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31−すり減った心
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「兄さん、何か手がかりがあるかもしれない、もう少し探してみよう」
「ああ、せやな」
転がっとった久美のカバンの中を見てみる
スマホが入っとった
ロックはかかってない
開いてみるとメモ帳の画面が出てきた
そこには
(真島さん、ごめんなさい
また迷惑かけちゃった
私、何処に居るのかわからない
ここに連れてきた男は普通じゃない、狂ってる
真島さんにも、何をするかわからない
私、どうすればいい?
絶対に真島さんやあやを傷つける様なことはさせたくないの
こんな私のために
でも…会いたい
会いたいよ)
「久美…」
スマホは、全てのデータが消されそのメモだけが残っとった
きっと、アイツが連絡出来ないように消したんやろ
それから
毎日久美を探した
あやちゃんを監視してた奴は、兄弟が着く前に姿を消してた
俺の周りにも目につく所にはそれらしい奴は居らん
ソイツら取っ捕まえれば男の居場所が分かると思ったけど先手を打たれとった
渋谷の居所もわからんようになっとった
会社にも出てきとらん
八方塞がりやった
もし、どこからか俺の事を狙っとるとしても
まだ手を出してこないっちゅうことは
久美が…俺らを守るために…
「兄弟、少しは休め」
「平気や」
「そんなんやと、いざという時動けんぞ」
「久美が…今どんな気持ちでいるか…休んでなんかいられるか!」
「…」
「娘の方は、ウチの奴らに見張らせとるが今んとこ怪しい奴は来とらん、手は出せなくなっとるはずや」