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29、虎視眈々
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吾朗さんと、部屋に戻る
さっきから凄い眉間にシワを寄せて
全然喋らない…怒ってるのかな
これでこんなに怒ってたら、あの事知られたらどうなっちゃうの?
いやだ…吾朗さんに嫌われたくない!
「久美…」
『は、はい』
「峯になんか言われたんか?」
「さっきからおかしいぞ」
吾朗さんが、タバコを吸いながらコッチを見ずに聞いてくる…
『…』
どうしよう…どうしよう…
言えない!でも吾朗さんに嘘をつきたくない!
吾朗さんが、タバコをギュッと灰皿に押し付ける
立ち上がってアタシの方へ歩いてくる…
「久美?一人で抱え込むなや」
『え?』
「俺達は夫婦になるんやで?」
「お前とは喜びも苦しみも半分こや」
『ご、吾朗さ…ん…』
涙が溢れる
「久美…何言われたんや」
アタシは峯さんに言われた事聞かされた事を吾朗さんに話した…
もしもこれで吾朗さんが、アタシを嫌いになってしまったら…
「…」
吾朗さんは、何も言わない…ずっと黙ってる
怖いよ…
「ホンマなんか…それ」
『アタシは…その…記憶にはないので、正直わかりません』
「桐生ちゃんが…そないなことを…」
『あ、あの…』
「久美はなんもせんでエエ。俺に任せてくれるか?」
『あ、あの…桐生さんに…』
「まだわからん…俺もどうしていいのかわからん…」
吾朗さんが…凄く苦しそうな顔をして、頭をガシガシ掻きむしる
深い溜め息が聞こえた
アタシのせいだ…
アタシがバカだからこんなことに…
『あ、あの、あたし――』
アタシの言葉を遮って吾朗さんから出た言葉が…
「久美…ちょぉ…暫く…距離置こか」
『え?』
心臓が…抉られるような痛みが走る
うそ…
『や、やだ…』
「何も別れるわけやない…ただ、今は一人で考えたいんや」
うそ…
『や…だ…やだよ』
「久美…すまん」
吾朗さんは、一度もアタシの方を見ることなく部屋を出て行った…
独り取り残されたアタシは、もう涙すら流れなかった…
真島side 迷う心〜真島sideはこちら
桐生side 代償はこちら
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これでこんなに怒ってたら、あの事知られたらどうなっちゃうの?
いやだ…吾朗さんに嫌われたくない!
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『…』
どうしよう…どうしよう…
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立ち上がってアタシの方へ歩いてくる…
「久美?一人で抱え込むなや」
『え?』
「俺達は夫婦になるんやで?」
「お前とは喜びも苦しみも半分こや」
『ご、吾朗さ…ん…』
涙が溢れる
「久美…何言われたんや」
アタシは峯さんに言われた事聞かされた事を吾朗さんに話した…
もしもこれで吾朗さんが、アタシを嫌いになってしまったら…
「…」
吾朗さんは、何も言わない…ずっと黙ってる
怖いよ…
「ホンマなんか…それ」
『アタシは…その…記憶にはないので、正直わかりません』
「桐生ちゃんが…そないなことを…」
『あ、あの…』
「久美はなんもせんでエエ。俺に任せてくれるか?」
『あ、あの…桐生さんに…』
「まだわからん…俺もどうしていいのかわからん…」
吾朗さんが…凄く苦しそうな顔をして、頭をガシガシ掻きむしる
深い溜め息が聞こえた
アタシのせいだ…
アタシがバカだからこんなことに…
『あ、あの、あたし――』
アタシの言葉を遮って吾朗さんから出た言葉が…
「久美…ちょぉ…暫く…距離置こか」
『え?』
心臓が…抉られるような痛みが走る
うそ…
『や、やだ…』
「何も別れるわけやない…ただ、今は一人で考えたいんや」
うそ…
『や…だ…やだよ』
「久美…すまん」
吾朗さんは、一度もアタシの方を見ることなく部屋を出て行った…
独り取り残されたアタシは、もう涙すら流れなかった…
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