前世と今世
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目を開けると、植物らしい葉っぱみたいなものが目に飛び込んできた。
あれ?
《おはよう、*。気分が悪いことはない?》
「うん。…大丈夫…」
この子…誰…?
《ああ、この姿で会うのは初めてだね。僕だよ》
少年が手を差し出すと、ゆらりと緑の粒子の帯が現れた。
「ライフストーリーム?」
《うん、そうだよ。この世界ではこちらの姿の方が都合がいいんだ。*、一緒に来て欲しいんだ》
「どこへ?」
《一緒に来れば分かるよ》
伸ばされた手を掴み、ゆっくりと立ち上がる。少しふらつきが見られたが、それさえもライフストリームは支えてくれた。そのまま手を引かれるようにして森の中を進んでいく。
《*に言っていなかったことがあるんだ》
「なに?」
《鬼が人を食らうことは言ったよね》
「うん」
《でもね、鬼は元々【人間】だったんだよ》
「えっ」
《人が突然鬼になることはないんだ。ある事がきっかけで、鬼になってしまうんだ》
「ある事って?」
《まず、一つは鬼となった者の血を浴びる事。もう一つは……人を鬼に変える力を持つモノがいる。…そのモノは長い時を独りで生き、己の血を与える事で人智を超えた力を与える。しかし、代わりに与えた者に❰死❱の呪いもかける。僕はそいつを止める事も、殺すこともできなかった。もっと力があれば……できたんだけど…》
「出来なかったんだね」
《…うん。僕個人が動くことはできない。だって僕は【世界】そのものだから…》
「ライフストリームの力を受け入れられる人がいなかったんだね…」
《そう…だね。力が強すぎるから…与えた途端に、その身を壊してしまう…》
「……」
《もう、頼めるのは*しかいないんだ…。ごめんね…》
「ライフストリームは謝ってばかりだね。私のことは良いの。大丈夫だから」
握っている手に少し力を込めて、握り返した。
《人を鬼にすることができるのはたった一人なんだ。そのモノには名前があるんだ》
「その名前なんて言うの?」
《そのモノの名は【鬼舞辻無惨】人の運命を狂わし、壊す者。見た目は人の形をしているんだけど、その力は人にあらず…》
「その人を倒せば、悲しみの連鎖を止める事ができるんだね」
《うん。簡単に言えばそうだけど、簡単ではないんだ。あっ、着いたよ。ここが*と僕が暮らす家だよ》
たどり着いた場所は小さな小屋のような物が建っていた。7番街にあるスラム街の家の作りに似ていた。
《さっ、中に入ろう》
中に入ると、中は綺麗に整えられていた。
「綺麗だね」
部屋の中にある花瓶には1輪の花が飾ってあった。
《*は花好きでしょう?》
ライフストリームはにこりと笑った。
確かに花は好きだ。彼女…エアリスがいつも花の世話をしていて、それで好きになった。
《まず*にはここの生活に慣れてもらうこと。僕も一緒だから》
「うん、よろしくねライフストリーム。そうだ、ライフストリームって長いから、別の名前を付けても良い?」
《えっ》
「ライフストリームは惑星(ほし)の名前でしょう?なら、君自身の名前があっても良いかなって思ったから。駄目かな…」
《駄目じゃないよ…ちょっと驚いただけ。じゃあ、*僕に名前を付けて》
「うん」
*はうんうんと考え始める。
ああは言ったが、どうしよう。名前なんて付けた事が無いから…。
ちらりとライフストリームを見るとにこりと笑った。
ライフストリームは惑星そのもの。生命を生み出し、育む者。目に見えないけど感じる事が出来る…そんな存在。
大気を動かすのは風…。時に激しく、時に優しく包み込むような…。
そういえば…ウータイで会った老人が言っていた。季節は巡るもの、それは二十四節季と呼ばれ、清くあらたな事を【清明】って。
「清明は…少し堅苦しいから、清明の清で清(はる)っていうのはどうかな?」
《うん、素敵な名前だよ有難う*》
後の事はあまり覚えていない。気が付いたら温かい布団?の中にいたから。きっと清が運んでくれたんだろうなぁ。
戸を開けると清が何かしていた。
「清、何してるの?」
