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12ー過去よりこれから
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セレナの扉を開くと、そこには
「桐生ちゃんやないか」
「なんだ、みんな揃って」
『こんばんは』
「おお」
「兄弟と久美と肉食ってきたわ」
『お腹苦しいです』
「フッ」
桐生さんも一緒にブースに移動して飲み始める
「冴島と初めて会ったのか」
『は、はい』
「エエ子でビックリしたわ」
「良かったな久美」
『え、へへ』
「あ?久美酔っとるんか?」
『あ、いえ、大丈夫です』
なんか、久しぶりにワイワイ飲む感じで
ヤクザさんの話題には着いて行けてないけど
楽しくてちょっとだけ酔いが回ったかな…
そのうち、話を聞きながら心地よくなってきて
きっと目がトロンとなってたんだな
隣の真島さんが、私の頭をコトンっと自分の肩に乗せた
二、三度軽く頭を撫でてくれた
んふ…気持ちいい…
皆さん低くていい声で、子守唄のようなんだよなぁ
「しかし、兄さんがこんなに熱上げるとはなぁ」
「ホンマやな」
「なんでて、理由なんかないんやで?気付いたら離しとうなくなっとったわ」
「そんなもんやろ」
「こない可愛らしいオナゴが、あんなことせんと生きていけんっちゅうのはな」
「大変な中生きてきたのに腐っとらん、なんや逆に純粋な気がするわ」
「そうだな…やっぱり母は強しだな、男は勝てないな」
真島さんが私の頭を胡座の膝の上に乗せて寝かせくれた
この時、少しだけボーッとしながら薄らと話を聞いてた
「兄さん、一目惚れとか言ってたけど、久美が客取ってたことは嫌じゃなかったのか?なんて言うか…」
「全く気にせん言うたら嘘になるやろな〜、せやけど好きでやっとったわけやない、そんな事せんとアカンくらい大変やったんや…なんでか放っとけなかったんやな〜」
「小さな背中で、一人でやるんだって肩肘張って…世の中もっと甘えてる奴なんて仰山居るのに、なんでコイツだけこんな頑張らなアカンのや、と思うてな…ワシが放ったらコイツどうなるんやろって」
「桐生ちゃんなら、どなんや?ワシの立場だとしたらやっぱり無理か?」
「わからねぇ…でも、もし俺が久美とそういう出会い方をしてたら、どうにかしてやりてぇとは思うかもな…そう思わせる奴なんだな」
「ヒヒッ!やろ?」