異なる世界
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歩いているときは何とも不思議な感覚だった。
地に足がついているというのに、ふわふわした感覚。
自分が浮ているような感じがするが、それでも地に足はしっかりついている。
前を歩くシヴァの背を流れる美しい髪。両サイドに逞 しい青年と寡黙な青年に囲まれている。
小さな子供になった感じ…。でも、不思議と嫌じゃないかな…。
キュッと手に力を入れれば、二人は少し驚いた表情をするもすぐにくすりと笑って返した。
…庵…
【マスター、着きました。大丈夫で御座いますか?】
「ん?大丈夫だよ」
【そうですか。歩いている時、周りをきょろきょろしていたのでこの空間の魔力に酔ったのかと…】
「酔うって?」
【ここは本来【人】が立ち入れない場所。膨大すぎる魔力が制御しきれない者に襲い掛かるのです。我ら召喚獣はの魔力を吸収し、力に変える回路を生まれながらに持っているので…】
ああ、フェニックスが言っていたことが分かった。廃人になるのはその魔力に器である身体が耐えられなくなるからだ。でも、私はそれが来ない…。清の祝福…なのかもしれない。こうなる事を…彼は見越していたのかな…。
【マスター?】
「あっ、ごめんね。大丈夫だよ。ちょっとぼうっとしていただけ。ああ、大丈夫だよシヴァ」
今にも泣きそうになるシヴァ。大丈夫と言って笑って見せる。
庵の中はまるでウータイそのものだった。それが逆に懐かしささえ彷彿 とさせた。
【こちらでおくつろぎください。今、何か飲む物をお持ちします】
【手伝ってやるよ】
【俺も…】
【助かる、頼まれても良いか?】
【【ああ】】
【ではマスター。暫しお待ちください】
襖 が閉められ、しんとした空気が流れる。
スンと匂いを嗅ぐと、青草の様な匂いがした。
さりりっと手で撫で、身体を横にしてみる。
ほうっと一息をつくと、緊張していたのかドッと疲れがのしかかってくる。
疲れはいつしか、眠気へと変わっていく。
(なんだか…疲れたなぁ…。気を張り続けていかたら?私、ここで修行して、力をつけてもらって…伸ばした手の届く範囲の命を守る事が出来るだろうか…。あの時見たいな…後悔は…したく……い……)
ぷつりと意識が切れ*は眠りの海へと誘 われた。
【マスター、お待たせいたしました】
襖を開け中を見ると、身体を丸めて眠りについている*。
【ま、マスター!】
【落ち着け、疲れて眠っているだけだ、心配ない】
シヴァの手から落ちそうになったカップはクジャッタがしっかりキャッチしていた。
【シヴァ、布団…】
【ああ、今用意する!】
もう一枚の襖を開け、灯りを付ける。
優しい光に照らされ、ベットメイクが済ませてあるベットがあった。
【こちらに】
【ああ、マスターちょっと失礼するぞ】
【イフリート、俺が運ぶ】
【…断る】
【っ!】
【マスターに触れたいのはお前だじゃねぇんだよ。独り占めすんな】
ひょいと*を抱き上げベッドまで運ぼうとすると、服のすそをつままれる。
【おい、いい加減にしろクジャッタ】
【イフリートが譲ればこんなことをしなくていい】
【お前はさっきから触りすぎなんだよ!譲れ!】
【やだ】
【子供か!】
【お二方…】
ギャーギャーと言い争いをしていると、足元からひんやりと冷たくなる。
【いい加減にしなさい‼‼】
ピシャリ!と言い放つと、シヴァはイフリートの腕から*をもぎ取ると
【あちらで待っておれ】
【【は…ハイ】】
片足で襖を閉めるシヴァ。
【あっち行くか…】
【…うん…】
二つの気配が遠のくのを感じると、一息つきベッドに*を寝かす。
優しく頭を撫でる。
ずっと触れたかった…。召喚された時は魔力の膜があり直接は触れる事が出来ない。でも、今は難なく触れる事が出来る。
【マスター…】
どうか、今はゆっくりお休み下さい…。
いかなる時も、我ら…私は貴女様の見方ですから…。
眠る*の額にシヴァは己の額を付けた。
【お休みなさいませ……*】
ふわりと布団をかけ、パチンと指を鳴らせばゆっくりと灯りが落ち漆黒の闇に蛍火が浮かぶ。
音をたてないように静かに襖を閉め、使い魔に襖の番を任せると使い魔は小さな手を挙げた。
