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13、温泉旅行
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あれから、やっぱり少し怖くて
一人では出歩きたくないアタシは、部屋の中で鬱々としてる
兄さんは、前にも増して凄く優しい…
だけどなんだか弱い自分が嫌になることもあって
優しい兄さんに変に気を使ってしまう
「久美ちゃん、たまにはパァーっとどっか行くか?」
『え?』
「せやから、パァーっと!温泉なんかどや?」
『温泉…』
めっちゃ行きたい!
「アイツ等も誘うか」
『皆で…温泉旅行…』
「せや」
い、行きたぁーーい!
「ヒヒッ、なんやニヤニヤしおって」
『た、楽しそうかなぁ…と思いまして…』
「ま、ホンマは二人っきりがエエけどのぅ」
『あ、あは…』
「いつでも行けるしな!久美が元気出してくれるんが一番や」
あ…やっぱり
気を使ってくれてるんだよね
アタシ…何やってんだろ
アタシからは何も何一つも兄さんにしてあげれてない
いつも、貰うばっかりで…
「まぁーた、そないな顔して」
兄さんは、よいしょっとアタシを膝の上に乗せる
まだ…慣れない…こんな近くで兄さんの顔を見ること
俯いてると
「久美、こっち見ぃや」
『…』
「ほれ」
アタシは兄さんと目を合わせる
「久美…何も気にする事あらへんぞ、俺は好きでやっとるんや。お前が好きやからこうしてやっとるんや、わかるか?」
『はい…』
「ったく、気にしぃやなぁ」
「俺が一番大事なのは、久美の笑顔やで?そのためなら何でもやったる!んで、それが俺の幸せなんや」
『真島さん…』
「わぁーったか?」
『はい』
「よっしゃ!なら温泉温泉!」
そう言うと兄さんは、「西田ぁーー!」
と西田さんを呼びつける
ガチャ
「失礼しますっ!親父何か…っ!」
この二人を見て…少し西田さんが固まる
『あっ…』
兄さんの膝から下りようとすると
「まだ逃げるなや」
耳元で囁かれた!
「おう、西田、至急本部に連絡や、温泉旅行行くで!ってな」
「は、はい!」
今のだけで伝わる西田さんが凄すぎる…
「さぁーて、俺達はこれから楽しもか?」
『ええ!?』
「愛は逐一確かめ合わんとな?」
『ま、まだ明るいです!』
「んなもん関係あらへん」
こうなると止めるのは無理だということは
ここまででよーくわかってる
「ヒヒッ、久美との混浴楽しみやなぁ〜」
『…っ!』
「まぁーた赤くなりおったヒッヒッヒッ!」
『か、揶揄うのやめてくださいっ!』
「んなら、行こか」
低いその声は、心の奥底まで響いて
最早、抵抗する気なんてどっかに飛んでった
そして、計画された温泉旅行へ〜