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アタシのあの時…
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とある日
意識が遠くて、みんなが話しかけてるのが遠くで聞こえるの
ああ、もうすぐだなって自分で感じてる
真っ暗な大きな穴の中に吸い込まれるように
眠った
夢を見たの
アタシは、照りつける太陽の中麦わら帽子を被って歩いてる
暑いな〜って空を見上げて
「久美!」
誰かの呼ぶ声が聞こえる
振り向いても誰もいない
「久美」
ほら、聞こえるのにどこにもいない
「久美こっちや」
どこなの?ねぇ、誰?アタシをそんなに優しい声で呼ぶのは…
ホントは
わかっているのに…
「久美、まだそっち行ったらアカン、まだ俺の側に居ってくれや」
この道を真っ直ぐ歩いていく予定だったのに、何故かその声は引き留める
『どうして?アタシアッチに行かなきゃ』
「アカン、お前はまだやることがあるやろ」
『無いよ、なんにも』
「アホやなぁ、俺は久美が居らんくなったらどうなるんや」
『え?』
「久美の幸せを俺に見届けさせてくれや、俺が必ず幸せにしたるから、な?お前は幸せにならなアカンのや」
急に現れた黒革の手袋に包まれた手が
アタシを眩しい光の中から引っ張り出そうとしてる
ああ…アタシはまだ、アッチへ行っては行けなかったんだ
だって、この手を離したくないから…
温かくて大きなこの手が、もう一度アタシを救ってくれようとしてる
ふと薄っすら見える視界にその人がいた
その眼は、悲しげで…
その知っている眼は、そんな悲しげに揺れる事なんてなかったのに…
やめて…笑って…いつもみたいに
「久美!久美?」
吾朗さんの声だ
『…っ』
声が…出ない
名前を呼びたいのに…
どうして?どうしてここに居るの?
もう会えないと思ってた
手を握ってる…ああ、この手がアタシを引き戻してくれたんだね
(ありがとう…吾朗さん…来てくれたんだ)
声にならない声をあなたに向けた
意識が遠くて、みんなが話しかけてるのが遠くで聞こえるの
ああ、もうすぐだなって自分で感じてる
真っ暗な大きな穴の中に吸い込まれるように
眠った
夢を見たの
アタシは、照りつける太陽の中麦わら帽子を被って歩いてる
暑いな〜って空を見上げて
「久美!」
誰かの呼ぶ声が聞こえる
振り向いても誰もいない
「久美」
ほら、聞こえるのにどこにもいない
「久美こっちや」
どこなの?ねぇ、誰?アタシをそんなに優しい声で呼ぶのは…
ホントは
わかっているのに…
「久美、まだそっち行ったらアカン、まだ俺の側に居ってくれや」
この道を真っ直ぐ歩いていく予定だったのに、何故かその声は引き留める
『どうして?アタシアッチに行かなきゃ』
「アカン、お前はまだやることがあるやろ」
『無いよ、なんにも』
「アホやなぁ、俺は久美が居らんくなったらどうなるんや」
『え?』
「久美の幸せを俺に見届けさせてくれや、俺が必ず幸せにしたるから、な?お前は幸せにならなアカンのや」
急に現れた黒革の手袋に包まれた手が
アタシを眩しい光の中から引っ張り出そうとしてる
ああ…アタシはまだ、アッチへ行っては行けなかったんだ
だって、この手を離したくないから…
温かくて大きなこの手が、もう一度アタシを救ってくれようとしてる
ふと薄っすら見える視界にその人がいた
その眼は、悲しげで…
その知っている眼は、そんな悲しげに揺れる事なんてなかったのに…
やめて…笑って…いつもみたいに
「久美!久美?」
吾朗さんの声だ
『…っ』
声が…出ない
名前を呼びたいのに…
どうして?どうしてここに居るの?
もう会えないと思ってた
手を握ってる…ああ、この手がアタシを引き戻してくれたんだね
(ありがとう…吾朗さん…来てくれたんだ)
声にならない声をあなたに向けた