女性審神者の名前です。
梅「審神者として出来ることは全てやらなきゃ」
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~審神者side~
「紫ちゃん、忙しいところごめんね」
早速、効果のあるお香の調合を聞く為に紫ちゃんに連絡を取ってみる。時間が空いていたようで、すぐに反応してくれた。
詳しいことは伏せたが、刀剣たちが重傷になってしまった時に使っているお香では効果がイマイチであることを伝える。今まで彼女のように苦しむほど厳しい状態になった話は聞いたことがない。何か良いものはあるだろうか。
“必ず効果があるとは言い切れませんが…。チベットセージはいかがでしょうか”
「うーん、初めて聞く名前…」
“でしたら、チベットセージを含めて効果がありそうな香原料をいくつか転送します。この季節ですと出来上がるまで5日ほどかかってしまうので、繋ぎとして私の本丸にある中で1番効果のあるものもお送りしますね”
「ありがとう、恩に着るよ…!」
“とんでもないです。遥さんには演練などでお世話になっていますから。遥さんの本丸が落ち着いたら、また演練をお願い出来ますか?”
「もちろん、任せて!」
配合を考えてから送ってもらうことになり、改めて感謝を伝えてそれを待つ。
次の演練の食事はこちらで用意しないとね。
何が良いか考えていると、彼女の様子を見ていた堀川に声を掛けられる。
「少し熱が下がりました」
体温計を見ると38℃台になっていた。まだまだ人の姿では高い数字だけれど、落ち着き始めているのかもしれない。
少しずつ、少しずつ。この子の為に出来ることは全てやらなくちゃ。
そうなれば、新しく顕現したのが女性であることを伝えなければならない刀剣が増えるだろう。
「…あ。体を拭いて着替えさせたいから、堀川くんは部屋の前で誰か入って来ないように見ててもらえるかな」
「はい」
「こんのすけは長谷部に紫ちゃんから荷物が届くって伝えてくれる?」
「分かりました」
下の厨で桶にお湯を張り、新しい手拭いを浸す。そうして体を拭こうとした時、見つけてしまったのだ。彼女の背中から腰にかけて斜めにのびる線状の火傷の痕を。
「焼身になったってことかな…」
脇差になってからそうなったのだろうか。髪も少し傷んでいるし、充分に有り得る。
「…っと、早く体を拭いてあげなきゃ」
今は1月。今日は冷え込みがましとはいえ、風邪を引いて具合が悪化することは避けなければ。
「堀川くん、もう大丈夫だよ」
「はーい」とこんのすけを肩に乗せていた彼が戻って来る。彼女の看病を任せて端末に向かった。
「主様?」
「あの子、髪が傷んでるからトリートメントとか買おうと思って」
「くれぐれも無駄遣いはしないで下さいね…」
「はいはい」と適当に返し、お揃いにしようと私が使っているものをリストに追加する。せっかくだからボディーソープも保湿効果のあるものも揃えてみようか。そこではたと気付く。
下着も必要だよね。
…といっても彼女のサイズが分からない。胸は私よりあるのは確かだ。身長も私より高くて、スタイルもいい。
「…羨ましい」
思わず口に出てしまった。堀川が「何がですか?」ときょとんとしている。
彼女と堀川の近くに座って思っていたことを話す。
「確かに、この人は僕より背が高いですよ。女性の中では背が高い方なんじゃないでしょうか」
「だよね」
そっと彼女の髪を梳く。苦しそうにしているが、式札で何とか抑えている状態だ。あとはお香と材料が届けばもっとましになるはずなのだけど…。
彼女の胸に置いてある式札の上から手をかざして霊力を注ぎ込む。
うん、夕べより良くなってる。
堀川と話しながら出来るぐらいだ。それに彼も安堵していた。まだ手拭いを替える頻度は高いけれど、治まってきている何よりの証拠だ。
「主ー、入ってもいい?」
「どうぞ~」
そ~っと入って来たのは清光だった。朝より柔らかい雰囲気に清光も安心したようだった。
「夕餉どうする?ここで食べるなら長谷部が持って行くって言ってるんだけど」
「ここで食べるよ。私が席を外している時にこの子が目が覚めたら…ね」
「ん、分かった。…じゃあさ、俺もここで食べていい?」
「へ?」
「主が1人で食べるのも味気ないじゃん。せっかく燭台切が美味しいご飯作ってくれてるんだし、誰かと一緒の方がもっと美味しいでしょ」
「うん。そうだね、ありがとう。そうしよう」
大和守が寂しがらないか聞いてみたら、「あいつならだいじょーぶ」と軽い返事が返ってきた。確かに、和泉守も長曽祢も一緒だ。堀川がこちらに付きっきりになってしまっているのが和泉守に申し訳ないので、夕餉は皆と食べてもらうことにする。この調子ならば私とこんのすけで何とかなりそうなので、今夜は堀川もゆっくり休んでほしいことも伝えた。
「紫ちゃん、忙しいところごめんね」
早速、効果のあるお香の調合を聞く為に紫ちゃんに連絡を取ってみる。時間が空いていたようで、すぐに反応してくれた。
詳しいことは伏せたが、刀剣たちが重傷になってしまった時に使っているお香では効果がイマイチであることを伝える。今まで彼女のように苦しむほど厳しい状態になった話は聞いたことがない。何か良いものはあるだろうか。
“必ず効果があるとは言い切れませんが…。チベットセージはいかがでしょうか”
「うーん、初めて聞く名前…」
“でしたら、チベットセージを含めて効果がありそうな香原料をいくつか転送します。この季節ですと出来上がるまで5日ほどかかってしまうので、繋ぎとして私の本丸にある中で1番効果のあるものもお送りしますね”
「ありがとう、恩に着るよ…!」
“とんでもないです。遥さんには演練などでお世話になっていますから。遥さんの本丸が落ち着いたら、また演練をお願い出来ますか?”
