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3ー再会
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タバコを取り出して火をつける
立ち上る煙を見ながらふぅーっと吐き出す
視線を感じて少し横を見ると、じっと真島さんが見てる
『照れるので……』
「ホンマ美味そうに吸うなぁと思って見惚れてたわ」
『真島さんは、カッコイイですよ、吸ってる姿』
「ヒヒッそか?」
嬉しそう…フフッ
「立ちくらみしとったけど、なんや病気とかではないん?」
『病院なんて行かないんで分からないですけど、多分自律神経かな』
「自律神経?」
『自律神経の乱れですね、最近昼の仕事も色々あって、人間関係とか?フフッ』
「そんなんでよく一人でやっとるなぁ」
『だって、私しかいないから…やらなきゃしょうがないですよ』
「…」
『それに』
「?」
『結構…楽天家なんですフフッ』
「…なら、たまに息抜きに連れてったるわ、酒好きや言うてたし」
『え?』
「生きとって一個でも楽しみないと辛いやろ」
「ま、ワシと飲むのが楽しみになるのかわからんけどな」
『フフッ、楽しいですよ』
「そら良かったわ」
「ほんなら、連絡先交換しよか」
『あ、はい』
ヤクザと連絡先交換して大丈夫なのか?
と言う普通の考え方はない
だって、真島さんはヤクザだろうけど悪い人には感じない、何をやってるかなんて関係ないんだ
私もそんなこと言える立場でもない
一応、こんなでも人を見る目はある
でも、なんで私なんかに…同情…か
変わった人だな
「休みもなく、夕方まで仕事、その後も仕事入れとるって事は空いとる時間今日みたいな時だけやな」
『ハハ…確かに』
「せや、ならワシと付き合ってくれた時間に時給出したろか?」
『ええ!?』
『いやいや、それじゃ悪いですよ、こんな年増のキャバ嬢みたいなの、それにご馳走様してもらってるし…』
「その辺の店のキャバ嬢より、久美ちゃんと飲む酒の方が美味いわ、大事な時間貰ってるんやからええんや」
『またまたぁ』
「ホンマやって」
「ヤクザの俺の事も怖がらんしな」
『怖いよりも先に興味の方が出ちゃいましたフフッ』
「ほぉ〜ん」
この時は、お金欲しさの方が自分の中の欲が強かった
だから、深く考えずにその提案を受け入れた
身体も求めて来るのかな…
と少し思ったけど
「あ、ワシは飲みだけでエエで」
だって…
まあ、そっちの方は困ってなさそうだもんね
この前もホテル街可愛いキャバ嬢といたわけだし
私になんかお金出して抱くわけないか
もっと若い子とか全然いるもんね
と、その辺は変な安心感もあった
それからは、時々連絡が来て
一緒にお酒を飲んで、という関係が出来上がった
しかも、飲みに付き合う時給が体を売るよりも高いときた
なんか、申し訳ない…
でも、なんでここまでしてくれるんだろう…
そのうち、売るのを辞めた、と言うか辞めれた
だからと言ってこれが良い事だとは思わないけど…
この時の私は、深く考えると自分を許せなくなるから考えるのをやめてた