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1、見上げればそこは…
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Pray of Dream
見慣れたアーチ型の看板
【天下一通り】
ん?んん?は?
まず…なんで一人で外に立っているのか
そしてここは間違いなく
「神室町」
!!!!
えっと…歌舞伎町ではないよね…
え?はい?
なんにも考えられずボーッと突っ立っていると
後ろから「久美、何やってんだ?」
え?名前呼ばれたんですけど…
恐る恐る振り向くと
ギャーーーー!!!
デッカい!デッカい!そしてカッコいい!
目がバッチリ合う。そうそれは「龍が如く」の主人公【桐生一馬】である。
ん?久美っていった?へ?知り合い?いやいやいやいやいやいや…知り合いのわけない
目がバッチリ合ったまま、微動だにせず固まる私に桐生ちゃんはどんどん近づいてくる
は?来る!来ちゃう!怖い!
咄嗟に振り返り走り出す
「あ、こら!おい!久美!」
後ろにいい声が聞こえるぅ〜ンンん待てよ…
なんで逃げるのアタシ
とにかく話してみなきゃこの状況がわからない
なんで桐生ちゃんはアタシの名前を知ってるわけ?
いや、そもそも何で桐生ちゃんが居るの?と思いながらスピードダウン
はぁ…はぁ…
「お前、けっこう…早いな、はぁ…」
追いかけてきた桐生ちゃんはアタシの肩をむんずと掴んだ、もう逃さないぞ!ってな感じで力強く
あ、痛いんですけど…
でも、桐生ちゃんに、さ、触られたぁ…
いや、ってか本物ぉー迫力あるなー
『あ、あのー。どうして私のことを?』
「は?」「何言ってんだ?頭でも打ったか?」
『ん?いえ。至って健康です』
「いいからちょっと来い!」
何故か腕を捕まれ連行されたそこは…
えーーーー!セレナ!セレナ〜!!!
ちょい待って!
落ち着け…落ち着け…ふぅ…
間違いなく、ここは【龍が如く】の世界。
そして、そこに居る、アタシ。
どうしてこうなった?!
そして、【龍が如く】の世界なら今どの時代?時代ってか龍が如くナンバリングいくつ?
あ…
アタシ現実よりちょい若くなってる?…
少しと言っても30代らへんなのか?
自分の手とか腕とか見てみた感じでだから
本当の年令もよくわからない
今が何年なのか…
さて、それはいいとして、いや、良くないけど!どうすんの?コレから!
セレナのドアを勢い良く開ける桐生ちゃん
カランカラン
「あら、桐生さんいらっしゃい。久美ちゃんも?」
え、ここでも知られているアタシ。なんなん?何者なのアタシ…
「なんか、久美がおかしなこと言ってんだよ。なんで私のこと知ってるんですか?とかよ」
ゆーっくり店内を見回すと、えーーーーーー!もう何度目のえーーー!なのよ、もう!
そこにやはりいらっしゃいました。皆さんが…
「どうしたの?久美ちゃん?」
秋山さんが立ち上がってコチラを見ている…
あ〜秋山さん…チャラそう…
「具合でも悪いんか?久美」
あーー。冴島さん…デッカ!
「頭でもぶつけて記憶喪失にでもなったっちゅーんか?ヒッヒッ」
ギャー!!!!マイ推しのぉぉーー!に、に、に、に、兄さん!真島の兄さん!!!!
本物…ちょっと怖い…
それより!
何故?
みんな私を知っていらっしゃる?
ボーッと皆さんを見回し、クラっとする
うん。もうクラっとするよねそりゃ
だって、芸能人キャラならまだわかるよ、現実に存在する人だもん
でも、皆さんオリジナルキャラですよ?
なんで3Dで目の前にいるの?
ってか、疑問がワラワラと頭の中を渦巻いていて、もうよくわからない!
どうでもいいけど、皆さんカッコイイ!
もうそれでいい!
なんて考えてると、コツコツと近づいてきたのは…「おい!久美ちゃん?ホンマに大丈夫なんか?」兄さんが目の前で屈んで顔を覗き込む
…っ!!!!!
ま、ま、まーーーーー!
