■山那の彼氏 VS 眞白の父親



山那のあの事件後についてφ(・ω・。)かきかき

※山那は眞白のクラスメイトの女子で、
『あの事件』とは、学園祭で起きた事件のことです。(【学園祭 編】)


山那を助けた後日、
体調が回復した山那の彼氏は大学に戻る前に、
眞白に直接会ってお礼が言いたいと山那に告げました。

山那から、
『彼氏がお礼を言いに行きたいと言ってる』とLIN〇が来た眞白は、

『お礼とかいいから。来なくていい』

…と返しました。
眞白らしいというか、ちょっと愛想のない返事ですが、
自分は当然のことをしただけだし、手間を取らせたくないという想いからの返信でした。

しかし、山那の彼氏は真面目で律義な青年なので、山那と一緒に眞白の家まで挨拶に行きました。

ところが、行った先は、眞白の実家。
現在、眞白は家を出て叔母の家に住んでいることを、山那は知らなかったのです。
眞白の家がどこにあるのかを山那は勝生に聞いたのですが、
勝生は眞白の実家のことを聞いているのだと勘違いし、それを伝えてしまっていたのでした。

もちろん、眞白はそこにはいません。
今は叔母の家に住んでいるということを眞白の母親から聞いた山那の彼氏は、
眞白に助けてもらい心から感謝していることを、そして、お礼を伝えたいのだと述べました。

眞白の母親は、心配そうな表情を浮かべながらも眞白の行いに心を寄せて、
「助かってよかったですね」と、二人に向けて嬉しそうに、そして優しく言いました。

そこに、眞白の父親が帰宅。

二人が眞白に関係している人物だと知った途端、父親は明らかに表情を曇らせました。
眞白と父親の冷え切った父子関係のことなど何も知らない山那の彼氏は、そのことを不思議に思いながらも、
眞白の母親に告げた内容と同じことを父親にも伝えました。

それを聞いた父親は一言、

「…チンピラみたいなことをして」

と、小さい声ながらも、眞白を侮辱するような物言いをしました。

山那の彼氏は、おとなしく穏やかな人です。
殴り合うような喧嘩を一度もしたことがない、
言い合いですらほとんど経験したことがないような、控えめな人です。

でも彼は、このとき言い知れぬ腹立ちを覚え、

「チンピラとは、聞き捨てならないですね」

と、眞白の父親に向けて強く言い放ちました。

そして、

「僕もみさきも、眞白くんのおかげで助かりました。彼の圧倒的な強さに救われました。もしもあのとき、眞白くんがいなければ、今頃僕たちはどうなっていたか分かりません。

もしもあなたが、眞白くんと同じようにあの場所に立っていたら、どうしていましたか?
今にも殴りかかってきそうな3人の相手を目の前にして、怖くて震えませんか?逃げ出しませんか?

…「チンピラ」だって?ふざけるな。
眞白くんのことを侮辱するなら、僕たちが許しません。」

そう捲し立て、その場を去りました。


山那と二人で眞白がいる叔母の家に向かう道すがら、

「なにがチンピラだよ…。何なんだよあの父親、めっちゃ腹立つ。ほんと悔しい。」

涙もろい山那の彼氏は目を赤くしながら涙を浮かべ、そう呟きました。
危険を顧みず人助けをした、そんな息子のことを平然と侮辱する父親なんてあり得ないと、このとき強く思ったのでした。


さて、改めて眞白の元に辿り着いた二人ですが。

「なんだよ、来なくていいって言ったのに。…彼氏さん、体調もう平気なのか?」

そう苦笑いしながらも優しく迎えてくれた眞白に、なんだか言い知れぬ安堵感を覚えたのでした。


眞白の父親はなかなかの曲者なので、山那の彼氏の言葉が響いているかどうかですが、
山那の彼氏、頑張りました!

ちなみに眞白の母親は、山那の彼氏が反論する姿を見て、感涙の涙を浮かべていました。
お母さんは、いつも眞白のことを想いながら過ごしています。


お話とプラスαで楽しんでいただけると嬉しいです♡