「もちろん、任せて!」
配合を考えてから送ってもらうことになり、改めて感謝を伝えてそれを待つ。
次の演練の食事はこちらで用意しないとね。
何が良いか考えていると、彼女の様子を見ていた堀川に声を掛けられる。
「少し熱が下がりました」
体温計を見ると38℃台になっていた。まだまだ人の姿では高い数字だけれど、落ち着き始めているのかもしれない。
少しずつ、少しずつ。この子の為に出来ることは全てやらなくちゃ。
そうなれば、新しく顕現したのが女性であることを伝えなければならない刀剣が増えるだろう。
「…あ。体を拭いて着替えさせたいから、堀川くんは部屋の前で誰か入って来ないように見ててもらえるかな」
「はい」
「こんのすけは長谷部に紫ちゃんから荷物が届くって伝えてくれる?」
「分かりました」
下の厨で桶にお湯を張り、新しい手拭いを浸す。そうして体を拭こうとした時、見つけてしまったのだ。彼女の背中から腰にかけて斜めにのびる線状の火傷の痕を。
「焼身になったってことかな…」
脇差になってからそうなったのだろうか。髪も少し傷んでいるし、充分に有り得る。
「…っと、早く体を拭いてあげなきゃ」
今は1月。今日は冷え込みがましとはいえ、風邪を引いて具合が悪化することは避けなければ。
「堀川くん、もう大丈夫だよ」
「はーい」とこんのすけを肩に乗せていた彼が戻って来る。彼女の看病を任せて端末に向かった。
「主様?」
「あの子、髪が傷んでるからトリートメントとか買おうと思って」
「くれぐれも無駄遣いはしないで下さいね…」
「はいはい」と適当に返し、お揃いにしようと私が使っているものをリストに追加する。せっかくだからボディーソープも保湿効果のあるものも揃えてみようか。そこではたと気付く。
下着も必要だよね。
…といっても彼女のサイズが分からない。胸は私よりあるのは確かだ。身長も私より高くて、スタイルもいい。
「…羨ましい」
思わず口に出てしまった。堀川が「何がですか?」ときょとんとしている。
彼女と堀川の近くに座って思っていたことを話す。
「確かに、この人は僕より背が高いですよ。女性の中では背が高い方なんじゃないでしょうか」
「だよね」
そっと彼女の髪を梳く。苦しそうにしているが、式札で何とか抑えている状態だ。あとはお香と材料が届けばもっとましになるはずなのだけど…。
彼女の胸に置いてある式札の上から手をかざして霊力を注ぎ込む。
うん、夕べより良くなってる。
堀川と話しながら出来るぐらいだ。それに彼も安堵していた。まだ手拭いを替える頻度は高いけれど、治まってきている何よりの証拠だ。
「主ー、入ってもいい?」
「どうぞ~」
そ~っと入って来たのは清光だった。朝より柔らかい雰囲気に清光も安心したようだった。
「夕餉どうする?ここで食べるなら長谷部が持って行くって言ってるんだけど」
「ここで食べるよ。私が席を外している時にこの子が目が覚めたら…ね」
「ん、分かった。…じゃあさ、俺もここで食べていい?」
「へ?」
「主が1人で食べるのも味気ないじゃん。せっかく燭台切が美味しいご飯作ってくれてるんだし、誰かと一緒の方がもっと美味しいでしょ」
「うん。そうだね、ありがとう。そうしよう」
大和守が寂しがらないか聞いてみたら、「あいつならだいじょーぶ」と軽い返事が返ってきた。確かに、和泉守も長曽祢も一緒だ。堀川がこちらに付きっきりになってしまっているのが和泉守に申し訳ないので、夕餉は皆と食べてもらうことにする。この調子ならば私とこんのすけで何とかなりそうなので、今夜は堀川もゆっくり休んでほしいことも伝えた。