《おはよう*。よく眠れた?もうすぐでご飯できるから、顔を洗っておいで》
「うん」
タオルのようなものを受け取り、水場で顔を洗う。
ふと、己の手をまじまじとみると、いささか小さい気がした。清に鏡がないか尋ねると、懐はから取り出し*は鏡をみて、言葉を失った。
「誰……」
《誰って、*だよ》
鏡に写り、動かしているねは間違いなく己の手。
《*、とりあえず、ご飯を食べて。今日から*に生きる術を教えるね。それと、*は転生した事により、普通の人が歩む時の道から外れてしまったんだ。外れた事で人が生きる時間軸が狂い、普通人は一年で一つ年をとるけど、*は3年に一つ年をとる事になってしまったんだ。原因は僕が転生の際に力を使ったことなんだ》
「私は普通の人とは違うってことで、人より年をとるのがゆっくりで合ってる?」
《うん》
「私は気にしないよ。今はこんな小さな子供の姿で驚いたけど、この世界で生きていくって………」
起きた時に視点の低さには気づいていた。きっと子供の姿なんだと。でも、例え年が人より遅くても、私が私であることに変わりはないから。
生きていくよ、君がくれた新しい姿で。
「生きる術を教えてね、清」
にこりと笑う*。
ああ、君は本当に…
《うん、任せて*》
はい、管理人・蒼穹です。
ここまで読んで下さり有難う御座います。
一通り主人公ちゃんとライフストリームの絡みを書かせていただきました。
次は修行編になります。基礎体力作りや、武器である刀、技も出していこうかと。
何分蒼穹は原作を持っていないので、ウィキペディアとか調べながらになると思います。
しかも時間軸とかなりバラバラになりますので、ご容赦ください。
小説ではかなりの人を助けていこうかと思っています。なので、相手の口調が迷子になることは必至です。
でも、書きたい思いが強いので書いていきます。
では、これからもよければ温かい目で見てやってください。
ここで大正こそこそ噂話
初めて名前を付けられたライフストリーム。つけてくれた事が嬉しくてあの後、(人1)を抱きしめたそうですよ。
*はびっくりしたみたいですが、抱きしめ返したとか。
次編 【修行】
あれ?
《おはよう、*。気分が悪いことはない?》
「うん。…大丈夫…」
この子…誰…?
《ああ、この姿で会うのは初めてだね。僕だよ》
少年が手を差し出すと、ゆらりと緑の粒子の帯が現れた。
「ライフストーリーム?」
《うん、そうだよ。この世界ではこちらの姿の方が都合がいいんだ。*、一緒に来て欲しいんだ》
「どこへ?」
《一緒に来れば分かるよ》
伸ばされた手を掴み、ゆっくりと立ち上がる。少しふらつきが見られたが、それさえもライフストリームは支えてくれた。そのまま手を引かれるようにして森の中を進んでいく。
《*に言っていなかったことがあるんだ》
「なに?」
《鬼が人を食らうことは言ったよね》
「うん」
《でもね、鬼は元々【人間】だったんだよ》
「えっ」
《人が突然鬼になることはないんだ。ある事がきっかけで、鬼になってしまうんだ》
「ある事って?」
《まず、一つは鬼となった者の血を浴びる事。もう一つは……人を鬼に変える力を持つモノがいる。…そのモノは長い時を独りで生き、己の血を与える事で人智を超えた力を与える。しかし、代わりに与えた者に❰死❱の呪いもかける。僕はそいつを止める事も、殺すこともできなかった。もっと力があれば……できたんだけど…》
「出来なかったんだね」
《…うん。僕個人が動くことはできない。だって僕は【世界】そのものだから…》
「ライフストリームの力を受け入れられる人がいなかったんだね…」
《そう…だね。力が強すぎるから…与えた途端に、その身を壊してしまう…》
「……」
《もう、頼めるのは*しかいないんだ…。ごめんね…》
「ライフストリームは謝ってばかりだね。私のことは良いの。大丈夫だから」
握っている手に少し力を込めて、握り返した。
《人を鬼にすることができるのはたった一人なんだ。そのモノには名前があるんだ》
「その名前なんて言うの?」
《そのモノの名は【鬼舞辻無惨】人の運命を狂わし、壊す者。見た目は人の形をしているんだけど、その力は人にあらず…》
