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30、失うのは…
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吾朗さんが、部屋を出ていってから
放心状態で何時間もずっと床に座り込んでいた…
もう二度と、吾朗さんは戻ってこない気がした
終わった…
終わっちゃったんだ…
数日前まで、あんなに幸せに過ごしてたのに…
大好きな…愛する人を失った…
突然、高いところから落とされた様な…
生きることへの拒絶なのか
この日からアタシは何も口に出来ず
話すことも出来ず
死人のように…生きていた
話を聞きつけた
みんなが心配して代わる代わる来てくれる
桐生さんには…会っていない
眠れない…食べれない…動けない…
本当にこれが生きてるって言えるのか
どのくらいそうしてたのか…日付すら時間すらわからない…アタシは遂に意識を失くした…
目が覚めたのは、白い部屋…
眩しすぎて目を開けることを辞めた
「久美!久美?」
誰かが呼ぶ声が聞こえるけど…返事すら出来ない…したくない
「栄養失調…過度のストレス…今、点滴してるから少しは良くなるだろうが、自分で食べようとしなければこのままじゃ死ぬぞ」
遠くの方で聞こえる…
いいんだよ…それで…死なせて…もう生きてたくない…
「どうにかなんねーのかよ!チクショーっ!」
「兄弟のところに行って見たんやが…無理やあれは」
「荒れに荒れて、見境なくカチコミ行っとるらしい」
「桐生の方はどうや?」
「だめだ、東城会の仕事は辛うじてしてるけど、夜になると何処かへ出かけて、怪我して帰ってくる」
「二人とも、久美がこんな状態になってる事知らないのか?」柄本が聞いてくる
「桐生は、話をしようともしない」
「兄弟も、聞く耳もたん」
「このままじゃ死ぬぞ!そう言ってこい!」
柄本に怒鳴られ、錦山と冴島はもう一度二人に話をしに行く事にした
時間はそんなに無い