ほ、ほ、本物…
やばばばば!動いてる!動いてるぅ!
真島の兄さんも…デカイ
そして、近いです…
顔が、熱いっ
何も言葉を発せないまま、兄さんがアタシのオデコに手袋を外して手を当てる
「熱は無さそうやな…なんや、顔は紅いがのぅ」
ニヤっとしながらグッと顔を近づける兄さん
いやぁ〜!触られた!ぬ、温もりっ
『だ、だ、大丈夫です!なんでもないです!健康です!はい…』
「んん?…」
ち、近いんですっ!
後ろに反り返りながら応える
と、反り返りすぎて後ろに倒れそうに…
や、ヤバイ!
と思ったら背中をサッと支えられた
「兄さん、近いぞ!」
桐生ちゃんがアタシを支えながらそう文句を言う
ああああああ、すいません!
桐生ちゃんと兄さんに挟まれる形に…何この幸せサンドイッチは!鼻血出そう!
「桐生ちゃんこそ何さらーっと触ってんねん!」
兄さんがツッコむ
そして、アタシの腕をグッと引いた
あ、あ、ちょっと!
今度はアタシの力の抜けきった身体は、兄さんの方へと引っ張られその勢いで兄さんの胸の中に収まった…
かぁーーっ!!
あ…もう死ぬ…死んでしまう…
そこで意識が遠のいた
目が覚めると頭が痛い
そして、ここはどこ?ベッドに寝かされていたみたいなんだけど視線が痛い
少し頭を動かすと
「目ぇー覚めたか?まだ寝とってええぞ」
はっ!!この声は…
カバっと起き上がると、のぞき込んでた兄さんのオデコにアタシのオデコがゴチン!とぶつかった
「うおっ!」
『痛っ!』
所謂頭突きをかましたアタシは、兄さんの石頭を思い知った…
マジで割れる!頭割れる!
「大丈夫か?おまっ!何やねんまったく」
『あ、すいません…』
「いやなんでそない他人行儀なんや?昨日もそうやったけどホンマに大丈夫なんか?」
『あ、はい…あ、うん』
あ、朝まで寝てしまっていたんだ…
柄本んとこ連れてったほうがええやろか?
ブツブツと言っている兄さん。
柄本?柄本医院?あ…ちょっと行ってみたい
いやいや、そんな場合ではないけども…
チラッと周りを見渡すと、さっきまでいたみんなはいない
てか、ここはセレナではない…当たり前に
はっ!兄さんと二人きり空間!
やばっ!え?てか何処?
キョロキョロと周りを見渡すアタシに兄さんが
「おい、ホントに記憶喪失ちゃうんか?まさか、ここ何処?とか思ってへんやろな…」
訝しげにアタシの顔を覗き込む兄さん
か、顔ー!近いんですけど…
「自分ちわすれるたぁー久美ちゃんやっぱりおかしいで」
はい?自分ち?こんなに立派なデカイベッドなんて持ってないぞ?
それに周りの家具やらもこんなにおシャンではなかった、もっと生活感あふれる家だったはず…
「俺との愛の巣や、忘れたんじゃないやろな?」
んんんん?
んんんんんんんんん?
なんとおっしゃいました?
あ、愛の巣?
それってまさか?
一緒に暮らしてるってことよね?
いやまさかぁー
兄さんとアタシが?何故?へ?
うーーーーん…
『は、はい…えっと…』
「いやマジか!おい!まさか今までの事覚えてへんのか?あんな事やこんな事も?」
あ、あんな事やこんな事…とは?
『えーーーーっと、真島さんと私は…えっと…』
「恋人やろ」
『…っ!!!!!…』
カァーーっとまた熱くなる
目が合わせられず俯くとそっと顎に手を伸ばされ上を向かせられた
「なぁ…マジで忘れてしもーたん?てか、好きじゃなくなったん?俺のこと忘れてしまったんか?」
なんだか悲しそうに目を細める兄さんの顔をこんなに間近で見せられて…
『わ、忘れてません!いや、忘れたと言うか…とにかくその…好きです!ずーっと好きでした!』
思わず告ってしまった…
いや、嘘ではない。本当にずーっと好きでした。ただ、それは現実にはなり得ない画面の中の人への恋だと思っていたのに…
今はこうして、兄さんの温もりとか肌の感触とか本当にそこに居る!
