女性審神者の名前です。
菜の花「この本丸で俺たちと話すのって違和感ないの?」
空欄の場合はデフォルト名になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
~鯰尾side~
この日は豊作祈願を行う日なのもあって、既に石切丸さんと太郎太刀さんが祭事の準備を始めていました。これはこれまでずっと行われてきましたが、今年からは薙さんも参加します。舞を行うと聞いていますが、どのような舞なんでしょうか。いち兄が不在の間に進んでいた話だったので、最初に部屋に戻った俺にいち兄がどのようなものなのか尋ねてきました。
「薙さんは薙刀だった頃、豊作祈願の祭事に参加していたみたいですよ。巫女服姿の方が薙さんを使って舞っていたとかなんとか」
「そうか」
「とにかく、朝ご飯食べに行きましょう!薙さんはもう厨当番の人たちの手伝いに入ってます」
「あぁ、私たちも手伝いに行こう」
本丸の中でも起きるのが早い俺たちは、こうして朝餉の準備を手伝います。欠伸をしながら洗面所に向かう和泉守さん、彼の背中を押しながら向かう堀川さんとすれ違った後、どんどん食器を並べていきます。そうして俺たち粟田口が済ませた頃、入れ違いで他の男士たちが席に着く。その間に食器洗いを済ませるのがこの本丸の朝の流れになります。
「集合ーーーー!!」
全振りが朝餉を終えた後、長谷部さんの号令で皆が集まりました。普段なら周知事項と内番を発表されて終わりですが、今日はそのままへ畑の近くへと移動です。
「まずは石切丸、頼む」
「任せておくれ」
大麻 を振って五穀豊穣の祓詞 を唱えた後、御神酒で畑を清める。それは石切丸さんを含めて毎年交代制で数振りが参加していて、今年は数珠丸さんと三日月さんでした。
今まではこれで終わりなのですが、今度は薙刀を持った薙さんが裸足でゆっくりと畑へと向かっていきます。薙刀は岩融さんの本体、袴は歌仙さんのものでしょうか。これまでと違う厳かな空気が俺たちを包んで、自然と背筋が伸びます。
「……」
まずは薙刀を掲げ、空を仰ぐ。そうして薙刀の構えになった後、左右に2回ずつ薙ぐ。それはまるで目の前にいる何かの相手をしているかのようで、息を吞むぐらいとても美しいものです。それは皆さんも同じようで、薙さんに見入っていました。
片手で持ち直した後、それを振るいながら舞っていく。それを左右の手で行い、再び構えて突く。そして再び片手で薙刀を持って舞って、あらゆるものを切り裂く動きを左右で行う。最後は横に薙ぎ、薙刀を掲げて空を仰ぎました。そして最後に薙刀を下ろして祈りを捧げて舞は終わりのようです。こちらに戻って来て微笑みを見せているので成功したみたいですが、その表情は無事に終えられた安心感だけではないように見えたのは気のせいでしょうか。
薙さんって、見てると何だか安心するんだよなぁ。
いち兄が不在だった間に俺たちの面倒を見てくれたからだろう、と言われればそれまでなんですが、何というか、不思議な気持ちになるんです。
そんなことを考えている間に、薙さんは岩融さんと歌仙さんにお礼を言っていて、岩融さんには優しく薙刀を返して、歌仙さんには袴は洗濯して返すと話しています。
「足湯の用意するからさ、早く足をキレイにしよう」
不動さんが薙さんの手を引いてホースのあるところへ連れて行くのを見送って、何か手伝うことがあるか見回しましたが、片付けには長谷部さんも加わっているので俺たちに出来ることはないみたいです。今日は俺は内番はありません。他にも内番がない弟たちはいち兄に強くなった姿を見せようと、そのまま稽古場に向かいました。
「ここが一番の投資時たい!」
「突きだ!」
「こっちこっち!」
「斬れろ、斬れろ!」
最初は博多と骨喰、隣では大和守さんと信濃。手合わせはくじで決めてあって、他の刀派の人たちも一緒に参加してくれて、俺は長曽祢さんと組んでいます。
「おー、やってんね。手拭いと飲み物ここに置いとくよ~」
「加州さん、ありがとうございます」
近くにいた俺がお礼を伝えた直後。遠くから何かが壊れる大きな音が聞こえました。手合わせ待ちの俺たちはもちろん、稽古中の人たちも何事かと手を止めます。
「えっ、何?!」
「俺、様子見てきます!」
「俺も行く!」
音がした先は薙さんの部屋でした。仁王立ちでいる薙さん、その先には大の字で倒れる陸奥守さんがいました。しかも障子は無残な姿になっています。
なーんか前にも見たことがあるような。
「の、のうが悪いぜよ…」
…でしょうね。
「陸奥守、まーたやらかしたの?学びなよねー」
「とりあえず、手入部屋行きます?」
御手杵さんも駆け寄って来て惨状を目の当たりにする、あの時と同じ状況です。
「もふ丸は何してたのさ」
「寝てました…」
どうやら今回は、足湯から戻って来た薙さんが着替えているところに陸奥守さんが返事を待たずに障子を開けてしまったみたいです。
一応陸奥守さんの名誉の為に言っておきますが、これは2回目です。事故です。
「何が起きた?!」
長谷部さんもやって来ました。すぐに状況を理解してひとまず陸奥守さんに肩を貸して手入部屋へと連れて行きます。
