【昼寝】

尾浜くんが中庭鼾かいて昼寝していたので
一緒に昼寝しようと木の根元に腰掛けてうつらうつらし始めたら、尾浜くん急に起きだして「ん？なんだ、お前も一緒に寝るかー？」寝ぼけ眼でこちらを見て笑った。「うん」とこちらも笑って返したら、「んー」といって這いながら近づいてきて「ひざ貸して」って

図書室に本を返しに行ったら、窓際のお日様が当たるところで舟をこいでいる不破君がいた。また悩み癖かしら？と思い近づくと「あぁ、もしかして本の返却？」と微笑んでくれたので「後でいいよ」と答えたら、「少しだけ。」とイタヅラ顔で笑って体を丸めて私のひざに頭を乗せてきた。
二人で春の日差しの中まどろんで、起き上がった不破くん。「ありがとう」って笑ってくれた。返却手続きをしていると、扉が開いて鉢屋が「三郎、任せちゃって悪かったね。」と…不破君！？驚いて手続き中の彼の顔を見ると「おう、特に何もなかったよ。」とニヤリと笑って…鉢屋ぁああああああ！！！！！

竹谷に用事があって、長屋の廊下に腰掛けて待っていたけれど、連日の実習で疲れていた私は寝てしまった。
竹谷が帰ってきたのには気が付いたけれど、急ぎの用事でもないし「おいでおいで」してそばに座らせて膝に頭を乗せた。
「普通逆だろ」と竹谷が苦笑したので、「じゃあ」と逆にしてみたけれど、起き上がったら目も覚めてしまってお互い気恥ずかしい感じで夕方まで身じろぎをせずに過ごした。足が…痺れた…。私は嘘は嫌いだが、あえて言おう！私の足は痺れていないと！！！

裏庭の干し草の上で仰向けで昼寝をしていると、三郎がやって来た。「何してるんだ？」「見てわからない？天気がいいからお昼寝」と目を瞑ったまま手を振ったら、「じゃ、私も！」と隣に飛び込んで来た。弾みで横を向いてしまい、目の前に三郎の顔。
「もう…！」言いながら体制を直すため上半身を起こしたら、キュッと腰にしがみついてきたので、仕方ないから少しだけ膝貸してやるか…と頭を撫でてやる。それにしても本当によく出来た髢…ん？この感触はもしや地毛…「雷蔵…？」一瞬の無言の後顔を上げた雷蔵は「バレちゃったか〜」と照れて笑った。

土井先生の火薬研究の手伝いのため少し離れた位置にある小屋に兵助が行っているらしい。最近見ないと思ったら、そんなことしてたのか。夕食の時間だけどまだ帰ってこないのが心配で、迎えに行く。フラフラと長屋へ向かう兵助を発見、部屋まで送り届けると「少しだけで良いから、肩貸してくれないか」

壁に寄り2人で並ぶと、直ぐにストンと肩に重みが。この体勢じゃ辛いだろうと思い、そっと頭を膝の上に移す。兵助の同室が帰ってきたので、軽く食べるものをおばちゃんに頼んでもらえるよう頼んでおいた。起きたら一緒に食べようね。