【〈元ネタ〉友達のお兄さん】

町の忍術塾に通っていたら、とても危なっかしい同年代の男の子がいて、自然と普段から面倒を見るようになっていたんだけど、ある日おうちに招待される。
そこでお兄さんと仲良くなって、何度か扇子屋に通ううちにお手伝いをするようになる。秀作よりも仕事ができるようになって、小松田屋に就職。

忍者の就職先を探す秀作をお兄さんと応援。忍術学園に就職が決まった際は二人で大喜び、プチパーティー。気分は二人して秀作の保護者。
「で、二人はいつ祝言を挙げるの？そのときは僕、はりきってお祝いしちゃうんだからぁ！」と無邪気に笑う秀作を見て固まる二人。(付き合ってない)

「僕楽しみだなぁ、二人の子供を抱っこするの♪」とか言ってる秀作に、付き合ってないなんて言えない。秀作が学園に帰ってからも、なんとなく意識してギクシャクしてしまう。店の人たちや常連さんが「喧嘩でもした？」と心配するほど不自然な感じ。

閉店後、二人きりの作業場で優作が「あの…そろそろ、“お兄さん”じゃなくて、名前で呼んでくれないか、な。…私も君のこと、呼び捨てで…」と裏返った声で目をキョロキョロさせながら言う優作に、やっぱり兄弟だな、と頭の片隅で冷静に考えながら、「ぜ、ぜひ…」と小さく返す。

「ゆ、優作さん…」と呼ぶととてもうれしそうな顔をする優作。今は名前を呼ぶだけで幸せな二人。そのうち結婚する。

「小松田さん、やけにご機嫌ですね、何かあったんですか？」「優作兄ちゃんがついに僕の大好きな女の子と結婚したんだぁ。今度の休みが楽しみだなぁ！」

塾帰り、秀ちゃんに着いて小松田屋へ
優作が「髪が崩れてるじゃないか。」と。でもまだ自分じゃ結えない、と言うと「貸してごらん？ここに座って」と座り込み自分の膝を指す。
大人しく座って綺麗に結ってもらって喜んでいると、秀ちゃんが「兄ちゃん、僕も！」と言って2人で優作を取り合う幼少期

朝髪を結っていると後ろから優作さんが、「なぁ、ここ」とニコニコと笑いながら胡座をかいた自分の膝を指すので、急いで髪を結って近づくと、「違う違う」と口を尖らせて、紙紐を取られる。
膝の間に座らされるんだけど、一度黙った後「大きくなったなあ」と笑って膝立ちになり、髪を結ってくれる。