女性審神者の名前です。
沈丁花「わしに何が起こったがか教えとーせ…」
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~薙side~
この日は近侍としての仕事は特になく、ようやく堀川くんと清光くん、安定くんに手伝ってもらっていたもふ丸の布団が完成した。
「やったぁ!」
「もふ丸、どう…?」
「肌触りも最高で、柔らかさもちょうど良いです!」
サイズももふ丸の体にちょうど良くて、ぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。
「今夜寝るのが楽しみです~」
「良かった」
「それと。…じゃーん!」
そう言って見せてくれたのは毛糸で編まれた2着の小さな服。
「もふ丸のポンチョ!夕べ完成したんだよね」
「ほわぁ~!」
「不器用で作れない分、僕は色を決めたよ」
「ありが、とう」
「どーいたしまして!ほら、早速着てみようよ!」
ぴょん、とベッドから飛び降りて清光くんに赤いそれを着せてもらうもふ丸。大きさもちょうど良い。もう1着は青で、清光くんと安定くんの内番服とお揃いの色合いだ。
「動きやすくて温かいです!」
「良かったですね、もふ丸」
「はい!」
「みんな、手伝って、くれて、ありがとう」
改めてお礼を伝えたら、皆も「物作りの達成感を味合わせてくれてありがとう」と言ってくれた。「みんなでありがとうだね」と笑い合って、私は主様にお願いしたいことがあって執務室へと足を運んだ。
しばらくした後、私は乾燥機付き洗濯機の前にいた。…そう、主様へお願いしたのはこれを使うこと。もふ丸の掛け布団を洗って柔らかくしたかったのと、大倶利伽羅さんに借りた腰布を洗って返す為だった。
もふ丸の毛はちゃんと取れたし、大丈夫なはず…。
泥汚れも良く落ちると評判の洗剤と、主様のお気に入りの柔軟剤で洗われる掛け布団と腰布。主様が使っている柔軟剤は私は良い香りだと思う。けれど、大倶利伽羅さんはどうなのだろう。
何か言われたらどうしよう…。
燭台切さん辺りに彼の好みの香りを聞いて、それに合った柔軟剤を買ってからにすれば良かっただろうか。
でももう洗っちゃってるし…。
既にすすぎが終わって排水されていて、あとは乾燥させるだけ。妙に妙にどきどきしながら乾燥を待った。
「あの、大倶利、伽羅さんは…どちらに、いらっしゃいます、か…?」
緊張したままひとまず彼がいそうな厨に足を運んでみる。厨当番でなくても何だかんだここにいることが多い大倶利伽羅さんは今日はいないようだ。
「あぁ、腰布を返したいのか」
「伽羅なら、そうだなぁ…。部屋じゃないか?」
「ありがとう、ございます…。行って…みます」
手合わせ表に大倶利伽羅さんの名前はなかった(今日も粟田口の子たちの名前でいっぱいだった)から、ひとまず太鼓鐘くんに言われた通りに部屋へ行ってみる。けれど障子を叩いても返事がなくて、どうやらここにはいないらしい。
「何処に…いる、んだろ…?」
もふ丸とも「何処でしょうねぇ?」と本丸をあちこち探し回る。途中でにっかりさんに会ったので尋ねてみても、部屋にいたから分からない、とのことだった。
「と、虎くん、ダメだよ、迷惑掛けちゃ…!」
五虎退くんの声にもふ丸と顔を見合わせた。途端に悲鳴を上げて私の頭に逃げるもふ丸をそのままに声がした方へ行ってみると、縁側で大倶利伽羅さんが虎たちに囲まれて、されるがままの状態で座っていた。
「あっ、薙さん…」
「こんにちは」
虎たちを見てまた悲鳴を上げたもふ丸。そこでようやく彼と目が合った。
「腰布をお返しに来たのですがタイミング間違えましたね出直します~!!」
とにかく虎たちが怖いもふ丸が勝手に決めて頭にしがみ付く。
「…構わん」
「あ…。えと、ありがとう、ございま、した」
「ぎにゃぁっ」
大倶利伽羅さんに腰布を渡した拍子に、私の頭から滑って腰布に飛び込む形になってしまったもふ丸。しまった、と思っても後の祭り、少しだけもふ丸の毛がついてしまった。
「も、もう一度、洗って…来ます」
腰布に興味が沸いたのか、慌てる私と大倶利伽羅さんの間から1匹の虎が腰布にやって来て、今までにない悲鳴を上げたもふ丸が今までにない速さで大倶利伽羅さんの肩から襟足を伝って頭へと上っていく。あっという間に動物に囲まれる大倶利伽羅さんの図が出来上がってしまった。
