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25、あの時、この場所で〜桐生side
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「桐生ちゃんやないか」
一番面倒くさい奴が来ちまった
「おん?なんだその女」
「あ?ああ、話せば長くなる」
「ほぉーーん…新しいコレか?」
兄さんが小指を立てる
「いや、違う」
「しっかし、またなんちゅうカッコしてんねん」
「まるで昨夜はお楽しみでした!言うとるみたいやで?本部でそれはマズイんやないか?ヒヒ」
「ち、違う!」
「ま、話を聞こうかのぅ?」
「い、今か?」
「ワシ、気になることは今すぐ聞きたいんや」
ニヤリと笑う兄さんにはこれ以上何を言っても無駄なのは知ってる
「久美、部屋に入って待ってろ」
『は、はい…』
「ねぇーちゃん、久美ちゃんっちゅうんか?可愛らしい名前やのぅ」
久美が少し照れたような顔をした
「ワシ、真島や真島吾朗!宜しくやで久美ちゃん」
『あ、は、はい!』
「ヒヒヒ!笑うとかわええやないか」
ポンポンと、久美の頭を撫でる兄さん。
久美は少し赤くなっていた
その顔を見たら、なんだか胸がザワついた
「はぁ?突然現れただと?」
「ああ」
「気付いたら路地に転がってた言うんか」
「そうらしい」
「ほぉん…そないなことあるんかいな」
「でも、、嘘をついてるようには見えねー」
「しかし、油断したらアカンで」
「わかってる」
「お前のタマ取りに来たモンかもしれんやろ」
「あんなか細い女にヤラれる程俺は落ちぶれてない」
「確かにな!いや、ハニートラップかもしれんぞ?ヒヒ」
それなら、引っかかっちまいそうだな…
「どれ、久美ちゃんと話ししてみよかのぅ」
「おい!兄さん!」
「エエやろ、調査や調査!」
兄さんは久美の部屋に歩いていく
ノックもせずに扉を開けやがった
『…!』
「久美ちゃん、まだそのカッコでいたんか、風邪ひくで?」
兄さんが外の組員に何か頼んだ
直ぐに毛布を持ってくる組員
「ほれ、コレ掛けとき」
『あ、すいません』
「こういう時は、ありがとう、や」
『フフ…ありがとうございます』
「よっしゃ」
兄さんは、本当によく気が利くよな…
それに、もう久美から笑顔を引き出した
そう言えば久美はずっと『すいません』って言ってたな…
その後錦が服やらを持って来てくれ、久美はそれに着替えて少し落ち着いたようだ
「んで、久美ちゃんにもサッパリわからんのか?」
『はい…家にいた筈なんですけど…何故か目が覚めたらあの場所にいました。それにこの場所も全く知らない場所で…』
「酔ってたとかもないんか」
『はい。』
「んー…何が起きたのかわからんけどもやな、とりあえず久美ちゃんが今頼れるのはここの連中だけってことやな」
「よりにも寄ってヤクザばっかりなんて、久美ちゃんついてないのぅ」
久美は少しクスッと笑う
笑った顔が可愛い…コホン
「とにかく、落ち着くまではここにいろ」
「せやな、家も探さなアカンしな」
「ここにいる間は何も心配するな」
『はい…ありがとうございます』
「せやけど、男ばっかりの中やで、気ぃつけなアカンぞ」
『え…は、はい』
確かに…
女がいるなんて事がわかったら久美の身が危ない
なんと言ってもここはヤクザの巣窟だ
「この部屋にとりあえず鍵を付けさせる」
「せやな、それは早急にやったほうがエエで」
そして、久美の部屋は鍵を付けたりベッドを置いたりして一応部屋らしくなった
可哀想だが、外に出る事は自由には出来ないから、俺か錦で飯を買ってきてやったり、たまには錦と飯を食いに連れてったりしてるうちに、俺達の前でも笑顔が多くなってきた
相変わらず、俺は上手く久美と話せない…
