苗字は固定になります
14ー求めてたもの※
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
浴衣に着替えて二人でビールを飲む
乾いた喉にクッと染みるビールが美味しい
『ぷはぁ〜』
「運動の後のビールは美味いな」
『フフッ』
「浴衣姿もそそるのぅ」
『そんなことないです!真島さんの浴衣姿の方がそそりますよ』
「そか?そりゃ楽しみやなぁ〜」
『何がです?』
「浴衣姿乱れさすのがや」
『もぅ!なんでもソコに結びつける!』
「時間気にせんと久美と居れるんやで?そりゃもうしっかり堪能せな」
『いつも我慢してるんですか?』
「我慢っちゅうかなぁ…早う帰してやらんとって使命感や」
『フフッ真面目』
「そりゃそーや、娘ちゃんに嫌われたら元も子もないで」
『そう言えば』
「ん?」
『娘に、全部話しました、真島さんのこと』
「な、なんやて!」
『なんて言ったと思います?』
「な、なんや」
『ママの事大事にしてくれるならどんな職業でも関係ないよって』
「ほ、ホンマか?」
『極道って、職業なの?って聞かれましたけどフフッ』
「はぁ…ホンマか…」
真島さんは、見たことない
ホッとした表情をした
「あ〜!良かったわぁー!それだけが気がかりだったわ」
『私はきっと大丈夫って思ってました。だって、私の娘だから』
「せやな、確かに」
「よっしゃ!難関突破や!」
と言ってグラスをぶつけてくる
ホントに嬉しそう!
ホントは、私と違って真面目な娘にわかってもらえるか不安だった
だけど、娘が
「今まで、ママの事ホントに大切にしてくれる人だなって思ってたし、ママがいつも楽しそうだったから、今更ヤクザだって聞いても信じられないよ、もしかしたらヤクザの中でも良い人って居るのかもね」だってフフッ
見た目も一応口頭で伝えといた
「ぶっ飛んでるね〜」だって
若いと順応性高い
「何ニヤニヤしとんねん」
『フフッ、なんでも?』
「今日は、酒が美味いわ!」
『ですね』
ライトアップされたデッキに出て
手すりに凭れて目の前の海を眺める
海風がお酒で少し火照った身体に気持ちいい
真っ暗な空と海、波の音がそこが海だと教えてくれる
空を見上げれば、東京では見ることの出来ない星が沢山見える
真島さんは、運転の疲れかお酒を飲んだら
ベッドに寝転がってウトウト
そのまま寝てしまった
幸せだ
こんな時が来るなんて…
ホントに良いのかな
暗闇の中、打ち寄せる白波だけが浮き上がって見える
真島さんと一緒だから全てが海も空も綺麗に見えた
暗闇だって怖くない
木々も風も…全て美しく心地よい
私はきっと、明日もこの先も
ずっとあなたを好きでいられる
『ありがとう…ホントに』
『ひゃッッ!』
突然後ろから抱きしめられてびっくりした!
「寝てしもうた…」
掠れた声で私の肩に顎を乗せてくる
『運転長かったから』
「んなもん、なんて事ないわ」
「安心したんや」
『そっか』
「何してたん?」
『幸せだな〜って』
「ホンマやな」
『幸せ過ぎて怖いって、こういう事かと』
「怖がらんでエエよ、ずっと続くんやから」
『んふ…大好き』
「俺もや」
「冷えるから入り」
『はーい』
部屋に入ると、手を引かれ直ぐにベッドに押し倒される