあげてやろうと手を伸ばす
でも、届かん。すぐ目の前に居るのに…
その女はいつも決まって(――ごめんね)と言う。
ハッキリなんて言っとるかわからん
そこで目が覚める
「よく…夢、見るんや」
『夢?』
「ああ、多分その時も見とったんやろな」
『誰の夢?』
「めっちゃ惚れとる女やろな…久美っちゅうんかもな…」
『…』
「なんや」
『別に』
「ヤキモチ?」
『ちゃうぅ〜』
「ヤキモチ妬く意味ないで?」
『なんで?』
「ヒヒッ」
俺は久美の手を引いて胸に埋める
「好きや…ずーっと前から」
『え?』
見上げる久美にキスをする
久美の手が、ジャケットの中の俺の背中に回される
深くなる口付けで久美の息が漏れる
『んん…』
「はぁ、アカン」
『?』
「止まらんようになる!」
『いいよ、止めなくても』
「ダメやで?それじゃ他の男らと同じになってまうやん」
『真面目なヤクザだね〜フフッ』
「俺が嫌なんや」
「他の奴らとはちゃう、ちゃんとお前のこと好きなんや」
『…』
「お前はまだ俺のこと好きやないやろうけど、絶対惚れさせるで?」
『好きだよ、怖いだけ』
「何がや」
『本気になったら、手放せなくなっちゃう』
「ええで?ずっとしがみついとけや」
『フフッ』
惚れさせる自信はあるで?
いうても、前もそうやったんや
な?久美…