女性審神者の名前です。
菜の花「この本丸で俺たちと話すのって違和感ないの?」
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~薙side~
ペットショップの店員さんが教えてくれた触れ合いイベント。最後にそこにやって来た。主様たちもそこにいて、やっぱり買い物量に驚かれて、大樹さんと共に燭台切さんと石切丸さんがもう1度車に置きに行ってくれたのを見送って、早速可愛い動物を見てみる。
店員さんは「ワンちゃんたち」と言っていたけど、ウサギや“モルモット”など、外でも過ごせる動物たちがたくさんいた。実際に触れ合って、縁があれば家族として迎えることも出来るらしい。
主様は少し離れたところのベンチで私たちを見守ってくれている。
「…ほ、本当に僕なんかが触ってもいいのかな…?」
ウサギを見て私の後ろに隠れてしまった小夜くんの肩に手を置いて「少しずつ近付いてみよう」と連れて行ってみる。
「…可愛い」
ふわふわの毛並み。小夜くんが見慣れている馬やもふ丸とは異なるそれに笑んだ。
「ミニウサギっていうんだって」
先客がいたので、そこのサークルの前で待ちながら眺めているだけでも充分可愛い。キツネさんが「動物には癒し効果がある」と話していたのも頷ける。
もふ丸のように白い子、薄いグレーの子、白いけど目の周りだけ黒い子。色々な子がいる。
「どうぞ、お入り下さい」
「お邪魔します…」
ウサギたちを刺激しないようにそっとサークルに入る。“触れ合い”といってもあくまでも間近で見るのが目的だ。でも、それで充分。
距離を置いてしゃがんだ小夜くんがおずおずと眺める中、黄色い毛並みの子が小夜くんのところにやって来る。ちなみに私のところには何故か近寄って来ない。…何でだろう。
「…君は、僕が怖くないの?」
壊れものを扱うようにそっと触れる。スタッフさん曰く、基本的には人懐こい性格の子が多いようだ。触られるのは嫌ではないのか、小夜くんの前で座ってじっとしている。ますます私に近寄って来ない理由が分からなくなった。
何となく主様を見てみたらにこにこと小夜くんを見ている。乱ちゃんと博多くんは“モルモット”に夢中だ。ちょうどご飯をあげられる時間帯のようで、スタッフさんからもらった餌を手にした途端あっという間に囲まれていた。
ミニウサギの平均体重、寿命などを教えてもらってふと思った。
私たちからしてみれば、この子たちの寿命って瞬きするぐらいの時間なんだな…。
限りある命、儚い命。改めて実感した。
私たちは人の身なのだから心臓や頭を貫かれれば刃生は終わってしまうけれど、大怪我を負っても本体が折れなければ命の灯が消えることはない。
でも、この子たちは…。
胸がきゅっと締まった。この子たちと過ごす時間は人にとってはそれなりでも、動物を家族に迎えるということは覚悟も必要、ということ。それでも逆を言えば命を知るきっかけにもなる。
そんなことを考えていたら、いつの間にか主様がこちらに来ていた。荷物を置きに行っていた燭台切さんたちも、少し離れたところから動物たちを眺めている。
「小夜くん、この子を私たちの仲間に迎えない?」
「え、でも…」
「ほらこの子、小夜くんにこんなに懐いてる。これは縁なんじゃないかな」
試しに小夜くんがその子から離れてみると、ついて来る。邪魔をしてはいけないと私はサークルから出た。
私が考えていたのと同じことを小夜くんに説く主様。主様も子どもの頃に猫を飼っていたらしくて、その時の悲しみ、空しさ、全てを伝えた。そうして花を育てるよりずっと重い責任感に口を結ぶ。
「僕、ちゃんと面倒を見ます。この子と1日でも長くいる為にも」
「よし、本丸に連れて帰ろう」
すぐにスタッフさんに声を掛けて手続きをすることになった主様。それを察した燭台切さんと石切丸さんはぎょっとしている。私たちは今回の遠征で何度も驚かせられて何度も思いもしなかった出来事に遭った。ウサギを本丸に迎え入れるのが1番のそれだろう。
…長谷部さんと鶴丸さんの反応が目に浮かぶ。
やっぱり乱ちゃんも博多くんびっくりしていて、けれどすぐに「名前は小夜くんたち左文字兄弟が考えるといいよ」と提案していた。
「このまま小夜くんと必要なものも揃えて来る。みんなはせっかくだから色んな子たちと触れ合っててね」
