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13ー心を支える柱
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「よし、なら出発や!」
『はい!』
真島さんの運転も新鮮
なんか、凄いチラチラ見ちゃう
タバコを吸いながら運転してる姿もカッコイイ
「見すぎやで?」
『え!?あ、』
「ヒヒッ、なんやねん!」
『いや、あの…』
「ん?」
『普段の真島さんと違うからなんかドキドキしちゃって…』
「なんやそりゃ」
「…まあ…今からはヤクザやなくて普通の男や」
『…』
「ええやろ?」
『うん…』
『それに…運転上手ですよね、普段しないのに、カッコイイなって…』
「ほぉ〜ん」
『な、なんですか』
「なんでも?」
「ヒヒッ、まだ下っ端の時なよく親父の車の運転させられるんや、下手くそやと後ろから頭叩かれんねん、せやから上手くなったんかもな」
『そ、そうなんですね…こ、この車、真島さんのなんですか?』
「あ〜まあ、せやな、私用の時使うけど運転はほとんどしとらんかったわ、組長なんかなったら普段も西田か誰かくっ付いてきよる、久々やで?久美乗せとるから安全運転やな!」
『フフッありがとうございます』
『そんな車の助手席に乗れるなんて光栄です』
「そか?この車に女乗せるん初めてかもな、これからも乗せてやるわ」
真っ暗で、高速に乗っても景色も見えないけど
真島さんを見てられてこれはコレでとてもいいかも
旅行なんて、家族で行った高校生の頃から
行ってない
最近は、ちょくちょく真島さんが東京から離れた所に連れて行ってくれるけど
でも、娘の事があるから泊まりの旅行は初めてなんだ
一瞬一瞬を刻みつけたくて
少し眠くなってきた目を必死に開けてた
「寝ててもエエぞ?」
『やです』
「なんや、嫌て」
『こんな幸せな時間1秒たりとも逃したくないです』
「ヒヒッ、せやな」
「この次のサービスエリアに寄るで」
『はーい』
「エエ返事や!」
『フフッ』
サービスエリアで、トイレ休憩と
真島さんが小腹が空いた〜と言うので
夜中の誘惑…ジャンクフードを買って車で食べる
そして、一服したら出発
道はそれほど混んではいないけど、やっぱり夜中にしては車が多い
お腹が満たされたら睡魔がヤバい
やだっ!絶対寝たくない!
んーッと踏ん張って目を開いてる
でも時々、コクッとなったりしてる
「クックック…」
『んん?』
「シート倒して寝とき」
『ね、寝てません!』
「完全に寝とったわ」
『起こしてください、そういう時は』
「嫌や〜久美の寝顔みたいんやもん」
『絶対寝ない!』
「ったく」
頭を撫でられた
睡魔と戦っていたら
少し空が明るくなってきた気がする
「明るくなってきたで」
『うん』
「よぉ我慢したな」
『フフッ』
「休憩しよか」
と言ってサービスエリアに入る
うーん!と伸びをする真島さん
ずっと運転も疲れるよね
ここでは、お土産屋さん見て
少し車で休む
『仮眠してもいいですよ?』
「平気やで、こんくらい」
『でも…』
「心配してくれとるんか?」
『そりゃそうですよ』
「んなら、チューしてや」
『は?』
「チューで充電完了や」
そ、そんな事言われても
私からしたことなんてないし…
「ほれ」
と、唇をとんがらせてる
『…』
チュッ…
「ヒヒッ!元気でたわァ!」
『嘘!フフッ』
「もう一回!」
真島さんは近付くと、ガシッと後頭部を掴まれて濃厚なキスになってしまった
結局こうなるんだな
たっぷり充電出来たでぇ〜
と、ご機嫌の真島さんが車を走らせる