この日は近侍としての仕事は特になく、ようやく堀川くんと清光くん、安定くんに手伝ってもらっていたもふ丸の布団が完成した。
「やったぁ!」
「もふ丸、どう…?」
「肌触りも最高で、柔らかさもちょうど良いです!」
サイズももふ丸の体にちょうど良くて、ぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。
「今夜寝るのが楽しみです~」
「良かった」
「それと。…じゃーん!」
そう言って見せてくれたのは毛糸で編まれた2着の小さな服。
「もふ丸のポンチョ!夕べ完成したんだよね」
「ほわぁ~!」
「不器用で作れない分、僕は色を決めたよ」
「ありが、とう」
「どーいたしまして!ほら、早速着てみようよ!」
ぴょん、とベッドから飛び降りて清光くんに赤いそれを着せてもらうもふ丸。大きさもちょうど良い。もう1着は青で、清光くんと安定くんの内番服とお揃いの色合いだ。
「動きやすくて温かいです!」
「良かったですね、もふ丸」
「はい!」
「みんな、手伝って、くれて、ありがとう」
改めてお礼を伝えたら、皆も「物作りの達成感を味合わせてくれてありがとう」と言ってくれた。「みんなでありがとうだね」と笑い合って、私は主様にお願いしたいことがあって執務室へと足を運んだ。
しばらくした後、私は乾燥機付き洗濯機の前にいた。…そう、主様へお願いしたのはこれを使うこと。もふ丸の掛け布団を洗って柔らかくしたかったのと、大倶利伽羅さんに借りた腰布を洗って返す為だった。
もふ丸の毛はちゃんと取れたし、大丈夫なはず…。
泥汚れも良く落ちると評判の洗剤と、主様のお気に入りの柔軟剤で洗われる掛け布団と腰布。主様が使っている柔軟剤は私は良い香りだと思う。けれど、大倶利伽羅さんはどうなのだろう。
何か言われたらどうしよう…。
燭台切さん辺りに彼の好みの香りを聞いて、それに合った柔軟剤を買ってからにすれば良かっただろうか。
でももう洗っちゃってるし…。
既にすすぎが終わって排水されていて、あとは乾燥させるだけ。妙に妙にどきどきしながら乾燥を待った。
「あの、大倶利、伽羅さんは…どちらに、いらっしゃいます、か…?」
緊張したままひとまず彼がいそうな厨に足を運んでみる。厨当番でなくても何だかんだここにいることが多い大倶利伽羅さんは今日はいないようだ。
「あぁ、腰布を返したいのか」
「伽羅なら、そうだなぁ…。部屋じゃないか?」
「ありがとう、ございます…。行って…みます」
手合わせ表に大倶利伽羅さんの名前はなかった(今日も粟田口の子たちの名前でいっぱいだった)から、ひとまず太鼓鐘くんに言われた通りに部屋へ行ってみる。けれど障子を叩いても返事がなくて、どうやらここにはいないらしい。
「何処に…いる、んだろ…?」
もふ丸とも「何処でしょうねぇ?」と本丸をあちこち探し回る。途中でにっかりさんに会ったので尋ねてみても、部屋にいたから分からない、とのことだった。
「と、虎くん、ダメだよ、迷惑掛けちゃ…!」
五虎退くんの声にもふ丸と顔を見合わせた。途端に悲鳴を上げて私の頭に逃げるもふ丸をそのままに声がした方へ行ってみると、縁側で大倶利伽羅さんが虎たちに囲まれて、されるがままの状態で座っていた。
「あっ、薙さん…」
「こんにちは」
虎たちを見てまた悲鳴を上げたもふ丸。そこでようやく彼と目が合った。
「腰布をお返しに来たのですがタイミング間違えましたね出直します~!!」
とにかく虎たちが怖いもふ丸が勝手に決めて頭にしがみ付く。
「…構わん」
「あ…。えと、ありがとう、ございま、した」
「ぎにゃぁっ」
大倶利伽羅さんに腰布を渡した拍子に、私の頭から滑って腰布に飛び込む形になってしまったもふ丸。しまった、と思っても後の祭り、少しだけもふ丸の毛がついてしまった。
「も、もう一度、洗って…来ます」
腰布に興味が沸いたのか、慌てる私と大倶利伽羅さんの間から1匹の虎が腰布にやって来て、今までにない悲鳴を上げたもふ丸が今までにない速さで大倶利伽羅さんの肩から襟足を伝って頭へと上っていく。あっという間に動物に囲まれる大倶利伽羅さんの図が出来上がってしまった。
