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26ー龍の帰還
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『な、なんなんです?』
「まあ、任せてください」
なんて言ってウインクして来る
現実で日常でウインクする人初めて見た!
なんだかんだ様になってるけど…
裏口から控え室のような所に連れていかれた
そこには、色とりどり煌びやかなドレスが沢山置いてある
「久美さんは…紫が似合うかな?」
『は?』
「一日キャバ嬢」
『はい?』
「とにかく、これに着替えて」
『あ、あの』
「手伝いましょうか?」
『結構です』
ま、まあ、なんとなくわかったわよ
私をキャバ嬢にして桐生さんをもてなせとか言うんだろう
しかし、こんな年増なキャバ嬢居るんかい
とりあえず、秋山さん見立ての薄紫のホルターネックのドレス、裾はマーメイド
背中開いてるから、これはノーブラ?
マジか〜
着替えを終えてカーテンを開ける
「わぉ!やっぱり似合った!」
『そ、そうですか?チビだしこんなの着た事ないし』
「大丈夫、凄く似合ってますよ」
み、耳元でいい声で言われた!
「じゃ、ヘアメイクしていきますか!」
『え?』
「僕、結構上手いんだよ」
『は、はあ』
男の人に髪はやってもらうことはあってもメイクはないから何となく恥ずかしい
「久美さん、真島さんと結構歳離れてますよね?」
『そんなことないですよ…』
「いやぁ、まだ若いでしょ?化粧ノリもいいし」
『若くはないですフフッ、普段こんなにガッツリお化粧しないので化粧ノリとかあんまり気にしてませんでした』
「勿体無いなぁ…」
リップを塗る時に、めっちゃ顔を近付けてこられてちょっと戸惑う
「真島さんの彼女じゃなきゃ、今キスしてましたね」
『な…!』
「殺されたくないので、しませんけど」
『フフッ、八つ裂きにされますね』
「はは…」
「よしっ!いい感じ」
鏡を見れば、派手過ぎず、でも華やかになった自分がいた
『びっくり…』
「真島さんも惚れ直しちゃうな」
そして、何も知識もないまま
桐生さんのいるブースに連れていかれる
「桐生さん、本日限りのスペシャルなおもてなしです」
秋山さんが、スっと横にズレる
『んと…久美でーす!』
「は!?久美!?」
『よろしくお願いしまーす』
なんか、ヤケクソになってた
桐生さんの横に腰掛けて、中身の少なくなってるグラスを取って
『これ、空けて下さい』
「あ?」
『だから、新しく作るんで』
「そんな事言われたの初めてだぞ」
『初体験ですね』
「フンッ」
新しくウイスキーのロックを作って差し出す
まあ、氷を足してウイスキーを注いだだけだ
「何やってんだ久美」
『私にもよく分かりません』
「ああ、また兄さんか…」
『はい』
「ところで、久美もう大丈夫なのか?」
『え?』
「刺されたって…」
『あ、はい、もうスッカリ、なんで知ってるんですか?』
「兄さんから、連絡があった、多分まだ久美が入院してる時だな」
『そ、そうなんだ…』
「俺も、直ぐにこっちに来ようと思ったんだけどな」
『大したことなかったんで』
「兄さんは、大分応えてたぞ」