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16ー甘過ぎる時間
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西田さんが取ってくれた宿に着いた
海が目の前に広がる
また高そうな部屋だなぁ…
今までの私ならこんな部屋に旅行で泊まることなんて想像すら出来なかっただろうな
テレビで見る世界でしかなかった
真島さんは、刺青があるので部屋に露天風呂は必須条件
それでこんなに素敵な部屋を見つけられる西田さんホントに優秀だ
お土産買っていこ
ニコニコと露天風呂をチェックする真島さんは
「先に飯にしてもらおか、腹減ったやろ」
『そうですね』
「飯食って、ちょい酒でも飲んで…ゆっくり風呂入ろ」
そのにやけ顔が気になるけど…
私も満更では無いんだ
『はい』
美味しい海の幸に舌鼓をうち
日本酒を頂いてホロ酔い
真島さんが話す話は面白くて、笑いすぎてお酒の酔いが回る
「先に風呂入っとるから、後からおいでや」
『はーい』
酔っているからか、恥ずかしい気持ちも薄れてる
真島さんが、お風呂に行ってから
私は畳にゴロンと寝転がった
お腹はいっぱいだし、ホロ酔いだし
畳の香りが懐かしくて
私は、そのまま眠ってしまった
風呂に浸かりながら、夜空を見とった
こんなに星が見えるんやな
東京じゃ無理やな
自分には、卑しいネオン煌めくあの町が
一番お似合いで落ち着くと思うとったけど
久美とこうして穏やかに過ごすのもええもんやな
って、隠居すんのかいっ
ヒヒッそれもええかもな…
今更カタギになって働くなんて出来るんかいな
でも、もし久美に危険が及ぶような事があったら……
せやな…そう考えると
俺は迷わず久美を守る方を選ぶやろな
今なら…そっちを選ぶやろな
そういえば、久美来んな〜
酔うとったから寝てしもうたかもな
上がって部屋に行くと、思うた通り畳に寝転がる久美がおった
「寝てしもうたんか、ベッドで寝りゃええのに」
久美の寝顔を見ながら髪を撫でる
俺の指の間をサラサラと流れていく
「久美…ホンマ愛しとる、幸せにする、大切にする…せやから全部俺にくれや…お前の大切なもんは全部俺も大切にする、お前とは離れとうないんや…」
ちょい女々しいな
マジで惚れるとこんな自分になってまうんやな
歳食ったってことかのぅ
昔だって、同じように惚れた女もおった
せやけど、どうしたって離したくないと自分の我を通すことなんてなかったわ
弱くなってしまうんやないかと心配だったが、弱くなるどころか、惚れた女守るためにもっと強くなってるわな
もっと強くなるで俺は、久美のために
「久美、風呂入りや」
軽く揺すると眩しそうに目を開ける
『あ…寝ちゃってました』
「気持ちよさそうに寝とったで?起こすの可哀想やったんやけどな」
『お風呂入って目を覚まします…』
「ゆっくり入って来ぃ」