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4ー襲撃
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駅に着いて少し歩いて見慣れたアーチを潜る
途端になんだかホッとした
神室町に着いて
「とりあえずどっかで飲む?」
『いや、あの…もう―』「ならホテル行こう」
腕を掴まれて歩き出す
『だから、もうそういう事はしないです!』
「なんでよ、ちゃんと払うよ?」
『いえ、だから』
「金で股開いてたくせに…」
『は?』
小林さんが、掴んだ手を強く握る
『やっ!ちょっと』
「黙って着いてこいよ」
今まで比較的優しい方で、私の言いなりだったけど
顔つきが豹変した
ビクッとしてそのまま腕を引っ張られる
みんなそう、男って…もう嫌
『ちょっと、やめて!』
「うるせぇーな!お前なんか黙って股開いてりゃいいんだよ!どうせ、そんな価値しかない女なんだからよぉ!」
『…』
今までやって来た事のツケだ
わかってる
そうだよ…私は、そんな女なんだって
そんなふうに言われても仕方ないんだ
夢を見たらいけないんだ
諦めようとした時
私の腕を掴むもう一つの手
それは黒革の手袋に包まれていた
「やーっぱりこんな事になっとると思ったわ」
『真島さん?』
「なんだよ、お前」
「コイツ、ワシのもんやから」
『え?』
「なんだと?!」
「ワシの専属になったんや、返してもらうで」
そう言うと私を強く引っ張って胸に抱きとめる
真島さんの姿をハッキリと見た小林さんは、思わず手を離した
「おおきに」
「行こか?」
『え、え?』
「お、おい!」
「なんや?まだなんか用か?」
ドスの効いた声で言うと
小林さんが
「クッ…」
悔しそうに下を向いた
「二度とワシのもんに手ぇ出すんやないで」
と言って私の肩を抱き歩き出した
『あ、あの…』
「黙っとけ、まだアイツが見とる」
『は、はい』
そのまま歩き続けてたどり着いたのは
喫茶店
中に入ると窓際の席まで手を引かれ連れていかれる
「何飲む?」
『え?あ、コーヒーで』
「コーヒー2つや」
店員にそう言うと
背もたれに凭れ腕を組んで
「あんなぁ〜」
「連れてかれそうになっとったやん」
『あ、はい、なんか言っても無駄かなと…』
「んで、またやられてまうやろ」
『ですね…』
「ずーっと終わらんぞ?」
『…』
『でも、所詮そんな女ですもん』
さっきの男の言葉が耳にこびり付いてる
「…」
『お金で…そういうことする最低な女ですから』
「私欲のためとちゃうやろ?」
「生きるためにやっとったんやん」
『だけど…きっと探せば他にマトモに稼ぐ方法はあったかもしれないのに…』
「自分のこと責めすぎやで」
『え?』
「頑張ってるって認めてやり?」
『無理ですよ、そんなの…』
「そうやって自分責めて、罪悪感背負ってるっちゅうことは、やりたくてやっとったワケやないやろ?」
「辞めるキッカケ、せっかくワシがやったんやから」
『え?』
「ワシの女になるか?」