苗字は固定になります
10ー幸せが染み込む時間※
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「今度の休み昼頃迎えに行くわ」
と言われていたその休みの日
お昼までに家の事を済ませて、お化粧をして準備万端で待ってた
どこに行くのかな
何も聞かされてないけど、真島さんは結構こういう事多いからね
(着いたで)
とメッセージが来て
窓から見てみると、下にイカつい車が停まってる
カバンを持って、家の中を確認して
家を出る。
今日娘はと言うと、友達と池袋に遊びに行ってる
階段を降りると、もうUターンした車が待ってた
後部座席に乗り込むと
「久美」と言って腰に手を回してグイッと引き寄せられる
「こんにちは」
と、運転手さんに言う
「ちッス!」と運転手さんに言われ少し笑ってしまった
「こんにちはって言えや」
なんて言う真島さん
「西田や、いつも運転させとる」
『西田さん…いつも送って頂いてありがとうございます』
「あ、あ、いや、はい!」
「何緊張しとるんやヒヒッ」
「親父の連れてる女に挨拶されたことなんてないんで!」
「アホ!お前余計なこと言うなや!」
『フフッ…』
「ちゃうで?久美、前の話やで?」
『はいフフッ』
「なーに笑っとるんや、このぉ」
そう言って私の腰をプニプニっと摘む
『やッ!』
「おい、そんな声俺以外に聞かせるなや」
『だって、真島さんが!』
「ヒヒッ」
見上げた私の唇を奪う
『ん…』
「西田…前見て運転せぇ」
「は、はい!すいません!」
と言ってまた口付けて来た
「今日な、夜兄弟呼んでんねん」
『え?』
「この前話したやろ?冴島言うんや」
『冴島さん…』
「せや、昼飯どっかで食って俺ん家行こ、んで、夜兄弟と飯や」
『はい。今日は、娘もご飯食べて来るって言ってたんで少し遅くなっても大丈夫です』
「そか、よっしゃ」
お昼ご飯を途中のレストランで済ませて
私は初めて真島さんのお家に行った
そこは綺麗なマンションで、真島さんのお部屋は、最上階にあった
鍵をガチャっと玄関にある台の上に置く
「入り」
と言われて、恐る恐る上がらせてもらう
ヤクザの組長さんの部屋ってどんななんだろ…
「お邪魔します…」
部屋には物が少なく、大きなテレビと
高そうなソファとその下にはふかふかのラグが敷いてある
全体的に木目調のインテリアで落ち着いてる
壁にかかってる時計に、猫の絵が書いてあるのがなんか可愛くて少し緊張が解れた
キョロキョロしてると
手を引かれる
「久美…」
そのまま抱きしめられて
ソファに沈められた
ギュッと音がする皮のソファは
少し冷たくて、火照った身体に気持ちが良かった
真島さんが、私の上に重なりジッと見つめてくる
どうしたのかなと思って
『ん?』
と首を傾げると
両手で頭を抱えるように包み込まれ
深いキスが降りてきた