女性審神者の名前です。
菜の花「この本丸で俺たちと話すのって違和感ないの?」
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~一期一振side~
皆に出迎えられ、主殿の元へ向かった後は久々に弟たちと遊ぶことにした。私が不在の間に何があったか、どんな遊びをしていたかを教えてくれて、私が思っている以上に皆に世話になっていたのだと知った。
絵本を読んでくれた宗三殿、しゃぼん玉で遊んでくれた蜻蛉切殿と獅子王殿、双六やおはじきで遊んでくれた陸奥守殿。挙げればきりがないぐらい、本当にたくさんの方々が弟たちの面倒を見てくれたようだ。鳴狐殿も万屋に連れて行ってくれたり、キツネ殿も手合わせに参加してくれたと聞く。特に薙殿は話していた通り姉のように接してくれて、様々な面倒を見てくれたようだ。
「……」
「いち兄、どうしたの?」
「何でもないよ。…さぁ、皆にお礼を伝える時に渡すお菓子を買いに行こうか」
「はーい!」
「薬研兄さんを呼んで来ます!」
ぞろぞろと部屋を出て、薬研と合流して万屋へと向かう。誰が私と手を繋ぐか喧嘩が始まりそうだったので、「これからもいつでも出来るから」と宥めたりしているうちに到着した。
さて、礼の品は何が良いだろうか。
「おぉ、くじの商品が新しくなってる!」
「ホントですか?!」
やはり自分の分も買いたくなるのは自然な流れ。「あれがいい」「これがいい」とはしゃいでいる。一方で前田と平野は真剣に品定めをし、骨喰も静かに色んなものを見ていた。
「いち兄、薙には少し良いものをあげたいのだが良いだろうか」
「そうだね。薙殿にはだいぶお世話になったようだし、私もそうした方が良いと考えていたよ」
「毎朝骨喰を起こしてくれたのは薙さんですからねー。これなんてどうです?」
“ロシアンルーレット饅頭”(当たりは唐辛子入り)。そこに行きつくのは鯰尾らしいが、何故このようなものまで売っているのだろうか。
…鶴丸殿なら買いかねない。
というより、積み重なっている数を見る限り3箱売れているようだ。もし本丸にいる誰かが本当に買ったのだとしたら、弟たちが巻き込まれないように守らなければ。
「僕、もふ丸くんにも何かあげたいです」
五虎退が虎たちにもあげられる動物用のおやつコーナーを見てどれが良いのか悩んでいる。私も一緒に考えることにした。
「もふ丸殿はどういったものが好きなのかな?」
「もふ丸なら何でも食うぜ。…トマト以外ならな」
ついでに漢方の材料を買う薬研が助言をくれた。それならば薙殿と同じものでも良さそうだが、五虎退の気持ちを汲んでここから選ぶことにした。別に買った分はもふ丸殿と一緒に食べるだろう。
「悩みますね…」
「そういやハムスターは本来は木の実なんかも食うらしいんだが、俺たちは見てないよな」
「えーっと、それなら…、これにします」
五虎退が選んだのは胡桃。すぐに食べられるように剥かれてあって、一口サイズに加工されている。
「良く出来ました。もふ丸殿への品はこれにしようか」
「は、はいっ…!」
五虎退の頭を撫でて前田と平野のところへ戻ると、春季限定の桜どら焼きを選んでいた。個装タイプで配るのにちょうど良いので皆への品はそれにして、前田が数箱抱える。薙殿の分はそれと桜饅頭が入っているものにして、品選びはここで終わりとなった。そこに、厚と乱の喜ぶ声が聞こえた。
「大当たり引いたぜ!」
「ボクは大きい飴を引いたよ~!」
普段はほとんどそれを買わない前田と平野も、その様子にそわそわし始める。「引いておいで」と背中を押すように声を掛ければ、2振りで顔を合わせてそちらへと向かった。
「鳴狐も、引いてみる」
「これは珍しいですなぁ。さあさあ、鳴狐の運命やいかに?!」
甥(諸説あり)に囲まれて鳴狐殿が引っ張った紐の先には金色の札で“大当たり”と書かれていた。
「…当たり、引いた」
「すっごーい!」
景品は駄菓子の詰め合わせのようだ。早速交換した後、それをじっと見つめている。
「どうかされましたかな?」
「ややっ、これはあるじどのがお好きな菓子でございますなぁ」