その後、蜻蛉切さんと山伏さんが障子にもふ丸が通れるくらいの穴を開けて、今後は部屋に入っていけない時はもふ丸が見張ることになりました。
それにしても、ホント薙さんは陸奥守さんに容赦ないなぁ…。
この日は豊作祈願を行う日なのもあって、既に石切丸さんと太郎太刀さんが祭事の準備を始めていました。これはこれまでずっと行われてきましたが、今年からは薙さんも参加します。舞を行うと聞いていますが、どのような舞なんでしょうか。いち兄が不在の間に進んでいた話だったので、最初に部屋に戻った俺にいち兄がどのようなものなのか尋ねてきました。
「薙さんは薙刀だった頃、豊作祈願の祭事に参加していたみたいですよ。巫女服姿の方が薙さんを使って舞っていたとかなんとか」
「そうか」
「とにかく、朝ご飯食べに行きましょう!薙さんはもう厨当番の人たちの手伝いに入ってます」
「あぁ、私たちも手伝いに行こう」
本丸の中でも起きるのが早い俺たちは、こうして朝餉の準備を手伝います。欠伸をしながら洗面所に向かう和泉守さん、彼の背中を押しながら向かう堀川さんとすれ違った後、どんどん食器を並べていきます。そうして俺たち粟田口が済ませた頃、入れ違いで他の男士たちが席に着く。その間に食器洗いを済ませるのがこの本丸の朝の流れになります。
「集合ーーーー!!」
全振りが朝餉を終えた後、長谷部さんの号令で皆が集まりました。普段なら周知事項と内番を発表されて終わりですが、今日はそのままへ畑の近くへと移動です。
「まずは石切丸、頼む」
「任せておくれ」
今まではこれで終わりなのですが、今度は薙刀を持った薙さんが裸足でゆっくりと畑へと向かっていきます。薙刀は岩融さんの本体、袴は歌仙さんのものでしょうか。これまでと違う厳かな空気が俺たちを包んで、自然と背筋が伸びます。
「……」
まずは薙刀を掲げ、空を仰ぐ。そうして薙刀の構えになった後、左右に2回ずつ薙ぐ。それはまるで目の前にいる何かの相手をしているかのようで、息を吞むぐらいとても美しいものです。それは皆さんも同じようで、薙さんに見入っていました。
片手で持ち直した後、それを振るいながら舞っていく。それを左右の手で行い、再び構えて突く。そして再び片手で薙刀を持って舞って、あらゆるものを切り裂く動きを左右で行う。最後は横に薙ぎ、薙刀を掲げて空を仰ぎました。そして最後に薙刀を下ろして祈りを捧げて舞は終わりのようです。こちらに戻って来て微笑みを見せているので成功したみたいですが、その表情は無事に終えられた安心感だけではないように見えたのは気のせいでしょうか。
薙さんって、見てると何だか安心するんだよなぁ。
いち兄が不在だった間に俺たちの面倒を見てくれたからだろう、と言われればそれまでなんですが、何というか、不思議な気持ちになるんです。
そんなことを考えている間に、薙さんは岩融さんと歌仙さんにお礼を言っていて、岩融さんには優しく薙刀を返して、歌仙さんには袴は洗濯して返すと話しています。
「足湯の用意するからさ、早く足をキレイにしよう」
不動さんが薙さんの手を引いてホースのあるところへ連れて行くのを見送って、何か手伝うことがあるか見回しましたが、片付けには長谷部さんも加わっているので俺たちに出来ることはないみたいです。今日は俺は内番はありません。他にも内番がない弟たちはいち兄に強くなった姿を見せようと、そのまま稽古場に向かいました。
「ここが一番の投資時たい!」
「突きだ!」
「こっちこっち!」
「斬れろ、斬れろ!」
最初は博多と骨喰、隣では大和守さんと信濃。手合わせはくじで決めてあって、他の刀派の人たちも一緒に参加してくれて、俺は長曽祢さんと組んでいます。
「おー、やってんね。手拭いと飲み物ここに置いとくよ~」
「加州さん、ありがとうございます」
近くにいた俺がお礼を伝えた直後。遠くから何かが壊れる大きな音が聞こえました。手合わせ待ちの俺たちはもちろん、稽古中の人たちも何事かと手を止めます。
「えっ、何?!」
「俺、様子見てきます!」
「俺も行く!」
音がした先は薙さんの部屋でした。仁王立ちでいる薙さん、その先には大の字で倒れる陸奥守さんがいました。しかも障子は無残な姿になっています。
なーんか前にも見たことがあるような。
「の、のうが悪いぜよ…」
…でしょうね。
「陸奥守、まーたやらかしたの?学びなよねー」
「とりあえず、手入部屋行きます?」
御手杵さんも駆け寄って来て惨状を目の当たりにする、あの時と同じ状況です。
「もふ丸は何してたのさ」
「寝てました…」
どうやら今回は、足湯から戻って来た薙さんが着替えているところに陸奥守さんが返事を待たずに障子を開けてしまったみたいです。
一応陸奥守さんの名誉の為に言っておきますが、これは2回目です。事故です。
「何が起きた?!」
長谷部さんもやって来ました。すぐに状況を理解してひとまず陸奥守さんに肩を貸して手入部屋へと連れて行きます。
その後、蜻蛉切さんと山伏さんが障子にもふ丸が通れるくらいの穴を開けて、今後は部屋に入っていけない時はもふ丸が見張ることになりました。
それにしても、ホント薙さんは陸奥守さんに容赦ないなぁ…。
