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25ー欠けたらいけないもの
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久美はその後順調に回復して入院も今日で終わり
俺はずっと病室に泊まりたいくらいだったけど、完全看護だから帰れと久美に言われとった
家に帰っても久美が居らんでつまらん
殆ど事務所に居った
「親父、姐さん今日退院ですよね」
「せや」
「車だしますよ」
「おう」
「なんか、元気ないですね、やっと姐さん帰ってくるのに」
「あ?んな事ないで」
「そ、そうですか」
せや、ホンマはめっちゃ嬉しい
やっと一緒に居れる
暫くは警備会社の方も休ませる事になっとるし
だから、四六時中一緒に居るつもりでいる
なのに、なんでかスッキリせん
やっぱり、やった奴にきっちり返せんかったからか
根っからの極道の俺はそんな事を思ってまう
こんなんやったら、また久美のこと危ない目に遭わせてしまうやん
でも、普通ってなんや
普通の奴らは大事なもん傷つけられても黙っとるんか
サツに渡して終わりなんて
なんかスッキリせん
ただ、兄弟にも大吾ちゃんにも
絶対報復はするなと止められとる
「親父、そろそろ時間です」
「おぅ、行こか」
病室に行くと、もう荷物を纏めて
久美は窓の外を見てた
「久美、迎えに来たでぇ」
『はーい』
『はぁ〜!やっと帰れるぅ〜!』
クルっと振り返ってぐーっと伸びをする
「ヒヒッ待ちくたびれたわ」
「傷、痛ないか?」
『うん、大丈夫』
『家の中酷いことになってそう』
「なんも変わっとらんぞ、殆ど帰っとらんし」
『なんで!?』
「久美が居らん家に帰ってもつまらん」
『フフフッなんだそりゃ〜普通、家には帰る!』
「ダメなんや、久美が居らんと…」
久美が抱きついてきた
『もうずーっと居るよ』
「おぅ」
『照れてる!』
「うっさいわい!」
ギューッと抱きしめる
「もう離れん!」
『んふ…はい』
「久美…」
チュッと触れる口付けをして、おでこにキスをして胸の中にスッポリ収まる久美を離したくなかった
「帰ろか」
『うん!』