前世と今世
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…大空洞…
セフィロスとの戦いの中、私は
不謹慎にも
彼を可哀想だと思ってしまった。
だって、彼も被害者の一人だから。
真実を知らず、偽りを真実と思い込んで。
でも、可哀想だけど、それでも、彼を
完全に赦す事は……………
…………デキナイ…………
エアリス…………
私は
貴女に
会いたい…………
笑った顔を
楽しげに話す声を
私は
守れなかった……………
目の前で起きた悲劇
届かなかった手
大事なときにいつも私は
間に合わない
ク「*!集中しろ!終わらせるんだろ!背負うと決めたなら、目を背けるな!」
クラウドからの声。
ナ「*!」
ナナキが呼んでる
あっ、そうだ。今は………
戦わなきゃ…。
全てを終わらせる為に
惑星(ほし)を守る為に
貴女が守ろうとしたものを
壊させない為に
しっかりしろ!*
「全体化・ケアルガ!」
淡い虹色光が辺りを包み
「力を…貸して…………」
足元の魔方陣が赤く光出す
ナイツ・オブ・ランド
二人のリミット技と
召喚魔法がセフィロスに牙を剥く。
ジェノバと融合した彼は
もはや、【人】の形をした化け物
倒した時、彼の目から流れる涙は
血の様に赤い、赤いものだった
砂のように崩れ落ちていくセフィロスから私は
目を背けることが出来なかった。
背けちゃいけないと…思った
かつて、人々を救った英雄。
そんな彼の最後が、こんなにも悲しいものだったなんて
誰が想像できただろうか…
だから、次会う時は
壊れる前の彼であります様に
大空洞が、揺れ始めた
彼の力が失った事で、元の姿へと戻り始めている。
ク「崩れるぞ!飛空挺へ急げ!」
「………」
ク「*!行くぞ」
クラウドに手を引かれながら、私たちは最深部から、大空洞の入り口を目指した。
亀裂から吹き出すライフストリーム
惑星の力が、世界を包み込もうとしていた
あるべき姿へと戻る為
螺旋状の岩場を駆け上がっていく
ビキッ!
クラウドの着地した岩場が崩れバランスを崩す。
「クラウド!!」
彼が伸ばした手をとっさに掴み、自分の方へ引き寄せた。
ク「すまん、助かった*」
でも、二人の重さに耐えられる程、岩場は頑丈出はなかった。
ガガガガ!!ビキビキッ!!
向こうからティファが、ロープを投げ私が掴むとそれをクラウドに渡した。
「クラウドが先だよ。早く」
ク「だが!」
「早く!私は大丈夫だから。ほら!」
テ「クラウド、急いで!」
ク「………っ!」
彼がロープを掴んだ瞬間
岩場が限界を越え、下へと落下する
ク「*!!」
伸ばされる手
ああ、いつも君が私の手を掴んでくれていたね
ぐらりと重力に従い落ちる身体
最後に目に飛び込んだのは
必死に手を伸ばし
泣きそうな顔をした
クラウドの顔だった
だから、
「大丈夫。先に行ってて…」
自然と笑みがこぼれた
クラウドはこのパーティーのリーダー。彼を失う事は出来ない。
彼はこの惑星にとって必要な人だから
クラウドside
*は俺が神羅に入った時からの相棒だった
ソルジャーの癖に、雰囲気は殺伐としてなくて
むしろ、浮いていたくらいだった
でも、*がいるだけで、空間が温かくなった
任務で怪我をしても*が直ぐに治してくれたから戦闘になっても怖くなかった
俺の傍にいてくれた
あの悲劇の時も
何も言わず
ずっといてくれた。だから…
何かあった時は
今度は俺が傍にいるって決めていた
なのに
なのに…っ!
伸ばした手は空を切り
届かなかった
下へ落ちていく*を見る事しか出来なかった
大丈夫と言っていた
何が、大丈夫なんだよ!
なぁ、*……
俺は
俺は………
*がいないと
心が凍りそうになる……
好きだ。
*、君の事が
………堪らなく愛おしく………
愛してるんだ…
*side
あんな顔をさせたくなかった
彼は何でも器用にこなすけど
言葉が少し足りない
人とのコミュニケーションは言葉足らずで
たまに、誤解を招くことも
それでも、彼の傍へは、仲間が集まる
きっと、人を引き付ける何かがあるんだと思う
大丈夫、君は一人じゃないよ
だから
泣かないで…
クラウド……
温かな光
ライフストリームが私を包みこむ
温かく、柔らかな光に私は
ゆっくりと目を閉じた………
*
*
だ……………れ……………
*
わから……………ないよ………
*
耳元ではっきり声が聞こえた
誰……?
《君達が守ろうとしたもの》
守ろうとしたもの………?
《そう。そして、君は…僕の中に落ちてきたんだ》
落ちてきた?
《そうだよ。助けてくれて有難う*》
どうして……私の名前
《言ったろう?君は僕の中に落ちて来た。僕の中で混ざりあって、巡っている。思い出せない?》
私が守ろうとしたもの
私が君の中に落ちて来た…
君は【ライフストリーム】なの?