一体全体どうしてこうなっているのかわからないけれど、今のこの瞬間は嘘ではない…よね…多分
「ふぅ…安心したわ。俺んこと忘れてしもうたのかと焦ったわ。そんな事になったらまた1からお前口説かなアカンやろ。結構…大変やったからなぁ…なっ?」
『…?』
え?大変だった…?何が?なんで?
いや、それより恋い焦がれた兄さんと恋人同士になっているという事実…
こんな事、あっていいんですか?神様…
アタシ、そんなに良い行いしてませんけど…
何か大どんでん返しがあるのではないか?
「ま、久美ちゃんとは愛し合っとるっちゅうことで…」
と兄さんの顔が近づいてきて、チュッっとアタシの唇に軽くキスを落としてきた!!
…!!
あ、あぁ…何てこと!
目をかっぴらいたままの間抜けな顔を見られてしまったじゃないか!ばか!アタシ!
アタシの中で初めての兄さんとのキス…
突然来ないで!
「なんや疲れてるみたいやから、もう少し寝とれ、な?俺はコレから幹部会行かなアカンから。心配やけどなんかあったらすぐ電話してくるんやで?西田にも言うとくからな」
『は、はい。すいません…』
「謝ることないわ、大丈夫や。」
優しく大きな手が頭を撫でて、そして兄さんは出かけて行った…
はっ!スーツ着てるじゃんか!
もっとマジマジと見とけば良かった…ガクッ…
ボフッとまたベッドに倒れ込み、頭の中を色々と整理したいのに眠気が襲ってきた
あ…兄さんの匂い…
そのまままた目が覚めたら現実世界なんじゃないかと、ほっぺた抓って見とけばよかったなと、どんどん落ちてゆく瞼の裏側に優しく笑う兄さんを感じながらアタシはまた眠ってしまった。
この時の兄さん真島side〜どないしたんや?
見慣れたアーチ型の看板
【天下一通り】
ん?んん?は?
まず…なんで一人で外に立っているのか
そしてここは間違いなく
「神室町」
!!!!
えっと…歌舞伎町ではないよね…
え?はい?
なんにも考えられずボーッと突っ立っていると
後ろから「久美、何やってんだ?」
え?名前呼ばれたんですけど…
恐る恐る振り向くと
ギャーーーー!!!
デッカい!デッカい!そしてカッコいい!
目がバッチリ合う。そうそれは「龍が如く」の主人公【桐生一馬】である。
ん?久美っていった?へ?知り合い?いやいやいやいやいやいや…知り合いのわけない
目がバッチリ合ったまま、微動だにせず固まる私に桐生ちゃんはどんどん近づいてくる
は?来る!来ちゃう!怖い!
咄嗟に振り返り走り出す
「あ、こら!おい!久美!」
後ろにいい声が聞こえるぅ〜ンンん待てよ…
なんで逃げるのアタシ
とにかく話してみなきゃこの状況がわからない
なんで桐生ちゃんはアタシの名前を知ってるわけ?
いや、そもそも何で桐生ちゃんが居るの?と思いながらスピードダウン
はぁ…はぁ…
「お前、けっこう…早いな、はぁ…」
追いかけてきた桐生ちゃんはアタシの肩をむんずと掴んだ、もう逃さないぞ!ってな感じで力強く
あ、痛いんですけど…
でも、桐生ちゃんに、さ、触られたぁ…
いや、ってか本物ぉー迫力あるなー
『あ、あのー。どうして私のことを?』
「は?」「何言ってんだ?頭でも打ったか?」
『ん?いえ。至って健康です』
「いいからちょっと来い!」
何故か腕を捕まれ連行されたそこは…
えーーーー!セレナ!セレナ〜!!!
ちょい待って!
落ち着け…落ち着け…ふぅ…
間違いなく、ここは【龍が如く】の世界。
そして、そこに居る、アタシ。
どうしてこうなった?!
