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20ー再会
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真島さんは、西田さんに電話をして
迎えの車が来る
目をパンパンに腫らしていたので恥ずかしかったけど、西田さんに
「はぁ…姐さん戻ってきてくれて良かったっす!」
「あ?なんでお前が喜んどるんや」
「だって、ずっと親父仕事も手につかなくてめっちゃ溜まってるんすよ!」
『え?』
「お前…余計なこと言うなや!」
と言って運転席を蹴る
「でも、ホントに親父寂しそうでしたよずっと…」
「やめろや!」
バシーンと西田さんの頭を叩く
『ちょ、暴力反対!』
「誰に言っとんのや、俺ヤクザやで?」
『そ、そうでした…』
車が東城会の本部へ到着する
初めて見るそこは物凄い威圧感
ここが所謂ヤクザの本部…
車から降りて、立ちすくむ私の手を取り
歩き出す
真島さんは、鼻歌なんか歌ってる
本部内へ入ると、強面な方々がジロジロと私を見る
手を引かれて連れてこられたのは、会長室
「邪魔するでぇ〜」
ノックもせず入っていく真島さん
「ま、真島さん!」
「久美が、お前に用があるっちゅうてな」
「え…?」
『すみません…お金お返しします!私真島さんと別れません!』
「そーいうこっちゃ!」
「本当にいいんですか?」
「ええに決まっとる、東城会のために久美手放せ言われても俺は手放さんで?今度は東城会辞めたるわ!」
「フッ…わかりました」
ホッ…なんか、急に力が抜けちゃう
ペタっと、その場にへたり込んだ
「久美、どないした?大丈夫か?」
『な、なんか…き、緊張して…急に力が…』
会長さん…大吾さんがこちらに歩いてくる
手をさしのべられた
一瞬なんでだか分からず、真島さんをチラッと見る
顎でクイッと、手を取れって事かなと思って
大吾さんの手を取る
立たせて貰って改めて大吾さんを見ると
「色々とすいませんでした…本当に、傷つけてしまって…」
『あ、いいえ…』
「ワシの大事な久美を泣かせた罪は重いで?大吾ちゃん」
「覚悟は出来てますよ」
え?
なに?
「表出ろやぁ〜大吾!」
『ええーー!?』
私は何故か会長室に取り残され
真島さんは、大吾さんを引っ張ってどこかへ…
ポツンとソファに座ってたら
扉が開く
そこには桐生さん
「久美、なんでここに居るんだ?」
『あ、真島さんと一緒に来たんですけど、今二人でどこかへ行ってしまいました』
「フッ、兄さんなりのケジメ付けに行ったんだな」
『喧嘩ですか?』
「大吾も、久美にこんなことしておいて喧嘩で済むんだからまだ良かったと思うぞ」
『そ、そんな』
「話によっちゃ、命も危ねぇな」
『そ、そんなぁ〜』
「久美、わかってないな」
『え?』
「今回の事、どれだけ兄さんが怒ってたか」
『そ、それは…』
「久美にじゃない、大吾にだ。勝手にこんな事して、お前の事傷付けたろ」
『でも…大吾さんは、大吾さんなりに真島さんの事を考えてたんですよね…その、相手の方の事も、私の事は知らなかったんで仕方ないです…』
「お人好しだな、久美、そんなんじゃ、また誰かに兄さん取られるぞ」
『…あの…』
「なんだ?」
『真島さんには、内緒にして下さいね、私……真島さんとお付き合いしてからずっと、覚悟してたんです。いつか、離れなきゃいけなくなるんじゃないかって…だって、私には勿体ないくらいの人だから』
「…」
『だから、真島さんが幸せになれるなら身を引く覚悟はあったんです』
「今回のことでわかっただろ?兄さんの幸せは他にはないって」
『そ、そうなんですかね…』
「ったく、兄さんの言う通りだな久美は」
『え?』
「今まで歯食いしばって頑張ってきたんだろ?幸せになっていいに決まってる」
『桐生さん…』
「まあ、もし今回のことで兄さんと久美が本当に別れることになってたら…俺がお前を貰ってたぜ」
『は?!』