錦は、元々女の扱いが上手いから直ぐに仲良くなってた
時々来る兄さんも、いつも久美を笑わせて久美はどんどん元気になっていった
久美は笑うとエクボが出来るんだな…
一番面倒くさい奴が来ちまった
「おん?なんだその女」
「あ?ああ、話せば長くなる」
「ほぉーーん…新しいコレか?」
兄さんが小指を立てる
「いや、違う」
「しっかし、またなんちゅうカッコしてんねん」
「まるで昨夜はお楽しみでした!言うとるみたいやで?本部でそれはマズイんやないか?ヒヒ」
「ち、違う!」
「ま、話を聞こうかのぅ?」
「い、今か?」
「ワシ、気になることは今すぐ聞きたいんや」
ニヤリと笑う兄さんにはこれ以上何を言っても無駄なのは知ってる
「久美、部屋に入って待ってろ」
『は、はい…』
「ねぇーちゃん、久美ちゃんっちゅうんか?可愛らしい名前やのぅ」
久美が少し照れたような顔をした
「ワシ、真島や真島吾朗!宜しくやで久美ちゃん」
『あ、は、はい!』
「ヒヒヒ!笑うとかわええやないか」
ポンポンと、久美の頭を撫でる兄さん。
久美は少し赤くなっていた
その顔を見たら、なんだか胸がザワついた
「はぁ?突然現れただと?」
「ああ」
「気付いたら路地に転がってた言うんか」
「そうらしい」
「ほぉん…そないなことあるんかいな」
「でも、、嘘をついてるようには見えねー」
「しかし、油断したらアカンで」
「わかってる」
「お前のタマ取りに来たモンかもしれんやろ」
「あんなか細い女にヤラれる程俺は落ちぶれてない」
「確かにな!いや、ハニートラップかもしれんぞ?ヒヒ」
それなら、引っかかっちまいそうだな…
「どれ、久美ちゃんと話ししてみよかのぅ」
「おい!兄さん!」
「エエやろ、調査や調査!」
兄さんは久美の部屋に歩いていく
ノックもせずに扉を開けやがった
『…!』
「久美ちゃん、まだそのカッコでいたんか、風邪ひくで?」
兄さんが外の組員に何か頼んだ
直ぐに毛布を持ってくる組員
「ほれ、コレ掛けとき」
『あ、すいません』
「こういう時は、ありがとう、や」
『フフ…ありがとうございます』
「よっしゃ」
兄さんは、本当によく気が利くよな…
それに、もう久美から笑顔を引き出した
そう言えば久美はずっと『すいません』って言ってたな…
その後錦が服やらを持って来てくれ、久美はそれに着替えて少し落ち着いたようだ
「んで、久美ちゃんにもサッパリわからんのか?」
『はい…家にいた筈なんですけど…何故か目が覚めたらあの場所にいました。それにこの場所も全く知らない場所で…』
「酔ってたとかもないんか」
『はい。』
「んー…何が起きたのかわからんけどもやな、とりあえず久美ちゃんが今頼れるのはここの連中だけってことやな」
「よりにも寄ってヤクザばっかりなんて、久美ちゃんついてないのぅ」
久美は少しクスッと笑う
笑った顔が可愛い…コホン
「とにかく、落ち着くまではここにいろ」
「せやな、家も探さなアカンしな」
「ここにいる間は何も心配するな」
『はい…ありがとうございます』
「せやけど、男ばっかりの中やで、気ぃつけなアカンぞ」
『え…は、はい』
確かに…
女がいるなんて事がわかったら久美の身が危ない
なんと言ってもここはヤクザの巣窟だ
「この部屋にとりあえず鍵を付けさせる」
「せやな、それは早急にやったほうがエエで」
そして、久美の部屋は鍵を付けたりベッドを置いたりして一応部屋らしくなった
可哀想だが、外に出る事は自由には出来ないから、俺か錦で飯を買ってきてやったり、たまには錦と飯を食いに連れてったりしてるうちに、俺達の前でも笑顔が多くなってきた
相変わらず、俺は上手く久美と話せない…
錦は、元々女の扱いが上手いから直ぐに仲良くなってた
時々来る兄さんも、いつも久美を笑わせて久美はどんどん元気になっていった
久美は笑うとエクボが出来るんだな…