キツネ殿が小さい前足で主殿がお好きな駄菓子を指した。紙袋にその分を入れて、残りは風呂敷に包む。
「あるじに、あげる」
「それなら俺も引こーっと!大将が懐に入れてくれたお礼したいし!」
「…信濃?」
「あっ…!」
「しまった」と恐る恐る私を見る信濃に「やっぱり」と溜息を零した。誰かの懐に入るだろうと懸念はしていたが、よりにもよって主殿とは。
「だって、大将がじゃんけん5本勝負で俺が勝ったら懐に入れてくれるって言うから…」
「まったく…。まさかとは思うが、薙殿にもご迷惑を掛けてないだろうね?」
「まだ入ってないっ!…あっ」
素直というか何と言うか。嘘がつけない性格なのだろう。そこは兄として喜ばしいことではあるが、油断が出来ないことに変わりはない。
薙殿にもお伝えしなければ…。
「信濃、くじを引いて当たった品を主殿に贈りなさい。分かったね?」
含みのある笑顔に、信濃は何度も頷いて機械のようにくじの方を向く。
「大将の好きなお菓子、来いっ!」
勢いよく引き上げた紐には、鳴狐殿と同じく“大当たり”と書かれた金色の札が付けられていた。正直これには私も驚きを隠せない。
「3振り連続成功?!すっげぇ~!」
信濃は顕現して日が浅いせいか、主殿の好みが分からないようだ。皆から助言をもらって選んだものを鳴狐殿が持つ紙袋に入れた。
「あ、やっぱり皆さんも来ていたんですね!」
そこに物吉殿がひょっこりと顔を出す。併設されている茶屋にいたようだ。それに小狐丸殿も続いた。お土産に主殿に一口団子を買ったという。
「ぬしさまへのお土産がたくさんありますね。喜ぶお姿が目に浮かびます」
「それじゃあ、みんなで本丸に帰りませんか?空がどんよりしてきましたから、少し急いだ方が良いかもしれません」
「降られたら風邪を引いてしまいます。早く戻りましょう!」
「そうだね。帰ろうか、私たちの本丸へ」
そうしたら誰が最初に本丸に着くか競争することになって、元気に駆けてゆく弟たちを優しい眼差しで見守った。
その後、本丸に着いた直後に心地よい音を立てて雨が降り始め、それを聞きながら皆で主殿のところへ向かった。
皆に出迎えられ、主殿の元へ向かった後は久々に弟たちと遊ぶことにした。私が不在の間に何があったか、どんな遊びをしていたかを教えてくれて、私が思っている以上に皆に世話になっていたのだと知った。
絵本を読んでくれた宗三殿、しゃぼん玉で遊んでくれた蜻蛉切殿と獅子王殿、双六やおはじきで遊んでくれた陸奥守殿。挙げればきりがないぐらい、本当にたくさんの方々が弟たちの面倒を見てくれたようだ。鳴狐殿も万屋に連れて行ってくれたり、キツネ殿も手合わせに参加してくれたと聞く。特に薙殿は話していた通り姉のように接してくれて、様々な面倒を見てくれたようだ。
「……」
「いち兄、どうしたの?」
「何でもないよ。…さぁ、皆にお礼を伝える時に渡すお菓子を買いに行こうか」
「はーい!」
「薬研兄さんを呼んで来ます!」
ぞろぞろと部屋を出て、薬研と合流して万屋へと向かう。誰が私と手を繋ぐか喧嘩が始まりそうだったので、「これからもいつでも出来るから」と宥めたりしているうちに到着した。
さて、礼の品は何が良いだろうか。
「おぉ、くじの商品が新しくなってる!」
「ホントですか?!」
やはり自分の分も買いたくなるのは自然な流れ。「あれがいい」「これがいい」とはしゃいでいる。一方で前田と平野は真剣に品定めをし、骨喰も静かに色んなものを見ていた。
「いち兄、薙には少し良いものをあげたいのだが良いだろうか」
「そうだね。薙殿にはだいぶお世話になったようだし、私もそうした方が良いと考えていたよ」
「毎朝骨喰を起こしてくれたのは薙さんですからねー。これなんてどうです?」
“ロシアンルーレット饅頭”(当たりは唐辛子入り)。そこに行きつくのは鯰尾らしいが、何故このようなものまで売っているのだろうか。
…鶴丸殿なら買いかねない。
というより、積み重なっている数を見る限り3箱売れているようだ。もし本丸にいる誰かが本当に買ったのだとしたら、弟たちが巻き込まれないように守らなければ。
