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19ー仮面
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真島side
久美から変なメールが来た
『ありがとう…さよなら』
は?
なんの冗談かと、直ぐに電話をしたが通じない
着拒か?
何が何だかわからん
昨日まで普通に話してた
何も変わったところも無かった
何があったん?
それから毎日連絡してみても繋がらなかった
こんな時に限って組の方と建設の方も忙しくなって手が離せない
せやけど、仕事が手につくはずもなく
桐生ちゃんが事務所に来た時にそれとなく話した
アイツも嘘だろ言うて驚いとった
やっと何とか時間が出来たから、久美の家まで行く
一度上まで上がってみたら表札はそのままや
引っ越してはいないやろ
車で久美の帰りを待ってた
トボトボと歩くミラーに写った久美はなんら変わりのないように見えた
俺の事を見て驚いてる
いや…
変わっとる
いつもの久美やない
なんでそんな辛そうな顔しとるんや
何があったのか聞いても何も言わん
大吾に聞けと言う
大吾?アイツがなんかしたんか?
すると久美が話し出した
東城会から手切れ金を貰ったと
俺より金を取ったんか聞いたら、そうだと言った
怒りが込み上げて座席を蹴った
久美に怒ったんやない、誰がこんな事をしたんや、それに対する怒りや
何が起こっとるのかわからんが、久美がそんな事するわけがない
大吾に聞いた方が早いな
久美は逃げるように車から降りる
車が走り出す一瞬見えた久美は、今にも泣き出しそうな顔やった
そんな顔させたくないんやで?
言ったやんか、俺がずっと幸せにするって
もうそんな顔させへんって…
「本部に行けや」
「はい」
「なぁ、西田」
「はい?」
「久美がそんな事するわけないよなぁ」
「は、はい、俺もそう思います」
「…」
タバコに火をつけて
落ち着かせる
さっきの久美の顔を思い出す
つい数週間前の幸せだと言ってくれた久美を思い出す
話によっちゃ許さんで、大吾ちゃんよぉ
過ぎ行く外の景色を見ながら
拳を握りしめた