そんなわけないだろう
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アップテンポな音楽がけたたましくスマホから流れるのを遠巻きに感じる。
微睡みの中、音の出処を探って掴み、眠気まなこで画面を見る。
朝6時。
正直言って、布団から出たくない。
そうやってうだうだしているうちに2度目の目覚ましミュージックが流れ始めて、ハイハイ起きます!と無理やり身体を起こす。あおののいつものルーティン。
大人になったら何になりたいか…とか、大きな希望に夢をふくらませていた頃はもうはるか遠く。
実際のところ大人になってしまえば、朝ごはん上手に作れたとか、お風呂が暖かくて気持ちいいとか、布団の温もりと手触りに幸福を感じたりとか、推しが尊いとか、ガチャで神引きしたとか、日々の小さな幸せで充分すぎると思えるほど達観してしまった自分がいて。
もふもふとそれなりに上手に炊けたご飯を頬張りながら今日の予定を反芻する、いつも通りの朝。
そうしてご飯を済ませ、ログインボーナスとマイルームの推しのボイスを聞きながら身支度をして……
遠巻きになにか異様な音が聞こえるのを感じる。私はいつも朝起きる時のようにスマホをつかみ、アラームを止めようと目を開く。
「え。」
目の前の光景に思わずアホみたいな声が漏れる。
確かにそこは私の部屋だった。どこにでもあるようなアパートの一室に観葉植物を置いたり机を置いたり、推しのグッズを置いたりしているような、普通の部屋。
いつもと違うのは、えぐられて空が全開の天井と、崩れかけた壁、かろうじて生存しているベットと布団。
爆発音と金属が擦れるような激しい聞きなれない音。
この平和な日本でなんでこんな物騒なことになってんの?!というツッコミを心の中でかましつつ、そーっと外を覗くと、影のような黒い人影と戦っている、日本にはまるでそぐわないような銀の鎧と目に見えない風のような剣を振るう金髪の青年。
あれれ〜なぁにこれ。日々の疲れでとうとう私おかしくなった?…え?怖。なにこれ怖。あまりに非現実すぎて脳がバグってるんじゃないかとすら思える状況に思考が着いてこない。手の甲に熱を感じて見てみれば明らかに令呪のような痣ができており、……うぇ令呪?!と何度目かのツッコミをいれる。もうこれは夢だと思うことにしよう。そうだ、きっと夢だ。うん。
そう無理やり自分を納得させているうちに戦闘音が止み、1人分の足音が近づいてくる。
「良かった、目が覚めたんだね。マスター」
そこに立っていたのは紛れもない、私の大好きな作品の中の姿をそのまま現実に出力したかのようなアーサー・ペンドラゴンその人だった。びっくりして固まっている私に彼は心配そうな表情を浮かべ、大丈夫かい?と目線を合わせてくれる。
「え、えっと…、申し訳ない、状況がよくわかってなくて。マスター…っていうのは…私のことでいいのかな?」
私はその美しいターコイズブルーの瞳に射抜かれながら問いかける。
「あぁ、その通りだとも。君が僕を召喚し、僕がそれに応じた。改めて名乗ろう。僕はセイバー、アーサー・ペンドラゴン。君を守る、サーヴァントだ。」
マジで召喚しちゃってるじゃん私〜!!やっべぇ感動と混乱で頭回らないぞ…。
「私はあおの。よろしくね、セイバー。……ええっと、ちょっと色々確認したいんだけどいいかな?」
勿論、と微笑む彼に現状について確認することにした。
まず、今の状況について。さっき戦っていたのはシャドウサーヴァントで、私の部屋…もとい、住んでいたアパートを大破させた元凶との事。元々龍脈の上に偶然アパートが立っており、サーヴァントを召喚できるだけの条件が揃ったことで、私が半ば無意識に召喚を成功させたのだろうということ。何が起きているかはセイバーにもよくわかっていないということ。
そこまで話して突然私とセイバーと足元に大きな穴がぱっくりと口を開いて。ヒュッ…というなんとも言えない浮遊感に身を強ばらせながら私の体がフリーフォールする。地面に落ちる感覚とは違う、不思議な感覚に恐怖を覚えてセイバーに手を伸ばし、手が触れたところで、絶叫系に耐性のない私は意識を手放した。