「僕、もふ丸くんにも何かあげたいです」
五虎退が虎たちにもあげられる動物用のおやつコーナーを見てどれが良いのか悩んでいる。私も一緒に考えることにした。
「もふ丸殿はどういったものが好きなのかな?」
「もふ丸なら何でも食うぜ。…トマト以外ならな」
ついでに漢方の材料を買う薬研が助言をくれた。それならば薙殿と同じものでも良さそうだが、五虎退の気持ちを汲んでここから選ぶことにした。別に買った分はもふ丸殿と一緒に食べるだろう。
「悩みますね…」
「そういやハムスターは本来は木の実なんかも食うらしいんだが、俺たちは見てないよな」
「えーっと、それなら…、これにします」
五虎退が選んだのは胡桃。すぐに食べられるように剥かれてあって、一口サイズに加工されている。
「良く出来ました。もふ丸殿への品はこれにしようか」
「は、はいっ…!」
五虎退の頭を撫でて前田と平野のところへ戻ると、春季限定の桜どら焼きを選んでいた。個装タイプで配るのにちょうど良いので皆への品はそれにして、前田が数箱抱える。薙殿の分はそれと桜饅頭が入っているものにして、品選びはここで終わりとなった。そこに、厚と乱の喜ぶ声が聞こえた。
「大当たり引いたぜ!」
「ボクは大きい飴を引いたよ~!」
普段はほとんどそれを買わない前田と平野も、その様子にそわそわし始める。「引いておいで」と背中を押すように声を掛ければ、2振りで顔を合わせてそちらへと向かった。
「鳴狐も、引いてみる」
「これは珍しいですなぁ。さあさあ、鳴狐の運命やいかに?!」
甥(諸説あり)に囲まれて鳴狐殿が引っ張った紐の先には金色の札で“大当たり”と書かれていた。
「…当たり、引いた」
「すっごーい!」
景品は駄菓子の詰め合わせのようだ。早速交換した後、それをじっと見つめている。
「どうかされましたかな?」
「ややっ、これはあるじどのがお好きな菓子でございますなぁ」
キツネ殿が小さい前足で主殿がお好きな駄菓子を指した。紙袋にその分を入れて、残りは風呂敷に包む。
「あるじに、あげる」
「それなら俺も引こーっと!大将が懐に入れてくれたお礼したいし!」
「…信濃?」
「あっ…!」
「しまった」と恐る恐る私を見る信濃に「やっぱり」と溜息を零した。誰かの懐に入るだろうと懸念はしていたが、よりにもよって主殿とは。
「だって、大将がじゃんけん5本勝負で俺が勝ったら懐に入れてくれるって言うから…」
「まったく…。まさかとは思うが、薙殿にもご迷惑を掛けてないだろうね?」
「まだ入ってないっ!…あっ」
素直というか何と言うか。嘘がつけない性格なのだろう。そこは兄として喜ばしいことではあるが、油断が出来ないことに変わりはない。
薙殿にもお伝えしなければ…。
「信濃、くじを引いて当たった品を主殿に贈りなさい。分かったね?」
含みのある笑顔に、信濃は何度も頷いて機械のようにくじの方を向く。
「大将の好きなお菓子、来いっ!」
勢いよく引き上げた紐には、鳴狐殿と同じく“大当たり”と書かれた金色の札が付けられていた。正直これには私も驚きを隠せない。
「3振り連続成功?!すっげぇ~!」
信濃は顕現して日が浅いせいか、主殿の好みが分からないようだ。皆から助言をもらって選んだものを鳴狐殿が持つ紙袋に入れた。
「あ、やっぱり皆さんも来ていたんですね!」
そこに物吉殿がひょっこりと顔を出す。併設されている茶屋にいたようだ。それに小狐丸殿も続いた。お土産に主殿に一口団子を買ったという。
「ぬしさまへのお土産がたくさんありますね。喜ぶお姿が目に浮かびます」
「それじゃあ、みんなで本丸に帰りませんか?空がどんよりしてきましたから、少し急いだ方が良いかもしれません」
「降られたら風邪を引いてしまいます。早く戻りましょう!」
「そうだね。帰ろうか、私たちの本丸へ」
そうしたら誰が最初に本丸に着くか競争することになって、元気に駆けてゆく弟たちを優しい眼差しで見守った。
その後、本丸に着いた直後に心地よい音を立てて雨が降り始め、それを聞きながら皆で主殿のところへ向かった。
