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1ー最低な女
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はぁ…
「大丈夫か?」
『全然平気です、それよりすいませんでした。もうここではやりませんので』
「は?」
『え?』
「なにを?」
『え、あの…』
「別にワシなんも言っとらんで?」
『え?あ、そうですね…ハハ…』
「ねえちゃんいくつなん?」
『さ、34ですけど?』
「見えんな〜」
『…』
「あ、ちゃうで?若く見えるっちゅうことや」
『それはどうも…』
「せや、ワシめっちゃ暇やねん」
『は、はぁ』
「一杯付き合ってくれんか?」
『わ、私と?』
「おう」
『変なとこ連れてったりしません?』
「せんよヒヒッ」
なんか、怪しい笑い方
ただ、ムシャクシャしてる
お酒は飲みたい気分だ
『分かりました…少しなら』
「よっしゃ、ほな行こか」
歩き出すと後ろから
「ゴローちゃーん!ちょっと!」
と、夜の世界の方らしき派手めな女性が追いかけてくる
「なんやねん」
「ゴロちゃん、今日はアタシと居てくれるって言ったじゃん!なんで帰っちゃうの?」
「気ぃ変わったって言ったやろ」
「で、なんで他の女といるのよ!」
「あん?お前いつからワシの女になったんや?」
「そ、それは…」
「ワシの女みたいな顔すんなや」
「…」
怖っ
その子は大きな目から今にも涙が零れそうな顔でヤクザを見てる
本当に好きなのか、太客だからなのか
ま、後者だろうね
へぇ〜女の涙に騙されないタイプ?
「行くで」
『あ、はい』
てっきり居酒屋かなんかかと思ったら
静かなBARに連れてこられてちょっとソワソワする
「こないなとこはあんまり来ないんか?」
『来ないですよ!こんなオシャレとこ』
「男は連れてこんのか?」
『体目当ての男がこんなとこでお金使いませんね』
「ケチな男やな」
私はこんな所で何を飲めばいいのか全くわからず、とりあえずソコソコ飲んだことのある水割りを頼む
「ほぉーん、結構飲めそうやな」
『どうでしょう、弱くはないと思ってますけど、お酒好きだし』
「エエやん」
ニヤッとニコッの間みたいな笑い方をする
「名前、なんて言うん?」
『久美です』
「ほぅ…似合っとる名前やな」
『え?そうですか?』
「おう、イメージピッタリや」
『あは、なんかありがとうございます』