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29ー狂人の策略
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頭のズキズキする痛みで目が覚めた
私はベッドに寝かされてる
一瞬、さっきまで起きてたことは夢なのかと思った
痛む頭を抑えながら起き上がると
見たこともない部屋だった
ベッドと観葉植物、小さなテーブルには
灰皿があって吸殻が数本
頭が回らない
フラフラと立ち上がって、その部屋から出ようと扉の取っ手を回すが扉は開かない
大吾さんはどうしたんだろう
これ、もしかして私、攫われた?
すると、開かなかった扉が開く
そこには渋谷さんが立っていた
「お目覚めですか」
『あの、ここは何処ですか?社長は?』
「まあ、落ち着いて」
肩を押され、ベッドの縁に腰掛ける
「あなたの事は、前回お会いした後に少し調べさせてもらいました」
別に今更調べられても何も困らないけど…
「幸い、まだ籍は入れてないようですね」
『は?』
「いえいえ、あなたにはこれからここで生活してもらいます」
何言ってんの?
『?』
「久美さんは、今から私のものになるんですよ」
『何言ってるんですか?』
「フッ…ハハハハ!」
「あの時に一目惚れしちゃいましてね、僕、欲しいものを今まで逃したことなんてないんですよ」
『は!?』
「大概のものは金で買えます」
「あなたの事は、交換条件で手に入れますよ」
『そんな事出来ませんよ』
「大丈夫、僕に出来ないことなんてないんですから」
どこからこの自信が?
『ここは…何処なんですか?』
「そうですね…東京からは遥かに離れた土地の別荘です」
『社長は!?』
「そんなに心配ですか?」
『そりゃそうですよ』
「元極道の会長張ってた割には、隙だらけでしたね」
『大吾さんに何かしたんですか!?』
「何もしてませんよ、そのまま寝かせてきました」
「まあ、柔らかいソファの上ではありませんが」
大吾さん…
『で、私にどうしろと?』