《そう。正解だよ*。今君の身体はなく、ここは精神の狭間みたいな場所だよ。
見えないけど、でも、不思議と感じられる。
《言葉にするのは難しい場所なんだ。》
私………死んじゃったんだね。
《ごめん………。僕は…》
ライフストリームが謝ることはないよ。痛みもなく死ぬことができた……。君の一部になって、世界を巡るなんて素敵だよ。
《*……君はどこまでも優しいんだね》
どうして?
《僕の勝手で君を……》
落ちた時、衝撃なんてなかった。優しく包み込んでくれた。あんなにも優しい抱擁は初めてだった。それに、ライフストリームとは何度も会っていたし、私は何も思ってないから…気にしなくて良いんだよ。
《………》
だから、私は大丈夫。
《僕は君が思うようなものじゃない。それに、君の優しさに漬け込もうとしている。*を……利用しようとているのに……》
ライフストリーム…。君が私を利用するのって、何かしら理由があるからだと思っているよ。君自信手を出す事が出来なくて、見てる事しか出来ない自分を歯がゆく思ってる。歯がゆさから、悔しくて……私を利用するって言ってるんだよ。君は…優しいよ。誰よりも………ね。
《僕は君を利用しても良いの?また、辛い思いをさせてしまうかもしれないよ…。それでも、*は僕を優しいと言ってくれるの………》
優しいよ。君は。
《…お願いを……聞いてくれる?》
うん。私にできるかは分からないけど。
《君にしか頼めない…》
うん。
《………*……助けて………》
ライフストリームは、ポツポツと話してくれた。
私がいた世界とはまた違う世界の話。
人と鬼とが存在するが、この所人が酷い死に方をしていると。
そこで鬼は人を襲い食らっている。
悲しみの連鎖を絶ち切って欲しい…それが ライフストリームのお願いだった。
そっかぁ。辛かったね。見てることしか出来ないのは凄く辛い。
分かるよ……私もそうだったから。ライフストリーム、私にできるかな。
《*にしか出来ないんだ》
分かったよ。やらせて、ライフストリーム。悲しみの連鎖を、私が絶ち切ってあげる。
《………有難う………。*、君をその世界へ連れていってあげる。言うよりも見てもらった方が早い……》
その言葉を最後に私の意識は途切れた。
冷たい………。
何か冷たい感じが…………。
風……………?
分からない……………
私………
《*……》
《目を開けて》
《起きて……*》
セフィロスとの戦いの中、私は
不謹慎にも
彼を可哀想だと思ってしまった。
だって、彼も被害者の一人だから。
真実を知らず、偽りを真実と思い込んで。
でも、可哀想だけど、それでも、彼を
完全に赦す事は……………
…………デキナイ…………
エアリス…………
私は
貴女に
会いたい…………
笑った顔を
楽しげに話す声を
私は
守れなかった……………
目の前で起きた悲劇
届かなかった手
大事なときにいつも私は
間に合わない
ク「*!集中しろ!終わらせるんだろ!背負うと決めたなら、目を背けるな!」
クラウドからの声。
ナ「*!」
ナナキが呼んでる
あっ、そうだ。今は………
戦わなきゃ…。
全てを終わらせる為に
惑星(ほし)を守る為に
貴女が守ろうとしたものを
壊させない為に
しっかりしろ!*
「全体化・ケアルガ!」
淡い虹色光が辺りを包み
「力を…貸して…………」
足元の魔方陣が赤く光出す
ナイツ・オブ・ランド
二人のリミット技と
召喚魔法がセフィロスに牙を剥く。
ジェノバと融合した彼は
もはや、【人】の形をした化け物
倒した時、彼の目から流れる涙は
血の様に赤い、赤いものだった
砂のように崩れ落ちていくセフィロスから私は
目を背けることが出来なかった。
背けちゃいけないと…思った
かつて、人々を救った英雄。
そんな彼の最後が、こんなにも悲しいものだったなんて
誰が想像できただろうか…
だから、次会う時は
壊れる前の彼であります様に
大空洞が、揺れ始めた
彼の力が失った事で、元の姿へと戻り始めている。
ク「崩れるぞ!飛空挺へ急げ!」
「………」
ク「*!行くぞ」
クラウドに手を引かれながら、私たちは最深部から、大空洞の入り口を目指した。
亀裂から吹き出すライフストリーム
惑星の力が、世界を包み込もうとしていた
あるべき姿へと戻る為
螺旋状の岩場を駆け上がっていく
ビキッ!
クラウドの着地した岩場が崩れバランスを崩す。
「クラウド!!」
彼が伸ばした手をとっさに掴み、自分の方へ引き寄せた。
ク「すまん、助かった*」
でも、二人の重さに耐えられる程、岩場は頑丈出はなかった。
ガガガガ!!ビキビキッ!!
