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6ー頼れない女
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真島side
ここんとこ体もしんどそうにしとる久美ちゃんを気晴らしに連れ出した
ゴチャゴチャした都会から少し離れた静かな湖や
車から降りると、一人湖のほとりに歩いていくその後ろ姿がホンマに今にも消えてしまいそうに感じた
砂利の上でしゃがみこんで
何を思っとるん?
そんな小さな背中で、今までずっと頑張って来たんやろ
車に凭れて暫くそのまま離れて見とった
小さな背中が少し震えた気がして久美ちゃんの隣に座る
思うた通りや、目が潤んどる
疲れた…と言った声が少し震えとった
こうして、考え出すと感情が溢れ出すんやろな
だからいつも強がって明るく振舞って平気なフリをしとるんや
そうでもしてないと、一人ではやれんかったんやろ
きっと今までも、一人の時に泣いたりしてたんやろな
俺は、何をしてやれるんや
もっと頼ってくれや
誰かの世話になるんが【悪】のような気持ちなんやろがなんでなん?
どうしてそんな風に思うてしまうん?
俺は、久美ちゃんをどうしようもなく
愛してるとこの時確信した
初めて触れた唇は、冷たくて…
俺の気持ちをなかなか受け入れられない拒絶のように感じた
それでも、その冷えた唇を今は温めてやりたかった