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22ー5年後
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「久美ホンマおおきに」
『いえいえ、私じゃお役に立てるのか…子育ても進化してますからねぇ』
「久美の時よりは色々楽になっとるかもな」
『ですね、私最初は布オムツで育ててましたよ、紙オムツ高かったんで』
「へぇ〜」
「やっぱり苦労しとるんやな」
『臨月の時に母が亡くなったから、だからホントに子育て自己流ですフフッ』
「母ちゃん、孫に会えなかったんか」
「あやちゃん、ばあちゃんに会ったことないんやな」
『…ん、そうですね』
『離婚もしちゃったので、親戚って言う親戚も居なくて、だからホントに親子二人で生きてきたって言う感じです。小さい頃は兄もよく来てくれてましたけどね』
「それだけ、強い絆の母娘なんやな」
『フフッ、そうなんですかね』
「ホンマ、仲ええもんな」
『そう?』
「いつも二人で笑いあっとるやん、くっだらん事でケラケラよう笑っとる」
『確かに、フフフッ』
『今回、娘が彼氏と一緒に住むって聞いた時に、ほとんど同時期に私も真島さんの所に行くことを現実的に考えてた頃だったんです
その、極道の方がだんだん変わってきてて…
こんな偶然ってあるのかと思いましたよ、なんか背中を押されてる感じがして…それで、ママもって話をしたんです。そしたら、普段絶対に泣くこともない娘が、目に涙溜めて、ママに会えなくなるのヤダって…
会えなくなるなんてことないんですけど、まあ娘は職場の近くで家を探すみたいなんで、遠くなるにはなりますけど…親離れ子離れの時が来たのかなぁ〜なんて』
「…」
『あ、でも大丈夫!真島さんの家に遊びに行くって言ってるからフフッ、部屋はあるから泊まってけるよって言っといたし』
「ヒヒッ、何時でも歓迎や、実家だと思うてええで?」
『それ、言っときますフフッ』
「久美、兄弟の事頼むで。兄弟、久美のこと大事にしろや」
『はい』
「わぁーっとる」
『由香さんに、何時でも連絡してねって言っといてください』
「おお、おおきにな」
冴島さんとお別れして、二人で少し飲んで帰ろうとなった
「久美と出会って7年くらいか…」
『そうかな』
「出会った頃からホンマつい最近まで、頼らんヤツやったよな〜」
『つい最近?』
「せや、一緒に住む話が出てから週末は家で過ごすようになったやんか、それからなんや…変わって来た感じやな」
『ホントについ最近だ』
「やっとやで〜7年かかったわヒヒッ」
「二人で買いもんする時も、やっと自分の欲しいもんカゴに入れるようになったわな」
『えーそんなとこ?』
「せやで?おお、買えやって言わんと入れんかったわ」
『そもそも、金銭感覚が真島さんと違うんだもん』
「まあ、そういう事もあるかもな」
『えー!これ勿体ない!とか直ぐ思っちゃうんでフフッ』
「最近は、ビール勝手に入れとるもんなヒヒヒ」
『へへ』
「それでええんや」
『…』
「それをして欲しかったんや俺は」
『そうなんだ…』
「だから、今めっちゃ、なんや…嬉しいんや」
照れなのか、鼻の頭をカキカキしながらそんな事を言ってくれる
『真島さん…』
「ホンマ時間かかったのぅ」
『ごめんなさい』
「別に謝ることやないで、久美の心は頑なやったな〜ってな」
『よく根気よく付き合ってくれましたね』
「そりゃ惚れとるからな」
『それだけでこんなに長い間我慢できるの?』
「我慢っちゅうのとはちと違うな、久美はそう言う子やと思っとったし、いつか心を開いてくれると思っとったから、そうこうしてたら7年経っとったってわけや」
『真島さん、ホントに凄い人だな〜と思う。色んなこと思い出しても、こんな人絶対他に居ないと思う』
『全てがピッタリって言うか…なんて言うのかな、陳腐な言い方だけど、運命の人なのかもって…』
「運命か…そうかもしれへんな」
ホントにそう思ってた
これは、結構最初の頃から
それに、普通なら年月が経つと倦怠期だったりあるけど、私、どんどん好きになってる
「さて、帰るか」
『うん』
真島さんは、西田さんに電話する
「おう、帰るで」