「その人を倒せば、悲しみの連鎖を止める事ができるんだね」
《うん。簡単に言えばそうだけど、簡単ではないんだ。あっ、着いたよ。ここが*と僕が暮らす家だよ》
たどり着いた場所は小さな小屋のような物が建っていた。7番街にあるスラム街の家の作りに似ていた。
《さっ、中に入ろう》
中に入ると、中は綺麗に整えられていた。
「綺麗だね」
部屋の中にある花瓶には1輪の花が飾ってあった。
《*は花好きでしょう?》
ライフストリームはにこりと笑った。
確かに花は好きだ。彼女…エアリスがいつも花の世話をしていて、それで好きになった。
《まず*にはここの生活に慣れてもらうこと。僕も一緒だから》
「うん、よろしくねライフストリーム。そうだ、ライフストリームって長いから、別の名前を付けても良い?」
《えっ》
「ライフストリームは惑星(ほし)の名前でしょう?なら、君自身の名前があっても良いかなって思ったから。駄目かな…」
《駄目じゃないよ…ちょっと驚いただけ。じゃあ、*僕に名前を付けて》
「うん」
*はうんうんと考え始める。
ああは言ったが、どうしよう。名前なんて付けた事が無いから…。
ちらりとライフストリームを見るとにこりと笑った。
ライフストリームは惑星そのもの。生命を生み出し、育む者。目に見えないけど感じる事が出来る…そんな存在。
大気を動かすのは風…。時に激しく、時に優しく包み込むような…。
そういえば…ウータイで会った老人が言っていた。季節は巡るもの、それは二十四節季と呼ばれ、清くあらたな事を【清明】って。
「清明は…少し堅苦しいから、清明の清で清(はる)っていうのはどうかな?」
《うん、素敵な名前だよ有難う*》
後の事はあまり覚えていない。気が付いたら温かい布団?の中にいたから。きっと清が運んでくれたんだろうなぁ。
戸を開けると清が何かしていた。
「清、何してるの?」
《おはよう*。よく眠れた?もうすぐでご飯できるから、顔を洗っておいで》
「うん」
タオルのようなものを受け取り、水場で顔を洗う。
ふと、己の手をまじまじとみると、いささか小さい気がした。清に鏡がないか尋ねると、懐はから取り出し*は鏡をみて、言葉を失った。
「誰……」
《誰って、*だよ》
鏡に写り、動かしているねは間違いなく己の手。
《*、とりあえず、ご飯を食べて。今日から*に生きる術を教えるね。それと、*は転生した事により、普通の人が歩む時の道から外れてしまったんだ。外れた事で人が生きる時間軸が狂い、普通人は一年で一つ年をとるけど、*は3年に一つ年をとる事になってしまったんだ。原因は僕が転生の際に力を使ったことなんだ》
「私は普通の人とは違うってことで、人より年をとるのがゆっくりで合ってる?」
《うん》
「私は気にしないよ。今はこんな小さな子供の姿で驚いたけど、この世界で生きていくって………」
起きた時に視点の低さには気づいていた。きっと子供の姿なんだと。でも、例え年が人より遅くても、私が私であることに変わりはないから。
生きていくよ、君がくれた新しい姿で。
「生きる術を教えてね、清」
にこりと笑う*。
ああ、君は本当に…
《うん、任せて*》
はい、管理人・蒼穹です。
ここまで読んで下さり有難う御座います。
一通り主人公ちゃんとライフストリームの絡みを書かせていただきました。
次は修行編になります。基礎体力作りや、武器である刀、技も出していこうかと。
何分蒼穹は原作を持っていないので、ウィキペディアとか調べながらになると思います。
しかも時間軸とかなりバラバラになりますので、ご容赦ください。
小説ではかなりの人を助けていこうかと思っています。なので、相手の口調が迷子になることは必至です。
でも、書きたい思いが強いので書いていきます。
では、これからもよければ温かい目で見てやってください。
ここで大正こそこそ噂話
初めて名前を付けられたライフストリーム。つけてくれた事が嬉しくてあの後、(人1)を抱きしめたそうですよ。
*はびっくりしたみたいですが、抱きしめ返したとか。
次編 【修行】