そして、【龍が如く】の世界なら今どの時代?時代ってか龍が如くナンバリングいくつ?
あ…
アタシ現実よりちょい若くなってる?…
少しと言っても30代らへんなのか?
自分の手とか腕とか見てみた感じでだから
本当の年令もよくわからない
今が何年なのか…
さて、それはいいとして、いや、良くないけど!どうすんの?コレから!
セレナのドアを勢い良く開ける桐生ちゃん
カランカラン
「あら、桐生さんいらっしゃい。久美ちゃんも?」
え、ここでも知られているアタシ。なんなん?何者なのアタシ…
「なんか、久美がおかしなこと言ってんだよ。なんで私のこと知ってるんですか?とかよ」
ゆーっくり店内を見回すと、えーーーーーー!もう何度目のえーーー!なのよ、もう!
そこにやはりいらっしゃいました。皆さんが…
「どうしたの?久美ちゃん?」
秋山さんが立ち上がってコチラを見ている…
あ〜秋山さん…チャラそう…
「具合でも悪いんか?久美」
あーー。冴島さん…デッカ!
「頭でもぶつけて記憶喪失にでもなったっちゅーんか?ヒッヒッ」
ギャー!!!!マイ推しのぉぉーー!に、に、に、に、兄さん!真島の兄さん!!!!
本物…ちょっと怖い…
それより!
何故?
みんな私を知っていらっしゃる?
ボーッと皆さんを見回し、クラっとする
うん。もうクラっとするよねそりゃ
だって、芸能人キャラならまだわかるよ、現実に存在する人だもん
でも、皆さんオリジナルキャラですよ?
なんで3Dで目の前にいるの?
ってか、疑問がワラワラと頭の中を渦巻いていて、もうよくわからない!
どうでもいいけど、皆さんカッコイイ!
もうそれでいい!
なんて考えてると、コツコツと近づいてきたのは…「おい!久美ちゃん?ホンマに大丈夫なんか?」兄さんが目の前で屈んで顔を覗き込む
…っ!!!!!
ま、ま、まーーーーー!
ほ、ほ、本物…
やばばばば!動いてる!動いてるぅ!
真島の兄さんも…デカイ
そして、近いです…
顔が、熱いっ
何も言葉を発せないまま、兄さんがアタシのオデコに手袋を外して手を当てる
「熱は無さそうやな…なんや、顔は紅いがのぅ」
ニヤっとしながらグッと顔を近づける兄さん
いやぁ〜!触られた!ぬ、温もりっ
『だ、だ、大丈夫です!なんでもないです!健康です!はい…』
「んん?…」
ち、近いんですっ!
後ろに反り返りながら応える
と、反り返りすぎて後ろに倒れそうに…
や、ヤバイ!
と思ったら背中をサッと支えられた
「兄さん、近いぞ!」
桐生ちゃんがアタシを支えながらそう文句を言う
ああああああ、すいません!
桐生ちゃんと兄さんに挟まれる形に…何この幸せサンドイッチは!鼻血出そう!
「桐生ちゃんこそ何さらーっと触ってんねん!」
兄さんがツッコむ
そして、アタシの腕をグッと引いた
あ、あ、ちょっと!
今度はアタシの力の抜けきった身体は、兄さんの方へと引っ張られその勢いで兄さんの胸の中に収まった…
かぁーーっ!!
あ…もう死ぬ…死んでしまう…
そこで意識が遠のいた
目が覚めると頭が痛い
そして、ここはどこ?ベッドに寝かされていたみたいなんだけど視線が痛い
少し頭を動かすと
「目ぇー覚めたか?まだ寝とってええぞ」
はっ!!この声は…
カバっと起き上がると、のぞき込んでた兄さんのオデコにアタシのオデコがゴチン!とぶつかった
「うおっ!」
『痛っ!』
所謂頭突きをかましたアタシは、兄さんの石頭を思い知った…
マジで割れる!頭割れる!
「大丈夫か?おまっ!何やねんまったく」
『あ、すいません…』
「いやなんでそない他人行儀なんや?昨日もそうやったけどホンマに大丈夫なんか?」
『あ、はい…あ、うん』
あ、朝まで寝てしまっていたんだ…
柄本んとこ連れてったほうがええやろか?