向こうからティファが、ロープを投げ私が掴むとそれをクラウドに渡した。
「クラウドが先だよ。早く」
ク「だが!」
「早く!私は大丈夫だから。ほら!」
テ「クラウド、急いで!」
ク「………っ!」
彼がロープを掴んだ瞬間
岩場が限界を越え、下へと落下する
ク「*!!」
伸ばされる手
ああ、いつも君が私の手を掴んでくれていたね
ぐらりと重力に従い落ちる身体
最後に目に飛び込んだのは
必死に手を伸ばし
泣きそうな顔をした
クラウドの顔だった
だから、
「大丈夫。先に行ってて…」
自然と笑みがこぼれた
クラウドはこのパーティーのリーダー。彼を失う事は出来ない。
彼はこの惑星にとって必要な人だから
クラウドside
*は俺が神羅に入った時からの相棒だった
ソルジャーの癖に、雰囲気は殺伐としてなくて
むしろ、浮いていたくらいだった
でも、*がいるだけで、空間が温かくなった
任務で怪我をしても*が直ぐに治してくれたから戦闘になっても怖くなかった
俺の傍にいてくれた
あの悲劇の時も
何も言わず
ずっといてくれた。だから…
何かあった時は
今度は俺が傍にいるって決めていた
なのに
なのに…っ!
伸ばした手は空を切り
届かなかった
下へ落ちていく*を見る事しか出来なかった
大丈夫と言っていた
何が、大丈夫なんだよ!
なぁ、*……
俺は
俺は………
*がいないと
心が凍りそうになる……
好きだ。
*、君の事が
………堪らなく愛おしく………
愛してるんだ…
*side
あんな顔をさせたくなかった
彼は何でも器用にこなすけど
言葉が少し足りない
人とのコミュニケーションは言葉足らずで
たまに、誤解を招くことも
それでも、彼の傍へは、仲間が集まる
きっと、人を引き付ける何かがあるんだと思う
大丈夫、君は一人じゃないよ
だから
泣かないで…
クラウド……
温かな光
ライフストリームが私を包みこむ
温かく、柔らかな光に私は
ゆっくりと目を閉じた………
*
*
だ……………れ……………
*
わから……………ないよ………
*
耳元ではっきり声が聞こえた
誰……?
《君達が守ろうとしたもの》
守ろうとしたもの………?
《そう。そして、君は…僕の中に落ちてきたんだ》
落ちてきた?
《そうだよ。助けてくれて有難う*》
どうして……私の名前
《言ったろう?君は僕の中に落ちて来た。僕の中で混ざりあって、巡っている。思い出せない?》
私が守ろうとしたもの
私が君の中に落ちて来た…
君は【ライフストリーム】なの?
《そう。正解だよ*。今君の身体はなく、ここは精神の狭間みたいな場所だよ。
見えないけど、でも、不思議と感じられる。
《言葉にするのは難しい場所なんだ。》
私………死んじゃったんだね。
《ごめん………。僕は…》
ライフストリームが謝ることはないよ。痛みもなく死ぬことができた……。君の一部になって、世界を巡るなんて素敵だよ。
《*……君はどこまでも優しいんだね》
どうして?
《僕の勝手で君を……》
落ちた時、衝撃なんてなかった。優しく包み込んでくれた。あんなにも優しい抱擁は初めてだった。それに、ライフストリームとは何度も会っていたし、私は何も思ってないから…気にしなくて良いんだよ。
《………》
だから、私は大丈夫。
《僕は君が思うようなものじゃない。それに、君の優しさに漬け込もうとしている。*を……利用しようとているのに……》
ライフストリーム…。君が私を利用するのって、何かしら理由があるからだと思っているよ。君自信手を出す事が出来なくて、見てる事しか出来ない自分を歯がゆく思ってる。歯がゆさから、悔しくて……私を利用するって言ってるんだよ。君は…優しいよ。誰よりも………ね。
《僕は君を利用しても良いの?また、辛い思いをさせてしまうかもしれないよ…。それでも、*は僕を優しいと言ってくれるの………》
優しいよ。君は。
《…お願いを……聞いてくれる?》
うん。私にできるかは分からないけど。
《君にしか頼めない…》
うん。
《………*……助けて………》
ライフストリームは、ポツポツと話してくれた。
私がいた世界とはまた違う世界の話。
人と鬼とが存在するが、この所人が酷い死に方をしていると。
そこで鬼は人を襲い食らっている。
悲しみの連鎖を絶ち切って欲しい…それが ライフストリームのお願いだった。
そっかぁ。辛かったね。見てることしか出来ないのは凄く辛い。
分かるよ……私もそうだったから。ライフストリーム、私にできるかな。
《*にしか出来ないんだ》
分かったよ。やらせて、ライフストリーム。悲しみの連鎖を、私が絶ち切ってあげる。
《………有難う………。*、君をその世界へ連れていってあげる。言うよりも見てもらった方が早い……》
その言葉を最後に私の意識は途切れた。
冷たい………。
何か冷たい感じが…………。
風……………?
分からない……………
私………
《*……》
《目を開けて》
《起きて……*》