微睡みの中、音の出処を探って掴み、眠気まなこで画面を見る。
朝6時。
正直言って、布団から出たくない。
そうやってうだうだしているうちに2度目の目覚ましミュージックが流れ始めて、ハイハイ起きます!と無理やり身体を起こす。あおののいつものルーティン。
大人になったら何になりたいか…とか、大きな希望に夢をふくらませていた頃はもうはるか遠く。
実際のところ大人になってしまえば、朝ごはん上手に作れたとか、お風呂が暖かくて気持ちいいとか、布団の温もりと手触りに幸福を感じたりとか、推しが尊いとか、ガチャで神引きしたとか、日々の小さな幸せで充分すぎると思えるほど達観してしまった自分がいて。
もふもふとそれなりに上手に炊けたご飯を頬張りながら今日の予定を反芻する、いつも通りの朝。
そうしてご飯を済ませ、ログインボーナスとマイルームの推しのボイスを聞きながら身支度をして……
遠巻きになにか異様な音が聞こえるのを感じる。私はいつも朝起きる時のようにスマホをつかみ、アラームを止めようと目を開く。
「え。」
目の前の光景に思わずアホみたいな声が漏れる。
確かにそこは私の部屋だった。どこにでもあるようなアパートの一室に観葉植物を置いたり机を置いたり、推しのグッズを置いたりしているような、普通の部屋。
いつもと違うのは、えぐられて空が全開の天井と、崩れかけた壁、かろうじて生存しているベットと布団。
爆発音と金属が擦れるような激しい聞きなれない音。
この平和な日本でなんでこんな物騒なことになってんの?!というツッコミを心の中でかましつつ、そーっと外を覗くと、影のような黒い人影と戦っている、日本にはまるでそぐわないような銀の鎧と目に見えない風のような剣を振るう金髪の青年。
あれれ〜なぁにこれ。日々の疲れでとうとう私おかしくなった?…え?怖。なにこれ怖。あまりに非現実すぎて脳がバグってるんじゃないかとすら思える状況に思考が着いてこない。手の甲に熱を感じて見てみれば明らかに令呪のような痣ができており、……うぇ令呪?!と何度目かのツッコミをいれる。もうこれは夢だと思うことにしよう。そうだ、きっと夢だ。うん。
そう無理やり自分を納得させているうちに戦闘音が止み、1人分の足音が近づいてくる。
「良かった、目が覚めたんだね。マスター」
そこに立っていたのは紛れもない、私の大好きな作品の中の姿をそのまま現実に出力したかのようなアーサー・ペンドラゴンその人だった。びっくりして固まっている私に彼は心配そうな表情を浮かべ、大丈夫かい?と目線を合わせてくれる。
「え、えっと…、申し訳ない、状況がよくわかってなくて。マスター…っていうのは…私のことでいいのかな?」
私はその美しいターコイズブルーの瞳に射抜かれながら問いかける。
「あぁ、その通りだとも。君が僕を召喚し、僕がそれに応じた。改めて名乗ろう。僕はセイバー、アーサー・ペンドラゴン。君を守る、サーヴァントだ。」
マジで召喚しちゃってるじゃん私〜!!やっべぇ感動と混乱で頭回らないぞ…。
「私はあおの。よろしくね、セイバー。……ええっと、ちょっと色々確認したいんだけどいいかな?」
勿論、と微笑む彼に現状について確認することにした。
まず、今の状況について。さっき戦っていたのはシャドウサーヴァントで、私の部屋…もとい、住んでいたアパートを大破させた元凶との事。元々龍脈の上に偶然アパートが立っており、サーヴァントを召喚できるだけの条件が揃ったことで、私が半ば無意識に召喚を成功させたのだろうということ。何が起きているかはセイバーにもよくわかっていないということ。
そこまで話して突然私とセイバーと足元に大きな穴がぱっくりと口を開いて。ヒュッ…というなんとも言えない浮遊感に身を強ばらせながら私の体がフリーフォールする。地面に落ちる感覚とは違う、不思議な感覚に恐怖を覚えてセイバーに手を伸ばし、手が触れたところで、絶叫系に耐性のない私は意識を手放した。
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