「はーい」
手を繋いで行ったふたりを見送って、今度は私たちは犬がいるところへと向かった。
ペットショップの店員さんが教えてくれた触れ合いイベント。最後にそこにやって来た。主様たちもそこにいて、やっぱり買い物量に驚かれて、大樹さんと共に燭台切さんと石切丸さんがもう1度車に置きに行ってくれたのを見送って、早速可愛い動物を見てみる。
店員さんは「ワンちゃんたち」と言っていたけど、ウサギや“モルモット”など、外でも過ごせる動物たちがたくさんいた。実際に触れ合って、縁があれば家族として迎えることも出来るらしい。
主様は少し離れたところのベンチで私たちを見守ってくれている。
「…ほ、本当に僕なんかが触ってもいいのかな…?」
ウサギを見て私の後ろに隠れてしまった小夜くんの肩に手を置いて「少しずつ近付いてみよう」と連れて行ってみる。
「…可愛い」
ふわふわの毛並み。小夜くんが見慣れている馬やもふ丸とは異なるそれに笑んだ。
「ミニウサギっていうんだって」
先客がいたので、そこのサークルの前で待ちながら眺めているだけでも充分可愛い。キツネさんが「動物には癒し効果がある」と話していたのも頷ける。
もふ丸のように白い子、薄いグレーの子、白いけど目の周りだけ黒い子。色々な子がいる。
「どうぞ、お入り下さい」
「お邪魔します…」
ウサギたちを刺激しないようにそっとサークルに入る。“触れ合い”といってもあくまでも間近で見るのが目的だ。でも、それで充分。
距離を置いてしゃがんだ小夜くんがおずおずと眺める中、黄色い毛並みの子が小夜くんのところにやって来る。ちなみに私のところには何故か近寄って来ない。…何でだろう。
「…君は、僕が怖くないの?」
壊れものを扱うようにそっと触れる。スタッフさん曰く、基本的には人懐こい性格の子が多いようだ。触られるのは嫌ではないのか、小夜くんの前で座ってじっとしている。ますます私に近寄って来ない理由が分からなくなった。
何となく主様を見てみたらにこにこと小夜くんを見ている。乱ちゃんと博多くんは“モルモット”に夢中だ。ちょうどご飯をあげられる時間帯のようで、スタッフさんからもらった餌を手にした途端あっという間に囲まれていた。
ミニウサギの平均体重、寿命などを教えてもらってふと思った。
私たちからしてみれば、この子たちの寿命って瞬きするぐらいの時間なんだな…。
限りある命、儚い命。改めて実感した。
私たちは人の身なのだから心臓や頭を貫かれれば刃生は終わってしまうけれど、大怪我を負っても本体が折れなければ命の灯が消えることはない。
でも、この子たちは…。
胸がきゅっと締まった。この子たちと過ごす時間は人にとってはそれなりでも、動物を家族に迎えるということは覚悟も必要、ということ。それでも逆を言えば命を知るきっかけにもなる。
そんなことを考えていたら、いつの間にか主様がこちらに来ていた。荷物を置きに行っていた燭台切さんたちも、少し離れたところから動物たちを眺めている。
「小夜くん、この子を私たちの仲間に迎えない?」
「え、でも…」
「ほらこの子、小夜くんにこんなに懐いてる。これは縁なんじゃないかな」
試しに小夜くんがその子から離れてみると、ついて来る。邪魔をしてはいけないと私はサークルから出た。
私が考えていたのと同じことを小夜くんに説く主様。主様も子どもの頃に猫を飼っていたらしくて、その時の悲しみ、空しさ、全てを伝えた。そうして花を育てるよりずっと重い責任感に口を結ぶ。
「僕、ちゃんと面倒を見ます。この子と1日でも長くいる為にも」
「よし、本丸に連れて帰ろう」
すぐにスタッフさんに声を掛けて手続きをすることになった主様。それを察した燭台切さんと石切丸さんはぎょっとしている。私たちは今回の遠征で何度も驚かせられて何度も思いもしなかった出来事に遭った。ウサギを本丸に迎え入れるのが1番のそれだろう。
…長谷部さんと鶴丸さんの反応が目に浮かぶ。
やっぱり乱ちゃんも博多くんびっくりしていて、けれどすぐに「名前は小夜くんたち左文字兄弟が考えるといいよ」と提案していた。
「このまま小夜くんと必要なものも揃えて来る。みんなはせっかくだから色んな子たちと触れ合っててね」
「はーい」
手を繋いで行ったふたりを見送って、今度は私たちは犬がいるところへと向かった。
