女性審神者の名前です。
沈丁花「わしに何が起こったがか教えとーせ…」
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~審神者side~
「いいかい?周りの言うことをちゃんと聞くんだよ」
今日はついに一期さんが修行に出る日。転送装置の前には弟たちも揃っていた。
この日は快晴、まるで一期さんが旅立つのを祝福しているかのよう。
「一期さん。はい、これ」
旅に出る時に必ず持たせているお守りを渡す。私の特製だ。
「ありがとうございます」
一期さんを見送る私たちの他に、玄関には陸奥守と薙もいた。一期さんが旅に出る話をした時、2振りもきっと背中を押したのだろう。陸奥守は経験者だから自然だけど、薙はちょっと意外かも。
「では、行って参ります」
かちり、とボタンを押して光に包まれる。朗らかな笑顔を見せて旅に出て行った。
「さぁ、稽古を始めるぞ。準備が終わった者から稽古場に集合だ」
「はーい!」
元気に駆けて行った短刀たちを見送って部屋に戻ろうとすると、鳴狐さんとキツネさん、陸奥守と薙が何やら話をしている。
「陸奥守殿も薙殿も宜しくお願いいたします」
「…よろしく」
「任せちょけ!」
「任せて下さい!」
なるほど、粟田口の短刀たちの面倒は2振りも見る、と話していたんだろう。それが一期さんの背中を押したきっかけの1つということか。
それならこうしよう。
「薙、清光と長谷部と山姥切さんを呼んで一緒に部屋に来てくれる?」
「分かり、まし…た」
早速薙が3振りに声を掛けに行き、その姿を見た陸奥守が「なるほどなぁ?」と私を見た。
「陸奥守が考えていることは多分合ってるよ」
「そうじゃろうなぁ」
「さ、風邪引いちゃうから部屋に戻ろう」
「…そうだね」
それから十数分後、4振りが揃っていつもの引継ぎと話し合いが始まった。来週の近侍は薙。そして…
「来週、短刀を2振り顕現させるよ」
「2振りも、ですか」
理由は4振りとも分かったようだ。「良いのですか?」と尋ねる長谷部に頷く。
「粟田口の子たちが頑張っているんだもの。私も頑張らなきゃ」
「主、上手くいけば今いる刀剣たちとゆかりのある者たちも喜ぶかと思いますが、どうかご無理はなさらず」
「ありがとう」
みんなで顕現する可能性のある短刀を確認する。
毛利藤四郎、後藤藤四郎、包丁藤四郎、信濃藤四郎、太鼓鐘貞宗、愛染国俊、京極正宗、日向正宗。誰が縁があってこの本丸に来てくれるのだろう。
「そういえばさ、この本丸って来派がいないよね」
「そうなんだよねぇ…」
彼らはこの本丸が嫌なのかと考えてしまうぐらい、なかなか縁に恵まれない。他の本丸との演練の時に愛染国俊は良く見掛けるのだけど…。仮に愛染国俊が顕現したなら、蛍丸と明石国行も、と考えてしまう。
みんなから刀派の話は聞いていても、顕現していない刀派のことは知らない薙に清光が説明する傍らで、各刀種のリストをなぞる。
太刀はそれなりに顕現しているけれど、源氏の兄弟と謳われる髭切と膝丸はまだで、薙刀に至っては岩融のみ。全ては縁とはいえ、戦力的に不充分と言えるだろう。槍も三名槍…日本号が不在だ。
欲張っちゃダメだね…。
私の気持ちを察したのか、ふぅ、と溜息をついた私の膝にこんのすけが乗って来て励ましてくれた。
「いいかい?周りの言うことをちゃんと聞くんだよ」
今日はついに一期さんが修行に出る日。転送装置の前には弟たちも揃っていた。
この日は快晴、まるで一期さんが旅立つのを祝福しているかのよう。
「一期さん。はい、これ」
旅に出る時に必ず持たせているお守りを渡す。私の特製だ。
「ありがとうございます」
一期さんを見送る私たちの他に、玄関には陸奥守と薙もいた。一期さんが旅に出る話をした時、2振りもきっと背中を押したのだろう。陸奥守は経験者だから自然だけど、薙はちょっと意外かも。
「では、行って参ります」
かちり、とボタンを押して光に包まれる。朗らかな笑顔を見せて旅に出て行った。
「さぁ、稽古を始めるぞ。準備が終わった者から稽古場に集合だ」
「はーい!」
元気に駆けて行った短刀たちを見送って部屋に戻ろうとすると、鳴狐さんとキツネさん、陸奥守と薙が何やら話をしている。
「陸奥守殿も薙殿も宜しくお願いいたします」
「…よろしく」
「任せちょけ!」
「任せて下さい!」
なるほど、粟田口の短刀たちの面倒は2振りも見る、と話していたんだろう。それが一期さんの背中を押したきっかけの1つということか。
それならこうしよう。
「薙、清光と長谷部と山姥切さんを呼んで一緒に部屋に来てくれる?」
「分かり、まし…た」
早速薙が3振りに声を掛けに行き、その姿を見た陸奥守が「なるほどなぁ?」と私を見た。
「陸奥守が考えていることは多分合ってるよ」
「そうじゃろうなぁ」
「さ、風邪引いちゃうから部屋に戻ろう」
「…そうだね」
それから十数分後、4振りが揃っていつもの引継ぎと話し合いが始まった。来週の近侍は薙。そして…
「来週、短刀を2振り顕現させるよ」
「2振りも、ですか」
理由は4振りとも分かったようだ。「良いのですか?」と尋ねる長谷部に頷く。
「粟田口の子たちが頑張っているんだもの。私も頑張らなきゃ」
「主、上手くいけば今いる刀剣たちとゆかりのある者たちも喜ぶかと思いますが、どうかご無理はなさらず」
「ありがとう」
みんなで顕現する可能性のある短刀を確認する。
毛利藤四郎、後藤藤四郎、包丁藤四郎、信濃藤四郎、太鼓鐘貞宗、愛染国俊、京極正宗、日向正宗。誰が縁があってこの本丸に来てくれるのだろう。
「そういえばさ、この本丸って来派がいないよね」
「そうなんだよねぇ…」
彼らはこの本丸が嫌なのかと考えてしまうぐらい、なかなか縁に恵まれない。他の本丸との演練の時に愛染国俊は良く見掛けるのだけど…。仮に愛染国俊が顕現したなら、蛍丸と明石国行も、と考えてしまう。
みんなから刀派の話は聞いていても、顕現していない刀派のことは知らない薙に清光が説明する傍らで、各刀種のリストをなぞる。
太刀はそれなりに顕現しているけれど、源氏の兄弟と謳われる髭切と膝丸はまだで、薙刀に至っては岩融のみ。全ては縁とはいえ、戦力的に不充分と言えるだろう。槍も三名槍…日本号が不在だ。
欲張っちゃダメだね…。
私の気持ちを察したのか、ふぅ、と溜息をついた私の膝にこんのすけが乗って来て励ましてくれた。