ブツブツと言っている兄さん。
柄本?柄本医院?あ…ちょっと行ってみたい
いやいや、そんな場合ではないけども…
チラッと周りを見渡すと、さっきまでいたみんなはいない
てか、ここはセレナではない…当たり前に
はっ!兄さんと二人きり空間!
やばっ!え?てか何処?
キョロキョロと周りを見渡すアタシに兄さんが
「おい、ホントに記憶喪失ちゃうんか?まさか、ここ何処?とか思ってへんやろな…」
訝しげにアタシの顔を覗き込む兄さん
か、顔ー!近いんですけど…
「自分ちわすれるたぁー久美ちゃんやっぱりおかしいで」
はい?自分ち?こんなに立派なデカイベッドなんて持ってないぞ?
それに周りの家具やらもこんなにおシャンではなかった、もっと生活感あふれる家だったはず…
「俺との愛の巣や、忘れたんじゃないやろな?」
んんんん?
んんんんんんんんん?
なんとおっしゃいました?
あ、愛の巣?
それってまさか?
一緒に暮らしてるってことよね?
いやまさかぁー
兄さんとアタシが?何故?へ?
うーーーーん…
『は、はい…えっと…』
「いやマジか!おい!まさか今までの事覚えてへんのか?あんな事やこんな事も?」
あ、あんな事やこんな事…とは?
『えーーーーっと、真島さんと私は…えっと…』
「恋人やろ」
『…っ!!!!!…』
カァーーっとまた熱くなる
目が合わせられず俯くとそっと顎に手を伸ばされ上を向かせられた
「なぁ…マジで忘れてしもーたん?てか、好きじゃなくなったん?俺のこと忘れてしまったんか?」
なんだか悲しそうに目を細める兄さんの顔をこんなに間近で見せられて…
『わ、忘れてません!いや、忘れたと言うか…とにかくその…好きです!ずーっと好きでした!』
思わず告ってしまった…
いや、嘘ではない。本当にずーっと好きでした。ただ、それは現実にはなり得ない画面の中の人への恋だと思っていたのに…
今はこうして、兄さんの温もりとか肌の感触とか本当にそこに居る!
一体全体どうしてこうなっているのかわからないけれど、今のこの瞬間は嘘ではない…よね…多分
「ふぅ…安心したわ。俺んこと忘れてしもうたのかと焦ったわ。そんな事になったらまた1からお前口説かなアカンやろ。結構…大変やったからなぁ…なっ?」
『…?』
え?大変だった…?何が?なんで?
いや、それより恋い焦がれた兄さんと恋人同士になっているという事実…
こんな事、あっていいんですか?神様…
アタシ、そんなに良い行いしてませんけど…
何か大どんでん返しがあるのではないか?
「ま、久美ちゃんとは愛し合っとるっちゅうことで…」
と兄さんの顔が近づいてきて、チュッっとアタシの唇に軽くキスを落としてきた!!
…!!
あ、あぁ…何てこと!
目をかっぴらいたままの間抜けな顔を見られてしまったじゃないか!ばか!アタシ!
アタシの中で初めての兄さんとのキス…
突然来ないで!
「なんや疲れてるみたいやから、もう少し寝とれ、な?俺はコレから幹部会行かなアカンから。心配やけどなんかあったらすぐ電話してくるんやで?西田にも言うとくからな」
『は、はい。すいません…』
「謝ることないわ、大丈夫や。」
優しく大きな手が頭を撫でて、そして兄さんは出かけて行った…
はっ!スーツ着てるじゃんか!
もっとマジマジと見とけば良かった…ガクッ…
ボフッとまたベッドに倒れ込み、頭の中を色々と整理したいのに眠気が襲ってきた
あ…兄さんの匂い…
そのまままた目が覚めたら現実世界なんじゃないかと、ほっぺた抓って見とけばよかったなと、どんどん落ちてゆく瞼の裏側に優しく笑う兄さんを感じながらアタシはまた眠ってしまった。
この時の兄さん真島side〜どないしたんや?
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