【お願いしますね。何かあったら知らせてくださいね】
小さな手をピンと上げた。
地に足がついているというのに、ふわふわした感覚。
自分が浮ているような感じがするが、それでも地に足はしっかりついている。
前を歩くシヴァの背を流れる美しい髪。両サイドに
小さな子供になった感じ…。でも、不思議と嫌じゃないかな…。
キュッと手に力を入れれば、二人は少し驚いた表情をするもすぐにくすりと笑って返した。
…庵…
【マスター、着きました。大丈夫で御座いますか?】
「ん?大丈夫だよ」
【そうですか。歩いている時、周りをきょろきょろしていたのでこの空間の魔力に酔ったのかと…】
「酔うって?」
【ここは本来【人】が立ち入れない場所。膨大すぎる魔力が制御しきれない者に襲い掛かるのです。我ら召喚獣はの魔力を吸収し、力に変える回路を生まれながらに持っているので…】
ああ、フェニックスが言っていたことが分かった。廃人になるのはその魔力に器である身体が耐えられなくなるからだ。でも、私はそれが来ない…。清の祝福…なのかもしれない。こうなる事を…彼は見越していたのかな…。
【マスター?】
「あっ、ごめんね。大丈夫だよ。ちょっとぼうっとしていただけ。ああ、大丈夫だよシヴァ」
今にも泣きそうになるシヴァ。大丈夫と言って笑って見せる。
庵の中はまるでウータイそのものだった。それが逆に懐かしささえ
【こちらでおくつろぎください。今、何か飲む物をお持ちします】
【手伝ってやるよ】
【俺も…】
【助かる、頼まれても良いか?】
【【ああ】】
【ではマスター。暫しお待ちください】
スンと匂いを嗅ぐと、青草の様な匂いがした。
さりりっと手で撫で、身体を横にしてみる。
ほうっと一息をつくと、緊張していたのかドッと疲れがのしかかってくる。
疲れはいつしか、眠気へと変わっていく。
(なんだか…疲れたなぁ…。気を張り続けていかたら?私、ここで修行して、力をつけてもらって…伸ばした手の届く範囲の命を守る事が出来るだろうか…。あの時見たいな…後悔は…したく……い……)
ぷつりと意識が切れ*は眠りの海へと
【マスター、お待たせいたしました】
襖を開け中を見ると、身体を丸めて眠りについている*。
【ま、マスター!】
【落ち着け、疲れて眠っているだけだ、心配ない】
シヴァの手から落ちそうになったカップはクジャッタがしっかりキャッチしていた。
【シヴァ、布団…】
【ああ、今用意する!】
もう一枚の襖を開け、灯りを付ける。
優しい光に照らされ、ベットメイクが済ませてあるベットがあった。
【こちらに】
【ああ、マスターちょっと失礼するぞ】
【イフリート、俺が運ぶ】
【…断る】
【っ!】
【マスターに触れたいのはお前だじゃねぇんだよ。独り占めすんな】
ひょいと*を抱き上げベッドまで運ぼうとすると、服のすそをつままれる。
【おい、いい加減にしろクジャッタ】
【イフリートが譲ればこんなことをしなくていい】
【お前はさっきから触りすぎなんだよ!譲れ!】
【やだ】
【子供か!】
【お二方…】
ギャーギャーと言い争いをしていると、足元からひんやりと冷たくなる。
【いい加減にしなさい‼‼】
ピシャリ!と言い放つと、シヴァはイフリートの腕から*をもぎ取ると
【あちらで待っておれ】
【【は…ハイ】】
片足で襖を閉めるシヴァ。
【あっち行くか…】
【…うん…】
二つの気配が遠のくのを感じると、一息つきベッドに*を寝かす。
優しく頭を撫でる。
ずっと触れたかった…。召喚された時は魔力の膜があり直接は触れる事が出来ない。でも、今は難なく触れる事が出来る。
【マスター…】
どうか、今はゆっくりお休み下さい…。
いかなる時も、我ら…私は貴女様の見方ですから…。
眠る*の額にシヴァは己の額を付けた。
【お休みなさいませ……*】
ふわりと布団をかけ、パチンと指を鳴らせばゆっくりと灯りが落ち漆黒の闇に蛍火が浮かぶ。
音をたてないように静かに襖を閉め、使い魔に襖の番を任せると使い魔は小さな手を挙げた。
【お願いしますね。何かあったら知らせてくださいね】
小さな手をピンと上げた。
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