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9、立ち込める黒い雲
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ここでは確かに不味い
すぐそこの駐車場だって言うから着いて行った
車の後部座席のドアを開けられる
乗り込むと、男は隣に乗ってくる
話すも何も直ぐに抱きついてきた
「ね、ホントに好きなんだよ、愛してる」
『や、やめてっ!』
必死に体を押し返す
「こんなに愛してるの僕だけだよ?なんで分からないの?」
『やだっ!やめて!』
鳥肌が立つ!ホントに嫌!
「この…久美ちゃんの身体…忘れられないんだ…たくさん愛してあげたよね」
サワサワっと撫で回してくる
やだ!
『やめてってば!帰ります!』
「もう帰さないよ!」
『は?帰ります!』
「そんな事したらどうなるかわかってる?」
『なんですか!』
「ぜーんぶバラしてやる」
『どうぞ!』
こんな男に好き勝手されるよりバラさせれる方が何倍もマシ!
車を降りようとすると
サッと顔の前に何かを出してきた
キラッと光るそれは、ナイフ
「僕のものにならないなら、ここで殺してあげる」
「だって、僕はもう全て失ったんだよ、もう久美ちゃんしかないんだから」
私に、ナイフを突きつけてきた
咄嗟にポケットに入れてるスマホを見えないように少し出して通話を開く
着信履歴の真島さんの所を押した
そのままポケットに入れる
「ねぇ、このまま僕の家に行こう」
『…』
「ずーっと一緒だよ」
『嫌です』
「なんでだよ!殺されてもいいのか?」
「お前が、娘残してそんな事選ぶわけないだろ」
『あなたと一緒にも行きません』
「だからー!そしたら死ぬんだよ?」
時間稼がなきゃ
通話は繋がってる
何故かって、私は片方だけイヤホンを着けてたから
髪の毛で隠れて見えないんだと思う
きっとコイツの声は聞こえてるからわかってくれるはず
『なんで、ここがわかったんですか』
「あー、探偵に頼んだんだよ」
『それで、最寄り駅がわかったんですか』
「そー、家もね」
「だから、もう逃げられないよ?」
『ナイフなんて、仕舞ってください』
「なら、言うこと聞く?」
『なんですか?』
「とりあえず〜ずっと抱きたかったから、このままホテル行こうか」
ここから移動しちゃうと不味い
『…』
「ね、いい?」
そう言いながら、私の太腿を撫でてくる
「はぁ…久美ちゃん、ここでしてもいいけどね、車の中なんて興奮するね」
『やめてくださいっ!』
拒絶すると、ナイフを首に当ててきた
「じっとして!ホントに殺すよ?」
『や…』
服の中に手を入れてきた…
ギュッと強く胸を掴まれる
「ああ、やっぱり久美ちゃんの肌は吸い付くようで気持ちいいな」
『…ッ、』
な、なんとかこのナイフを奪ってやろうか
私の胸を触るのに夢中になっている、今なら…
手を少し動かすと
「だめだよ、動かないで!」
『ッ!』
「動いたら可愛い顔切れちゃうよ?」
と言って顔の近くにナイフを翳す
「ね、またお風呂でぜーんぶ綺麗に洗ってあげるね、いつもそうしてたじゃん?隅々までいつも洗ってあげたよね」
真島さんにこんな事…聞かれたく…ない…