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5ー愛されるということ
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恋人宣言されてから
メールはほぼ毎日、電話もほぼ毎日
多いときで週に3回会いに来る
黒塗りのイカつい車で私の家の近くまで来て
呼び出される
娘が居るから遠くにはそんなに行けない私に、
「家の近くで話すだけならエエやろ?」
と言って、車でやって来て車の中で話したり
その辺を車で流しながら同じ時間を過ごす
それも一時間位のことだ
話すことなんて他愛もないことで
その為だけにやって来る
家の場所は教えてない、近くまでしか…
大切な娘がいる
私の事で娘に何か起きるのはごめんだ
だからいくら真島さんでも家は教えない
そんなまだ心を開いてない私に、真島さんは
ストレートな気持ちをいつもぶつけてくる
「ホンマ、可愛ええのぅ…好きやで?」
『…ぅ』
「ヒヒッ恥ずかしがっとるんも可愛ええなぁ?」
手を繋ぎ合って話を続ける
「疲れとるんやないか?」
『大丈夫…』
「なんや?元気ないのぅ…ま、仕事して家の事もしてじゃなぁ、そら疲れるわ」
「仕事大変なんか?」
『ま、まあ…人手不足ですよ、慢性的な』
「そらキツイな」
『私なんて良いように使われますから』
「仕事が出来るって事やん」
『フフッ違いますよ、辞められないだろうって足元見られてますから』
「…」
何故か…ポロポロと涙が溢れてきた
「我慢しとんのやろ」
「一人で抱えおって、愚痴でもなんでも言い、いつでも聞いてやる」
そう言うと抱きしめてくれた
温もりを感じたら緩んだようにとめどなく涙が出てしまう
だめ…優しくしないで
私は一人でも大丈夫
一人で生きていかなきゃ
男なんて…居なくたって
そう抗おうと思うのに…
「もう、独りやないで?」
「俺が居るやん」
『真島さん』
「なんでそんなに頑なに一人でやらなと思うん?」
『だって…』
「みーんな誰かしらに頼りながら生きとるんやで?」
『…』
「頼り方知らんのか…」
『ッ!頼っても…また独りになったら…』
「俺は離さへんで」
『え…』
「そんな中途半端に惚れとらん」
『…』
「顔が疲れとる、辛いんやろ?」
『まだ…全然大丈夫です』
「ったく、ホンマ強がりやな」
ここまで言われても、やっぱり言われた通り
頼り方がわからなかった